1 / 19
1◆ラウロ視点
しおりを挟む
やぁ、皆さん!
僕はラウロという名前です。
今日15歳になった大人です。
この世界は、成人年齢が15歳なんですよ。
僕はこの日を、ずっとずっとずっとずっとずっと………待っていたんです。
だって、成人したら、この国から逃げやすいですから!
ふふふ、皆さん。
ちょっと僕の話を聞いてください。
僕は、前世の記憶があります。
日本という平和な国で、幸せに暮らしていたんですよ。
しかし、気づけば僕はラウロとして生きていました。
ラウロとしての年齢が9歳の頃の話です。
ラウロは、7歳から聖女として無理矢理労働させられていました。
この世界は、男しかいない世界です。
そして、人間は『自分たち人間こそが、もっとも素晴らしい種族』と思って、他種族を差別していました。
そのウジ虫……害虫……ゴミ……ゴミでいいですかね?
ゴミたちにとっての、生け贄にされてきたのは聖女と呼ばれる奴隷たちでした。
聖女と言えば、罪悪感が減るんですかね?
魔力の高い子供を強制的に働かせ、自分たちに逆らえないように恐怖を植え付けるんです。
その者の魔力がなくなっても、死ぬまで労働を強いられる。
そんなの、奴隷としか言い様はありませんよね?
ラウロも、その聖女だったんですよ。
ラウロは………恐らくですが、心が死んだのでしょう。
僕はそう思っていますよ。
こんな、子供には過酷としか言い様のない場所で、幼い心でよく耐えました。
後は任せてください。
他の聖女たちも、ついでに助けますよ。
皆で、人間にざまぁをしませんか?
きっと楽しいことでしょう。
さぁ、皆さん。
「一緒に闇落ちしませんか?」
僕の手を取る皆は、僕にすがる眼差しを向けていました。
僕はラウロという名前です。
今日15歳になった大人です。
この世界は、成人年齢が15歳なんですよ。
僕はこの日を、ずっとずっとずっとずっとずっと………待っていたんです。
だって、成人したら、この国から逃げやすいですから!
ふふふ、皆さん。
ちょっと僕の話を聞いてください。
僕は、前世の記憶があります。
日本という平和な国で、幸せに暮らしていたんですよ。
しかし、気づけば僕はラウロとして生きていました。
ラウロとしての年齢が9歳の頃の話です。
ラウロは、7歳から聖女として無理矢理労働させられていました。
この世界は、男しかいない世界です。
そして、人間は『自分たち人間こそが、もっとも素晴らしい種族』と思って、他種族を差別していました。
そのウジ虫……害虫……ゴミ……ゴミでいいですかね?
ゴミたちにとっての、生け贄にされてきたのは聖女と呼ばれる奴隷たちでした。
聖女と言えば、罪悪感が減るんですかね?
魔力の高い子供を強制的に働かせ、自分たちに逆らえないように恐怖を植え付けるんです。
その者の魔力がなくなっても、死ぬまで労働を強いられる。
そんなの、奴隷としか言い様はありませんよね?
ラウロも、その聖女だったんですよ。
ラウロは………恐らくですが、心が死んだのでしょう。
僕はそう思っていますよ。
こんな、子供には過酷としか言い様のない場所で、幼い心でよく耐えました。
後は任せてください。
他の聖女たちも、ついでに助けますよ。
皆で、人間にざまぁをしませんか?
きっと楽しいことでしょう。
さぁ、皆さん。
「一緒に闇落ちしませんか?」
僕の手を取る皆は、僕にすがる眼差しを向けていました。
56
お気に入りに追加
128
あなたにおすすめの小説
【完結】伝説の勇者のお嫁さん!気だるげ勇者が選んだのはまさかの俺
福の島
BL
10年に1度勇者召喚を行う事で栄えてきた大国テルパー。
そんなテルパーの魔道騎士、リヴィアは今過去最大級の受難にあっていた。
異世界から来た勇者である速水瞬が夜会のパートナーにリヴィアを指名したのだ。
偉大な勇者である速水の言葉を無下にもできないと、了承したリヴィアだったが…
溺愛無気力系イケメン転移者✖️懐に入ったものに甘い騎士団長
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる