不遇ショタ勇者は魔王様の過保護に今日も幸せ！！

11◆マリウス視点

………私は、寝過ぎたようだ。

確か、マフユに腕枕をして寝落ちしたのは昼過ぎだった。
……目覚めたら、次の日の朝になっていた。

寝過ぎたことは後悔したが、目覚めたらマフユに頭を撫でられていて………一瞬喜びのあまり天国の扉がみえた気がする。

マフユ「お、おはよう…ございます……」
マリウス「……おはよう。具合はどうだ？」

具合は毎朝必ず聞くことだ。
医者のリウミアにも毎朝診察してもらっている。

最近はやっと元気になってきたところだ。

残念ながらまだ身体は細いが、この城に来た最初よりかは肉がついてきた。

このまま健康で元気な笑顔の輝くショタになってほしいものだ。


リウミア「陛下、そろそろマフユ君にはリハビリが必要です」

リウミアの一言に、私は悩んだ。

確かにリハビリは必要だ。
だが、マフユはまだ全快ではない。
もし、体調が急変したら………。

リウミア「陛下、よく考えてください。マフユ君は7歳です。マフユ君が二度と歩けない一生ベッドの住人になったら、マフユ君が可哀想だと思いませんか？元気に走り回れないショタ、可哀想だと思いませんか？」

確かに！！！！

マフユが一生ベッドの住人なんて、残酷過ぎる！

だが、無理はさせたくない。
マフユは我慢する節があるから心配だ。

私は悩んだ末、マフユが無理をしていないか私が見守る条件でマフユのリハビリを始めることにした。