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7◆ラフィ視点

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それは、魔狼の唸り声だった。

魔狼は、普通の動物の狼とは違うれっきとした魔物だ。

ガルガル唸って、僕達……正確にはチェルシーを狙っている。

美味しそうなお肉だと思っているんだろうね?

ダメだからね!

チェルシーは僕のだから、食べちゃダメ!

………今は僕だけのチェルシーだけど、いっぱいテイムしたら僕だけのじゃなくなる。

だから、せめてスライムは僕だけにしてってお願いしたんだ。

魔狼……僕のチェルシーを食べる気なら、僕が丸焼きにしてやる!

「チェルシー!攻撃していい?」

一応チェルシーに許可をもらおうと、魔狼から視線を外さずに聞く。

「弱らせてから、テイムします。ラフィ、一緒に攻撃をしてください!」

魔狼をテイムする気のチェルシー。

本当は丸焼きにしてやりたいけど、チェルシーが魔狼のテイムを望むなら弱らせるぐらいで戦わないと………。

チェルシーは武器の棒を構えているから、僕は雷魔法で攻撃だ!

「雷の網ビリビリー!」

「え!?」

実は僕、魔法の使い方あんまりわかってないんだ。

でも、使えてるからたぶん大丈夫のはず!

雷の網で魔狼を捕まえて、程よく弱らせることに成功だよ!

「チェルシー、弱らせたよ!」

「ありがとうございます。それでは、テイム!」

魔方陣が光輝き、テイムが成功したみたい。

僕頑張ったから、後でチェルシーに褒めてもらおう!
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