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しおりを挟む時間が経つごとに話し声が少なくなり、喘ぎ声が増える。
淫らで艶やかで、飾らないその声は動物の咆哮にも聞こえた。
杏奈さんはその声を恥じていて、高い声に戻そうとする。
けれど内臓をずんずん突かれるとそうなるのか、野太くワイルドに吠えていた。
「ゆがりぐッ♡なが、い、」
「痛いかな、ロングプレイは、」
「こにゃの、はじ、めてぇッ♡」
まだ1時間も繋がってはないが、杏奈さんにとっては長いらしい。
最後の彼氏は学生時代と言っていたから、本格的なセックスはしていなかったのかもしれない。
今から杏奈さんの処女は貰えないが、過去カレとの体験をどんどんと上書きして行けたら嬉しい。
彼女の満足は俺の自信、俺の満足を彼女の自信にしていきたい。
「杏奈さん、あの、正常位もしてみよ」
「ゔ、んッ♡」
一旦抜いてゴロンと回転、ホカホカの杏奈さんの目は虚だった。
そして改めて挿入、当たる所が変わってこれもまた気持ちが良い。
「杏奈さん、気持ち良い…可愛い、大好き」
「ふワぁ…しゅご…い…」
「太モモがまた、ん、重くて、良いなぁ」
「はァ♡」
没頭すると俺たちは無言になって、けれど果てが近いので動きはどんどんと速くなる。
むちむち、ぷりぷり、言葉にしなくて良いことばかりが思考を占拠して喋れない。
キザなことも言えない、ただ気持ちが良かった。
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