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33◆エドワード視点

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エメラルドさんに連れられて、パルマのいる屋敷にきた。

…エメラルドさんのケーキが美味しくって、夢中で食べていたらセインもハロルドも我先にと「はい!あ~ん☆」を僕にしてきて…エメラルドさんが微笑ましそうに笑っていた。

エメラルドさんに聞いたけど、パルマもよく[あ~ん]を迫るらしい。
…すごく可愛いんですよと言っていたよ。

ちょっとだけ世間話もしてから、パルマの屋敷に行くと四天王の残り三人が出迎えてくれたが………見事に美男美女揃いですごかった。

応接室に通されて、ここでもエメラルドさん作のお菓子を大量に出されて……ごめん、さすがにそんなに食べれないよ………。

クッキー、マフィン、フィナンシェ、バウンドケーキ、カップケーキ(ちなみに味はそれぞれプレーン、チョコ、イチゴ、紅茶が揃えられていた)………エメラルドさん一人で作ったらしいけど、何時間かかったのか恐ろしくて聞けないな。

そして僕たちは自己紹介を始めた。

ルビー「私はルビー。パルマ様の兄としてパルマ様に創られた家族だ。四天王が一人、炎のルビーだ」

サファイア「妾はサファイアよぉ~。パルマ様の姉としてパルマ様に創られた家族よぉ~。四天王が一人、水のサファイアとは妾のことよぉ~」

エメラルド「改めて、私はエメラルドです。パルマ様の母としてパルマ様に創られた家族です。四天王が一人、風のエメラルドです」

ダイヤモンド「ワシはダイヤモンドだ!パルマ様の父としてパルマ様に創られた家族である!四天王が一人、土のダイヤモンドだぞ!」

ルビーさんは男前な男性で、サファイアさんは艶やかな女性で、エメラルドさんはおしとやかな女性で、ダイヤモンドさんは豪快な男性だった。

その4人が僕に頭を下げて、パルマの呪いを解いてくださいとお願いしてきた。

呪いをちゃんと解けるかはわからないけど、僕なりに頑張ろうと決意を新たに………僕は少し考えた。

………このままの姿で大丈夫なのかな?

エドとして一度会っているから、警戒されるかもしれないと思って見た目をスキルで変えることにすると四天王に伝えて、僕は前の[エドワード]だったときの姿になった。

決して、コロコロと姿を変えるのが面倒だったわけじゃないからね?

そして僕は、神子エドワードとしてパルマと[初対面]として会うことになった。
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