1 / 6
1◆夫は妻の匂いが好き
しおりを挟む
夫の名前はダイナ。
妻の名前はアウラ。
二人は、近所でも有名なおしどり夫婦です。
夫はエセ関西弁の人で、妻を家庭内ストーカーしていますが、妻はそんな夫が大好きなのです。
幸せ夫婦の生活はちょっと特殊ですけれど、愛があるから大丈夫ですよ!
「アウラ、今日も素敵な匂いやね。アウラの前では、どんな素敵な香水もただの異臭に変わってまうわ。アウラが世界で一番素敵な匂いやで♡」
クンクンクンクン。
あぁ♡幸せ♡
夫の表情は蕩けていて、せっかくの美形なのに変態の極みのような顔になっています。
「ダイナ、私の脇の匂いを嗅ぐのやめなさいね」
夫は妻の脇の匂いを嗅ぎながら、妻の匂いを絶賛しました。
しかし妻としては、やはり女性ですので脇の匂いを褒められても嬉しくないです。
そんなところを匂わないで、髪の毛とかならまだマシなんですけどね!
「なんでや?ええ匂いなのに、もっと匂い嗅ぎたいわ!」
「うふふ、やめなさいね」
妻の笑顔はとても美しく、夫はその笑顔に見惚れてしまいます。
そして、妻に言われた通りに脇からは離れました。
夫のその表情は、とても名残惜しそうです。
けれど夫は、今度は妻の首筋に顔を埋めて匂いを嗅ぎ始めたのです。
脇がダメなら首筋ということでしょうか?
妻は、脇よりかはマシなので好きにさせようと微笑みました。
「もう、仕方ないわね」
夫の頭を撫でながら、くすぐったさに耐える妻なのでした。
妻の名前はアウラ。
二人は、近所でも有名なおしどり夫婦です。
夫はエセ関西弁の人で、妻を家庭内ストーカーしていますが、妻はそんな夫が大好きなのです。
幸せ夫婦の生活はちょっと特殊ですけれど、愛があるから大丈夫ですよ!
「アウラ、今日も素敵な匂いやね。アウラの前では、どんな素敵な香水もただの異臭に変わってまうわ。アウラが世界で一番素敵な匂いやで♡」
クンクンクンクン。
あぁ♡幸せ♡
夫の表情は蕩けていて、せっかくの美形なのに変態の極みのような顔になっています。
「ダイナ、私の脇の匂いを嗅ぐのやめなさいね」
夫は妻の脇の匂いを嗅ぎながら、妻の匂いを絶賛しました。
しかし妻としては、やはり女性ですので脇の匂いを褒められても嬉しくないです。
そんなところを匂わないで、髪の毛とかならまだマシなんですけどね!
「なんでや?ええ匂いなのに、もっと匂い嗅ぎたいわ!」
「うふふ、やめなさいね」
妻の笑顔はとても美しく、夫はその笑顔に見惚れてしまいます。
そして、妻に言われた通りに脇からは離れました。
夫のその表情は、とても名残惜しそうです。
けれど夫は、今度は妻の首筋に顔を埋めて匂いを嗅ぎ始めたのです。
脇がダメなら首筋ということでしょうか?
妻は、脇よりかはマシなので好きにさせようと微笑みました。
「もう、仕方ないわね」
夫の頭を撫でながら、くすぐったさに耐える妻なのでした。
0
お気に入りに追加
12
あなたにおすすめの小説
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
ギリシャ神話における略奪婚のその後。
真守 輪
キャラ文芸
親子ほども歳の離れた夫との退屈な結婚生活の中で、久しぶりに出逢った幼馴染の少年は、昔とはまるで違っていた。野生的な美貌。これ見よがしにはだけたシャツの胸元もあたしには、いやらしく見えて不安になる。
親しげに話しかけてくる彼のペースにあたしは、巻き込まれていく。
後宮の胡蝶 ~皇帝陛下の秘密の妃~
菱沼あゆ
キャラ文芸
突然の譲位により、若き皇帝となった苑楊は封印されているはずの宮殿で女官らしき娘、洋蘭と出会う。
洋蘭はこの宮殿の牢に住む老人の世話をしているのだと言う。
天女のごとき外見と豊富な知識を持つ洋蘭に心惹かれはじめる苑楊だったが。
洋蘭はまったく思い通りにならないうえに、なにかが怪しい女だった――。
中華後宮ラブコメディ。
嗅ぎ煙草
あるちゃいる
キャラ文芸
俺は浮浪者である
名前は言いたく無い
昼間は寝ている事が多いのだが、最近見掛ける変な奴の話をしようと思う。
とある浮浪者の日常
ちょっとカテゴリーが分からないので、キャラ文芸にしてみる。きっとアルファポリスの担当者が上手いこと分けてくれるだろうと期待する。
大正ロマン恋物語 ~将校様とサトリな私のお試し婚~
菱沼あゆ
キャラ文芸
華族の三条家の跡取り息子、三条行正と見合い結婚することになった咲子。
だが、軍人の行正は、整いすぎた美形な上に、あまりしゃべらない。
蝋人形みたいだ……と見合いの席で怯える咲子だったが。
実は、咲子には、人の心を読めるチカラがあって――。
春龍街のあやかし謎解き美術商 謎が解けない店主の臨時助手始めました
雨宮いろり
キャラ文芸
旧題:あやかし移動都市の美術商~鵺の本音は分かりにくい~
春龍街(しゅんりゅうがい)。そこは、あやかしたちの街。
主人公・常盤ちづるは、人の本音を見抜くことができる麒麟眼(きりんがん)の持ち主だった。
そのせいで人間社会に疲れ切っていたところに、鵺のあやかし白露(はくろ)と出会う。
彼の案内で春龍街へ足を踏み入れたちづるは、美術商を営んでいるという白露と共に、春龍街のあやかしたちが持ち込む真贋鑑定依頼を引き受けてゆく。
そんなある日、白露に異変があって――。
あやかしと現代OLがタッグを組み、猫又、犬神、双頭の蜥蜴に大黒天といったあやかし・神様たちからの真贋鑑定依頼をこなす、ファンタジー小説です。
第5回キャラ文芸大賞にて「謎解き賞」を頂きました!
3/4お話が完結しました。お読みくださり有難うございます!
あまりさんののっぴきならない事情
菱沼あゆ
キャラ文芸
強引に見合い結婚させられそうになって家出し、憧れのカフェでバイトを始めた、あまり。
充実した日々を送っていた彼女の前に、驚くような美形の客、犬塚海里《いぬづか かいり》が現れた。
「何故、こんなところに居る? 南条あまり」
「……嫌な人と結婚させられそうになって、家を出たからです」
「それ、俺だろ」
そーですね……。
カフェ店員となったお嬢様、あまりと常連客となった元見合い相手、海里の日常。
小児科医、姪を引き取ることになりました。
sao miyui
キャラ文芸
おひさまこどもクリニックで働く小児科医の深沢太陽はある日事故死してしまった妹夫婦の小学1年生の娘日菜を引き取る事になった。
慣れない子育てだけど必死に向き合う太陽となかなか心を開こうとしない日菜の毎日の奮闘を描いたハートフルストーリー。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる