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20◆シトラス視点
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私はシトラスです。
教会でお祈りをするのが日課の、普通の花屋のお兄さんです。
最近、友人ができたんですよ。
と言っても、私が友人だと思っているだけですから、彼からしたら違うかもしれないですね。
彼の名前はシルバーさん。
元気で、子供好きな、優しい男性です。
毎日花屋に来てくれる、常連客です。
必ず何か買っていくんですけど、いつも私に差し入れをくれるんです。
しかも、私がいつもその差し入れを、花屋の皆と一緒に食べたり飲んだりとしているからか、花屋の人数分をくれるんです。
正直、買っていく花よりも高額だと思います。
「シトラスちゃん!今日も可愛いな!シトラスちゃんが気に入ると思って、可愛いケーキ買ったから差し入れにやるよ!今日はこの赤い花を一輪頂戴」
「シルバーさん、こんにちは!いつもありがとうございます!わぁ、ケーキ可愛いですね!でも、いつも悪いので差し入れはもうしなくて大丈夫ですよ。赤い花を一輪ですね。少々お待ちください!」
私はこのケーキのお値段を知っています。
一個で500~800程するお高いケーキなのを、私はよく知っています。
何故なら、お高い故にそうそう手に入らないですけど、月に一度程に懐に余裕があったら、自身のご褒美に一個買っているからです。
なんとこのケーキは、可愛いだけじゃなくて、味も極上なのです!
それが……それが……目の前にいっぱい………!!
きっと皆も泣いて喜ぶでしょうね!
しかし、お金とは湯水のように使っていい物ではありません。
シルバーさんの善意は有難いですが、このままではシルバーさんが破産してしまいます。
差し入れはもうしなくていいと言っているんですけど、未だに差し入れが無くなる日はありません。
シルバーさん。
お金は計画的に使いましょう!?
花を買ってくれるのは、花屋としては嬉しいですが………せめて差し入れはもう少し控えましょう。
もしもシルバーさんが破産してしまったら、もう花は買えないんですよ?
ああ、でも……。
もしもシルバーさんが破産してしまったら、その………私のお家に来ますか?
私たち……友人ですから………!!
教会でお祈りをするのが日課の、普通の花屋のお兄さんです。
最近、友人ができたんですよ。
と言っても、私が友人だと思っているだけですから、彼からしたら違うかもしれないですね。
彼の名前はシルバーさん。
元気で、子供好きな、優しい男性です。
毎日花屋に来てくれる、常連客です。
必ず何か買っていくんですけど、いつも私に差し入れをくれるんです。
しかも、私がいつもその差し入れを、花屋の皆と一緒に食べたり飲んだりとしているからか、花屋の人数分をくれるんです。
正直、買っていく花よりも高額だと思います。
「シトラスちゃん!今日も可愛いな!シトラスちゃんが気に入ると思って、可愛いケーキ買ったから差し入れにやるよ!今日はこの赤い花を一輪頂戴」
「シルバーさん、こんにちは!いつもありがとうございます!わぁ、ケーキ可愛いですね!でも、いつも悪いので差し入れはもうしなくて大丈夫ですよ。赤い花を一輪ですね。少々お待ちください!」
私はこのケーキのお値段を知っています。
一個で500~800程するお高いケーキなのを、私はよく知っています。
何故なら、お高い故にそうそう手に入らないですけど、月に一度程に懐に余裕があったら、自身のご褒美に一個買っているからです。
なんとこのケーキは、可愛いだけじゃなくて、味も極上なのです!
それが……それが……目の前にいっぱい………!!
きっと皆も泣いて喜ぶでしょうね!
しかし、お金とは湯水のように使っていい物ではありません。
シルバーさんの善意は有難いですが、このままではシルバーさんが破産してしまいます。
差し入れはもうしなくていいと言っているんですけど、未だに差し入れが無くなる日はありません。
シルバーさん。
お金は計画的に使いましょう!?
花を買ってくれるのは、花屋としては嬉しいですが………せめて差し入れはもう少し控えましょう。
もしもシルバーさんが破産してしまったら、もう花は買えないんですよ?
ああ、でも……。
もしもシルバーさんが破産してしまったら、その………私のお家に来ますか?
私たち……友人ですから………!!
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