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43◆エドワード視点

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どうやら僕は思い違いをしていたんだと、パルマの呪いが解けたときに思った。

何故なら、パルマとは仲良くなったけど、まだ僕の気持ちは愛にはなっていなかったからだ。

なのに、パルマの呪いは解けた。

つまり、もしかして神子の愛が必要なんじゃなくて…必要だったのは違う別の………例えば、パルマの意識改革というか……。

はっきりとした答えは僕にはわからないけど、最近のパルマは穏やかだった。

破壊好きだったのが嘘みたいに、明るく笑い、楽しい時間を一緒に過ごして、たまに一緒に小物を作ったり料理をしたりもした。

身体は大の大人でも、心はまだ小さな子供のままらしいから上手に作れると嬉しいと言って一緒に喜んだ。

たまに真っ赤になることがあったけど、可愛いから頭を撫でていた。

頭を撫でると、気持ちよさそうにしていて余計に可愛いんだよ!

そして、幸せを破壊することがどうでもよく思えてきたと言っていた。

………もしかしたら、その気持ちをパルマがもつのが大事だったのかな?

どれだけ考えても正解はわからない。
神様に聞けたら聞きたいものだね。


神子の力について。

神子は神様の下僕になる代わりに、見返りとして神様の力の一部を使える。

でもこれは、正確にはトカゲの尻尾みたいな感じだと神様は言っていた。

つまり、神様の力の一部を切り取って、神子に与える。
切り取っても回復するらしいから大丈夫なんだって。

神子は与えられている分しか神様の力を使えなくて、なくなったらもう使えない。

力を使いきっても神子であることは変わらないらしい。

力の使い道は自己責任で、悪用したら魂が消滅して来世はない。


僕は、パルマのことを好ましく思っている。

恋や愛じゃないけど、友達として好きだと思ってるんだ。

最初の頃の、パルマの拒絶は今はもうない。

純粋に素直で優しいやつだ。

一緒にいた時間も、確かに楽しかった。

だから、友達としてパルマの力になりたいんだ。

神子の力を使いきっても、僕にはチートが残っているし、そもそも見返りが目的だったわけじゃない。

だから、パルマ……。

お節介かもしれないけど、どうか断らないで………。

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