ゼロから始めたいテンプレ生活

3章

ガレスとの対決

「さて…こっちは終わったわけだが…」

あっちの方ガレスとタイフンはどうなっただろうか
アリナが置いた岩が連なっているせいで向こう側が見えない

「まあ去年の1位と2位なんだからそんなすぐに終わるわけ…」

そんなことを言った矢先
閃光の如き速さの剣と爆風がこちらから見えた

『な、何が起きたァァァ！？』

「悪いけど…タイフン。今回は君と戦う為に決勝に出たんじゃないんだ。」
「…」

爆風の中から出てきたのはほぼ無傷のガレス
そして戦闘不能のタイフンだった

「1位と2位でこんなに差があるなんて聞いてないぞ…」
「えー？そんな差なんてないよ。いい勝負してただろう？」

゛バカなこと言うなよー゛みたいな顔をしながら言ってる
実際試合を見れてたわけじゃないしいい勝負だったのかもしれない
けれど最後のやつは別だ
あの最後の一撃にタイフンの力は感じれなかった
もしかしたらあったのかもしれない
感じれないほどガレスの力が凄まじかったんだ

「さぁ…やろうか！」
「へっ…望むところだよ！」

ヘンリーなんかとは比べ物にならない
これが本来の五剣…

「…いくよ！」

ガレスが右手に剣光を纏う

「っ！」

は、速い！
ガレスに何ｍもの距離を一瞬で間合いを詰められる

予想外の速さにマコトは行動が遅れた

っ…避けるのは無…

そう思った時にはマコトは吹き飛ばされていた

「がっ…やるな。」

これが五剣…王国のTOP5の実力か…

「マコト君…君の力はそんなもんじゃないはずだ。全力でぶつかってこいよ！」
「…ならお言葉に甘えて…」

使わないと決めていたが…
こいつとやるなら手加減出来ない
俺は右手に光を纏わせる

「こいつは…アンタが思ってるよりちょっと痛いぜ？」

深く沈み込み、次の瞬間ガレスと目の前まで間を詰める
「『イグニス』！！」

光を纏った拳はガレスの腹を捉え、大きく吹き飛ばした