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10◆ロビン視点

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ユリウスが……倒れてしまった。

私のせいだ。

私がワガママを言った。

ユリウスはいつも私の欲望を叶えてくれる。

だから………甘えていたのだ。

ユリウスがダメだと言ったから、クローゼットに引きこもった。

………ユリウスのことを考えずに、私の欲望を叶えてほしくて………その結果はこれだ。

ユリウスが倒れた。

ドサッと…大きな音がして…静かになった。

気になって部屋の中をみたらユリウスが倒れていた。

私は急いで医師を呼んだ。

もちろんユリウスを先にベッドに運んでからだ。

診断の結果は、極度のストレスによる疲労だった。

私しか……心当たりがなかった。

私は後悔した。

私のせいだ。
私のせいでユリウスが倒れた!
私が…私が……!!

私は、私自身が許せなかった。

愛するユリウスを傷つけ、苦しめ、倒れるほどユリウスを追い詰めた私………。

自分自身に殺意が溢れる。

ユリウスは、私を許してくれるだろうか?

もし、ユリウスも私を許してくれなかったら………。

その時は………ユリウスに私を殺してもらおう。

私にとって、一番辛くて…苦しくて…痛くて…悲しいのは………ユリウスからの殺意だから。

私にとっての…一番の極刑だ。


私はユリウスの看病を一生懸命した。

半日目覚めなかったが、ちゃんと目覚めた。

私をその瞳に写し、最初の一言を私に伝えてくれる。

「心配させてごめんね。もう大丈夫だからね」

あぁ、ユリウスはこんな時ですら私を一番に想うのか。

ユリウスの具合はまだ悪いはずなのに、そんなに優しく微笑んで………。

私は泣いた。

泣いて謝った。

泣いて許されることではないのに、すがりついて大泣きして………。

ユリウスは………私を許してくれた。

だが、私は絶対にこの過ちを忘れない。

二度とユリウスを傷つけない。


ちなみに、私を罰してほしいと言ったら、お仕置きプレイをされた。

………しばらく私の身体にムチの跡が残ってしまった。
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