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24◆ベルモット視点
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「シルク様は、ダンジョンに行くらしいわよ」
朝食を食べている時に、ルチル様にその事を言われた。
僕はルチル様を名前呼びするようになって以降、今度は唇やら身体やらをルチル様に狙われている。
早く目的を達成して国に帰らないと、美味しく頂かれてしまう日もそう遠くないだろう………。
「ダンジョン?」
「つい最近、シルク様は結婚したらしくてね。デートなんですって」
美しく微笑むルチル様。
「………その情報って、どうやって手に入れたんですか?」
「乙女の秘密♪」
ルチル様は有能だと言われていたけれど、こういうところが有能ということだろうか?
………どうしてそんなすごい人が僕なんかを狙っているのか、とても理解に苦しむ。
「今日はダンジョンで、シルク様とバトルするかもしれないわね」
「………シルク様、帰ってきてくれますよね?」
「ムリだと私は思っているわ」
「え!?」
「ふふ、ちょっと考えたらわかることよ?」
食後のデザートをきっちり食べるタイプのルチル様は、おかしそうに笑った。
「シルク様を連れ戻せなかったら、僕達は帰れないじゃないですか!」
そういう王命だから、連れ戻せないなら帰れないじゃないか!
「あら、帰れなくても私は困らないわ。欲しいものは、私の目の前にあるのだから♪」
「ルチル様の目の前………?」
「ベルモット」
「あうあうっ!?」
ルチル様が、グイグイと僕を追い込んでくる。
恋とは無縁だった僕には、ルチル様は刺激が強すぎる!!
僕はルチル様から、身と心を守ることはできるのだろうか!?
朝食を食べている時に、ルチル様にその事を言われた。
僕はルチル様を名前呼びするようになって以降、今度は唇やら身体やらをルチル様に狙われている。
早く目的を達成して国に帰らないと、美味しく頂かれてしまう日もそう遠くないだろう………。
「ダンジョン?」
「つい最近、シルク様は結婚したらしくてね。デートなんですって」
美しく微笑むルチル様。
「………その情報って、どうやって手に入れたんですか?」
「乙女の秘密♪」
ルチル様は有能だと言われていたけれど、こういうところが有能ということだろうか?
………どうしてそんなすごい人が僕なんかを狙っているのか、とても理解に苦しむ。
「今日はダンジョンで、シルク様とバトルするかもしれないわね」
「………シルク様、帰ってきてくれますよね?」
「ムリだと私は思っているわ」
「え!?」
「ふふ、ちょっと考えたらわかることよ?」
食後のデザートをきっちり食べるタイプのルチル様は、おかしそうに笑った。
「シルク様を連れ戻せなかったら、僕達は帰れないじゃないですか!」
そういう王命だから、連れ戻せないなら帰れないじゃないか!
「あら、帰れなくても私は困らないわ。欲しいものは、私の目の前にあるのだから♪」
「ルチル様の目の前………?」
「ベルモット」
「あうあうっ!?」
ルチル様が、グイグイと僕を追い込んでくる。
恋とは無縁だった僕には、ルチル様は刺激が強すぎる!!
僕はルチル様から、身と心を守ることはできるのだろうか!?
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