我が子と間違われて拐われた孤児と、病んでる公爵

47◆パルマ視点

「大人の階段を上ったってことなの？」

「………どういう意味？」

今日はルーナ君が僕に会いたいって言ってたらしくて、パパのお家にお呼ばれしたの！

テオは残念だけど、お仕事でいないの。

でもね！

送り迎えはテオがするって約束してくれて、パパのお家まで馬車で連れてきてもらったの！

パパのお家で、久しぶりに会ったシアンが僕をみて驚いていたの。

「旦那様、何故パルマ様が……？」

「すまない。このことを言ったら、私の頭を心配される気がしたんだ」

「シアン、久しぶりなの！」

死人が生きてたら驚くのは、当然の反応なの。

パパがシアンに言えなかったのは、よくわかるの。

僕は、ちゃんと事情を説明したの。

シアンもちゃんと理解してくれて、良かったの。

僕は美味しいケーキを食べながら、ルーナ君の話を聞いたの。

シアンのケーキ美味しいの！

パパとエッチなことをしたって、ルーナ君が真っ赤になって言うから、可愛いなって思ったの。

「ルーナ君は、パパのこと大好きで、キスもエッチもパパとできるなら、とりあえずパパと恋人になることをオススメするの」

「で…でも、まだ恋愛はわからないから……」

「じゃあ、もしもなの。もしも、パパがルーナ君以外の人を好きになって、ルーナ君以外の人とキスやエッチをするとどう思うの？」

「パパが？………嫌だ」

「そういうことなの。きっともうルーナ君はパパと恋愛しているの。だから、恋人になってからゆっくり考えるといいの」

ルーナ君は少し悩んでから、パパをみつめたの。

ちなみに、今僕はルーナ君を膝に横に座らせたパパの、向かい側のソファーに座っているの。

「パパ………パパが、他の人を好きになるの嫌だから………まだ恋愛はわからないけど、恋人になりたい。……誰にも、パパを取られたくない…………ダメ？」

「あぁ、ルーナ。私の愛するルーナ。ダメじゃないよ。私もルーナを誰にも取られたくない。…………ルーナを私から奪う者は、処分するけどね」

「？」

ケーキをモグモグしつつ聞いてる僕は思ったの。

………物騒なの。

「じゃあ……えっと……パパ、あ…愛してりゅよ！！」

ルーナ君、噛んだの。 

「ふふ、私も愛しているよ」

パパは嬉しそうに微笑むの。

こうして、目の前でパパ×ルーナ君というカップルが見事に誕生したの。

僕は二人を応援するから、しっかり頑張って愛を深めてなの。




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次回！
ルーナ、16歳になります。
つまり、7年スキップします。

by作者