平凡ハイスペックのマイペース少年！〜王道学園風〜

夏休み

69◆純也視点

5日目。

今日は浜辺でミスコンをしていたから、試しに梓に出てもらうことになった。

ちなみに女装のミスコンと、女性のミスコンをしている。

「え！？なんで俺？」

「僕は女装を見るのは好きだけど、僕が女装するのは大っ嫌いだよ」

咲夜は笑顔だが、瞳が笑っていない。

「俺の女装は需要ないよ」

爽やかに笑う杏。

「僕にも需要はないですよ」

僕にも需要はないと思うんだ。

「需要なら俺もないよ！？」

「「「いや、梓はあるよ」」」

今、僕達の気持ちは一つになっているだろう。

梓の女装がみたいと………！

だからこそ、梓には是非ともミスコンに出てほしい。



梓をエントリーさせて、控え室に引き摺り込む。

「梓、ちょっと可愛くなるだけだよ」

「やめろ！そのスカートを引っ込めろ！？」

杏が参加者用の貸し出し衣装のスカートを持って、ヒラヒラさせながら梓に迫る。

「梓、大人しく脱がされてね？グヘグヘ」

控え室内での撮影は禁止なので、咲夜はセクシーなパンツをヒラヒラさせながら梓に迫る。

「梓、すぐ終わりますから………」

僕はニーハイをヒラヒラさせながら梓に迫る。

「やめろ！？三人でヒラヒラさせながら迫るな！あーーーっ！！」



数分後。

可愛い女装梓の完成だ。

「弄ばれた！」

ガックリ項垂れる梓。

ごめんね………とても、楽しかったよ。



ちなみに、梓はミスコンランキングで下から二番目だった。