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魔物の村
第一話
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町の酒場は情報交換の場でもある。
「アバルー卿、どうも長くないらしいぞ」
「マジかよ。世継ぎが決まってないんだろ」
「本当だって! 生きてたんだよ、アイツ!」
「おいおい、飲む前から酔ってんじゃねーよ」
「だけど、本当に生きてたならマズイぞ。確かめた方がいい」
「サントコマレの花が樹海で見つかったってよ」
「それが本当なら依頼が出てもよさそうだが」
純粋に酒を楽しみに来る客に混じり、様々な────有益、無益、害悪はさておき────な情報が飛び交っている。
そんな客に混ざることなく、カウンターで蜂蜜酒をちびちびと舐めるように飲んでいたルーチェは、マスターの手が空いたのを見計らって声をかけた。
「クーシウィシュの遺跡かい?」
「ええ。最近はどんな様子なの?」
「久しぶりにその名前を聞いたな。もう、あそこを調べようとする者なんていないからなあ」
クーシウィシュの遺跡。
その昔、この町の南西の森の奥で発見された中規模の遺跡だ。神話時代とまではいかないが相当に古く、発見当時は大規模な探索隊が結成された。町は探索隊の拠点となり、探索隊目当ての商売人が集まり、活発な経済活動が始まる……はずだった。
ところが、遺跡からはなんら価値ある物が発見されず、探索隊は早々に解散。町の経済は活性化することもなく、後にその遺跡は期待外れの遺跡と呼ばれるようになった。
とはいえ、魔物が棲みつく可能性が否定できないため定期的に討伐体が組まれたりもしたものだが、棲みつく魔物は極めて弱い個体ばかりで脅威度も低く、いつしか駆け出し冒険者が度胸試しに挑戦するだけになってしまった。
「だけど、度胸試しにもならなかったんだろう、冒険者も行かなくなっちまったよ。最後にあそこに向かったのは……五、六年前になるか、教会の関係者が行ったきりだな」
「教会が?」
「お祓いだとか、浄化だとか、そんなことを言ってた気がするが、詳しくは聞いてないよ」
「そっか。ありがとう、美味しかったよ」
残った蜂蜜酒を飲み干し、会計を済ませてルーチェは酒場を出た。通りを歩きながら荷物から古い日記帳を取り出してページをめくる。
『クーシウィシュ遺跡の隠し部屋』
十年ほど前に、どうやら自分は遺跡に用があったらしい。それがなんなのか、どうやら誰にも邪魔されることもなく探せそうだった。
翌日、ルーチェは森に入った。むせかえるような緑の匂いを胸いっぱいに吸い込む。
「落ち着くなあ。……私も森に馴染んだのかしら」
いくらか自地鵜気味にルーチェは笑った。
かつてエルフも都市を築き、人間や他の亜人と共存していたと言われている。しかし金属加工技術の発展が人間に力を与えた。
戦争をしたわけではない。ただ、生き延びる確率が上がったのだ。もとより繁殖力ではエルフや亜人に勝る人間の生存率が上がり、その勢力図は簡単に塗り替えられてしまった。
人間とエルフは時間の感覚が違い過ぎる。人間の価値観が支配する都市部では、エルフは過ごしにくくなった。だから少しずつ、少しずつ、数百年という年月をかけて、エルフや亜人は森や山岳部へと移住していったのだ。
ルーチェはまだ、町で過ごすのにも抵抗は少ない方なのだが、町よりは田舎の方が過ごしやすかった。
ちちち、と鳴いて、小鳥がルーチェの肩にとまった。
「慰めてくれるの? いい子だね、君は」
優しく小鳥をなでながら、ルーチェは遺跡を目指した。
人が通らなくなって久しい森の中には、探索隊が切り拓いた道はもはや陰もない。膝まである下生えが侵入者を阻止せんとしているが、エルフであるルーチェにはなんの障害にもならない。下生えを乱さず、枝を払わず、若芽を踏まないように歩くルーチェだからこそ、わずかな下生えの乱れに気づいた。
「……まだ新しいわね」
森から外に向かって足跡があった。おそらく走ったのだろう、歩幅が広い。こんな下生えが茂る場所を走ったりしたら……やはり転んだ跡がある。
なにかに怯えて逃げたのだろうか。いや、そもそも、木こりや猟師すら入らない奥地にまで、この足跡の主はなにをしに行ったのだろうか。
しばらく進むと、足跡の主が走った理由であろうものを見つけた。
「……嘘でしょ」
それは巨大な足跡。四足歩行の大型肉食動物のそれを見つけて、ルーチェは警戒を強めた。少なくとも駆け出し冒険者が挑んでよい相手ではない。
風の魔法で匂いを遮断し、気配も消して進むルーチェ。やがてたどり着いた遺跡の入り口にも、その足跡はあった。
「遺跡に棲みついてるとか、勘弁してよ」
ボヤきつつ考える。遺跡に入るか、戻るか。
遺跡に入るということは、大型肉食獣の棲み処に踏み込むということだ。獣ならばいいが、魔物であったならば危険度は格段に跳ね上がる。しかも一匹とは限らないのだ。
ならば、用事は後回しにして町に戻るのか。
