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6◆チェルシー視点

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初めてのレベル上げなので、ちょっと緊張してしまいます。

「ラフィ、まずは魔物をみつけることからですね」

「あそこ、スライムいるよ?」

「え?あ、本当ですね!」

ラフィの指差す先には、ポヨンポヨンとスライムが跳ねています。

ラフィもスライムですけど、同族は攻撃したくないって思っていたりするんでしょうか?

「攻撃していい?」

「え!あ、はい」

「火の球ポイ!」

「え!?」

ラフィは、躊躇なくスライムを一撃で仕留めました。

同族だからと、容赦はしないようです。

しかし、一番驚いたのはそこではありません。

魔法で火の球を出したと思ったら、ボールを気楽に投げる感覚でポイ!っと投げたんです!

詠唱を唱えないのも驚きのポイントですね。

ラフィは、ドロップ品のスライムの核を拾って僕に手渡してくれました。

「えへへ、倒したよ!」

ニコニコ無邪気なショタスマイル。

あぅっ!

ラフィの尊さが僕の胸を締め付けます!

「ラフィ、すごいですね!」

ラフィの頭をよしよしと撫でて、いっぱい褒めます。

スキンシップは親睦を深めるのに必要不可欠ですからね。

あぁ!ラフィが可愛いです!

「チェルシー、僕いっぱい頑張る!だから、スライムは僕だけにしてね!」

ラフィの、上目遣いのうるうる攻撃が僕にダイレクトアタック!!

「スライムはラフィ以外はテイムしないでってことですか?」

「………ダメ?」

「グフッ!わ、わかりました。スライムはラフィだけです!」

この可愛さに抗える人は、きっと男も女もいないことでしょう。

可愛いは最強なんです!!

「わぁい!チェルシー、大好き!!」

「グハァーーーッ!」

パタリ。

「チェルシー?」

尊いの過剰摂取により、僕はその場に倒れてしまいました。

これが、噂の尊死でしょうか?

ラフィが僕を心配して、僕の周りをぐるぐる回っています。

「……ラフィ、おいで?」

「?……うん!」

腕枕をして、僕が回復するまでちょっと一緒に寝ましょう。

そして、僕たちはゆっくりとお昼寝を………。

「ガルル………!」

………お昼寝は、できないようです。
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