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1章

突撃!コボルド住処襲撃

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さらに森を進んでいくとコボルドの住処を見つけた

『丁度いいです。これコボルドで試してみましょう。』
「ああ。」

゛雷鳴゛を構え、コボルドの住処に近づく
住処と言っても小さな岩山にほら穴が1つ
周りには食事の後があるだけで他の建物などない小規模なものだった
こんな規模なら大したことはないんじゃないだろうか

『来ます!』
「!!」

ほら穴から何か赤い物体が襲いかかってきて咄嗟に避ける

「あっぶね…あいつがコボルドか。」

棍棒を持った二足歩行の赤いタヌキのような生き物
イメージとはちょっと違うな…

『一撃は大したことはありませんがすばしっこいので気をつけてください。』
「了解。…いくぜ雷鳴!まずは1発…」

コボルドに向けて引き金を引く
コボルドは避ける暇もなく銃音とともに砕け散っていた

「ひ、ひぇぇ…」

確かに元々威力はやばかったけども…
生き物がこうなるもんなのか!?

『まだまだ来ますよ!』
「わ、わかってるよ!」

洞穴から1、2…5匹も出てきた
しかも1匹は他のやつに比べ背丈というか体格が一回り違う

『あれは冠級、所謂キングサイズです。通常種に比べ能力がかなり向上しています。』
「なるほど…なら今度はこれだな。」

雷鳴に付いているダイヤルを回してみる
するとダイヤルの面に「雷」という漢字が出てきた

「雷…?取り敢えず打ってみるか!」

そう言って引き金を引いた瞬間辺り一面が光に包まれ、イッセイは後ろの方へ吹き飛ばされた
暗転の後、辺り一面はコボルドを含め黒焦げになっていた

「い、いたたた…これは一体?」
『恐らく装備者の魔力を変換し、銃弾に魔法を付与したのでしょう。今のは魔力を調節せずに打ち込んだため暴発のようなものでしょう。』
「すごいな…」

岩山の方を見るとさっきまでコボルドだったものが転がっている
黒焦げでコボルドとも判別出来ないが

「てか凄い痛いんだけど…」
『その武器には多少の衝撃吸収の能力が備わっているようですが、あなた自身の素の身体能力は召喚前となんら変わらない職無しのただの人間ですから反動に耐えられなかったんでしょう。』

殲滅力は凄まじいが反動があったらなぁ
このままじゃ便利さはボーン・サーペントの方が上だな
背中にブースターみたいのでもつけられないかな?

『一先ずは依頼の達成を優先しましょう。その武器の力はわかりましたし。』
「そうだな…よっこらっしょっと!」

その後アンロット草を規定数採集し王国へと戻って行った。



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