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7◆ラグナー視点
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ラズは裸エプロンでキッチンから戻ってきた。
「何故……裸エプロン……」
「料理の時にエプロンをするのは普通のことだ」
どうしよう………素っ裸にエプロンのせいで、変態度が上がっている。
私は、気にしたら負けということを学んだ。
目の前には、美味しそうなサンドイッチが二人分ある。
ラズが私とルチアーノに作ってくれた軽食だ。
「寝る前だからな。軽食で我慢してくれ」
ラズは裸エプロンの姿で椅子に座っている。
………せめてパンツは穿いてほしい。
ぐぅ~~~。
「うっ!」
きゅるきゅるきゅる~~。
「はぅっ!」
私の腹の虫がうっかり鳴った後、ルチアーノの腹の虫も鳴って私達は互いに赤面した。
「兄ちゃん、一緒に食べよう?」
腹の虫が鳴ったせいで、空いていないという嘘がつけない。
仕方ないから、私は少しだけ食べることにした。
「私は少量で大丈夫ですから、ルチアーノが多く食べなさい」
サンドイッチを一つ手に取り、残りをルチアーノに渡そうとしたら、ラズにその手を掴まれてできなかった。
「遠慮するな。朝になったら、二人共腹いっぱい食べていい。だからラグナーは、自分の分は自分で食べろ」
「でも……」
「口答えしないで食え。食わないなら口移しで食わすぞ」
「え……嫌です………」
口移しはご遠慮願いたい。
「可愛いくないな」
クックッと笑っているから、からかわれたらしい。
「兄ちゃん、ラズ兄ちゃんは食べていいって言ってるんだよ。だから、食べようよ」
私は何か言わないとと口を開いて………。
ぐぅ~~~。
「………わかり……ました」
私の腹は、目の前のサンドイッチにちょっと正直過ぎないか?
再び腹の虫が鳴った私だった。
「何故……裸エプロン……」
「料理の時にエプロンをするのは普通のことだ」
どうしよう………素っ裸にエプロンのせいで、変態度が上がっている。
私は、気にしたら負けということを学んだ。
目の前には、美味しそうなサンドイッチが二人分ある。
ラズが私とルチアーノに作ってくれた軽食だ。
「寝る前だからな。軽食で我慢してくれ」
ラズは裸エプロンの姿で椅子に座っている。
………せめてパンツは穿いてほしい。
ぐぅ~~~。
「うっ!」
きゅるきゅるきゅる~~。
「はぅっ!」
私の腹の虫がうっかり鳴った後、ルチアーノの腹の虫も鳴って私達は互いに赤面した。
「兄ちゃん、一緒に食べよう?」
腹の虫が鳴ったせいで、空いていないという嘘がつけない。
仕方ないから、私は少しだけ食べることにした。
「私は少量で大丈夫ですから、ルチアーノが多く食べなさい」
サンドイッチを一つ手に取り、残りをルチアーノに渡そうとしたら、ラズにその手を掴まれてできなかった。
「遠慮するな。朝になったら、二人共腹いっぱい食べていい。だからラグナーは、自分の分は自分で食べろ」
「でも……」
「口答えしないで食え。食わないなら口移しで食わすぞ」
「え……嫌です………」
口移しはご遠慮願いたい。
「可愛いくないな」
クックッと笑っているから、からかわれたらしい。
「兄ちゃん、ラズ兄ちゃんは食べていいって言ってるんだよ。だから、食べようよ」
私は何か言わないとと口を開いて………。
ぐぅ~~~。
「………わかり……ました」
私の腹は、目の前のサンドイッチにちょっと正直過ぎないか?
再び腹の虫が鳴った私だった。
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