華奢な引きこもり魔術師と、マッチョな押しかけ女房

15◆ジルベルト視点

父様が、やられた……だと……！？

父様のやられた瞬間をみた俺は、とても衝撃を受けた。

しかし、マチルダの発言にさらに驚いた。

「父殿、私に手加減は不要だ」

マチルダは、父様が手加減したと思っているけど………父様は手加減しないタイプだよ？

俺の未来は、きっと嫁の尻に敷かれるんだろうなと思った。



父様の部屋に見舞いに行った後、俺はマチルダのいる部屋に行った。

マチルダは現在着替え中のはずだけど、もう着替え終わっているだろう。


………そう思っていた俺は、やらかしてしまった。


部屋の中には、着替え中の下着姿のマチルダがいた。

「すまん。ドレスの着替え方がわからなくなって困っていた」

「令嬢だよね！？」

あと、少しは下着姿とか裸とか、みられたことに動揺してよ！？

お風呂でみせ合う仲だけど、女の子なら多少は恥じらってほしい俺は間違っていないはずだ！

まったく、俺だけが動揺しているじゃないか………。



実は、俺はマチルダを初めて意識した日から、マチルダの裸にいつも動揺してしまう。

………父様、母様、兄様。

俺の子供の顔は………もしかしたら、みれるかもしれないよ。