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2◆姫視点
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私は人間の国の姫。
私は皆から美しいと賞賛されていたわ。
私より美しい人などいないと言われているぐらい、私は美しいと言われていた。
それなのに、何故なのだろう?
ある日やってきた魔王が、姫を拐っていった。
私の目の前で………。
だけど、拐われたのは私じゃない。
じゃあ一体誰が拐われたのか?
皆は姫である私が拐われなかったことに安堵し、誰が拐われたのかを調べたわ。
結果分かったことは、勇者が拐われていたということ。
………なんでやねん!
確かに勇者はとても美しい人だった。
だけど、皆は私の方が美しいと言っていたのよ。
……にも関わらず、拐われたのは勇者だった。
……ということは、もしかして、あまり考えたくはないけれど………魔王的に勇者の方が美しかったということかしら?
解せぬ。
しかし皆は拐われたのが勇者ということで、きっと勇者ならば魔王を倒して帰ってくるだろうと楽観視していた。
そして、姫である私が無事であることを喜んだ。
私の気持ちは解せぬけれど、皆にとったらこの結果はいいことだった。
もうちょっと乙女の心に配慮して欲しいと思っているけれど……現実ってシビアだわ………。
私は皆から美しいと賞賛されていたわ。
私より美しい人などいないと言われているぐらい、私は美しいと言われていた。
それなのに、何故なのだろう?
ある日やってきた魔王が、姫を拐っていった。
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だけど、拐われたのは私じゃない。
じゃあ一体誰が拐われたのか?
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結果分かったことは、勇者が拐われていたということ。
………なんでやねん!
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