日記に記した手がかりは、別に急いで探す必要があるものでもない。数年先延ばしにしても問題はない。ただ、棲みついているのが魔物であった場合、町が襲われる可能性が捨てきれない。どんな魔物が何匹いるのか、それがわかれば適切な対処もできるはずだ。
別に依頼を受けたわけでもない。ここで戻っても誰もルーチェを責めないだろう。
「……蜂蜜酒、甘くて美味しかったなぁ」
町に被害がでれば、あの蜂蜜酒は飲めなくなるかもしれない。
やれやれ、と。苦笑しながら、ルーチェは気配を消したまま遺跡に踏み込んだ。
遺跡に入ってしばらく。ルーチェの警戒心は一気に跳ね上がった。
理由は二つ。
一つは、足跡が複数種類あること。森で見つけた大型肉食獣のものだけでなく、二足歩行の亜人と思われる足跡や、鳥のような鉤爪の跡まで見つかった。
二つ目は、所々に設置された松明の存在だ。市販品ではなく手作りの粗末な物だが、少なくとも「物を作るだけの知恵と技術」を持つ存在が遺跡にいるということだ。
「なにげにヤバイことになってない?」
探索が行われなくなってから五年ほど。その間にこの遺跡を拠点とする魔物の軍勢ができあがった可能性が否定できない。
慎重に慎重を重ねて進み、いくつかの角を曲がったところでルーチェはそれを発見した。肥大した頭部をもつ、脳猿と呼ばれる魔物だ。単体の強さはそれほどでもないが、集団戦を得意とする魔物で、連携をとった攻撃は彼我の戦力差を軽くひっくり返すことがある。しかもこの脳猿、自分より弱い相手を狙うという特徴があるため被害は大きい。
「単体でいるのは珍しいわね。さて、どうしようかな」
いくら匂いを消しての隠密行動とはいえ、狭い通路で気づかれずに通り過ぎるのは不可能だ。ならば選択肢は一つ。
「気づかれる前に殺る」
背負っていた弓を手にし、矢をつがえてタイミングを計る。
様子を伺うルーチェの視線の先で、脳猿は呑気にアクビをした。
(今っ!)
通路に飛び出し、必殺の一撃を見舞おうとした時、不意に足音が聞えた。ルーチェのやってきた方向────入り口から。
とっさに弓をそちらに向けたルーチェだが、姿を現した人物を見て動きを止めた。
入ってきたのは薄汚れた神官服を着た女性だった。両手に果物を抱え、背には数羽の兎を背負っている。弓を向けるルーチェにも動じた風もなく声をかけてきた。
「どうか、その物騒なものを下ろしてくださいませんか、エルフの方」
その女性の足元にはブレイド・ウルフの子供がいた。ルーチェを見て呻り声をあげるが、女性が頭を撫でると唸るのをやめ、その場にお座りしてしまう。
まるで子犬のように女性に懐いている様子に、ルーチェの警戒心はわずかだが薄れた。警戒は解かないまま、しかし弓は下ろした。
「あなたは一体……」
「自己紹介が遅れましたね。私はシエラ、女神聖教の元神官で、今はここで生活しています」
「ここで?」
ルーチェの視線は足元のブレイド・ウルフ(子供)と、通路の先にいるであろう脳猿とを行き来した。
そんなルーチェの内心を察して、シエラは優しく微笑んだ。
「この遺跡にいる子たちは、みな大人しい子ばかりですよ。だから貴女も、その弓をしまってくれませんか?」
ルーチェはしばし悩んだが、やがて弓を背負い直した。
ルーチェは今、混乱の極みにいた。
シエラに案内されて遺跡の奥へと向かえば、十体ほどの魔物がシエラを出迎えた。
ブレイド・ウルフの成体、脳猿、ハーピー、リザードマン、オーク、etcetc……。
どれも人間に対する危険度から討伐対象にされている魔物ばかりだ。だが彼らはシエラから果物をもらって喜び、兎を仲良く分け合って食べている。
不意に袖を引かれてそちらを見ると、脳猿がルーチェに果物を差し出していた。
「……くれるの?」
「キキッ」
ルーチェに果物を渡すと、脳猿は踊るように仲間のところへ戻っていく。あまりにあり得ない光景に、ルーチェは自分の中の常識が音を立てて崩れるような気がした。
「一体、なにがどうなって……」
「そうですね。どこから話しましょうか……」
ブレイド・ウルフの子供を撫でながら、シエラは言葉を探す。やがて、
「貴女は、先祖還りを知ってますか?」
「アバルー卿、どうも長くないらしいぞ」
「マジかよ。世継ぎが決まってないんだろ」
「本当だって! 生きてたんだよ、アイツ!」
「おいおい、飲む前から酔ってんじゃねーよ」
「だけど、本当に生きてたならマズイぞ。確かめた方がいい」
「サントコマレの花が樹海で見つかったってよ」
「それが本当なら依頼が出てもよさそうだが」
純粋に酒を楽しみに来る客に混じり、様々な────有益、無益、害悪はさておき────な情報が飛び交っている。
そんな客に混ざることなく、カウンターで蜂蜜酒をちびちびと舐めるように飲んでいたルーチェは、マスターの手が空いたのを見計らって声をかけた。
「クーシウィシュの遺跡かい?」
「ええ。最近はどんな様子なの?」
「久しぶりにその名前を聞いたな。もう、あそこを調べようとする者なんていないからなあ」
クーシウィシュの遺跡。
その昔、この町の南西の森の奥で発見された中規模の遺跡だ。神話時代とまではいかないが相当に古く、発見当時は大規模な探索隊が結成された。町は探索隊の拠点となり、探索隊目当ての商売人が集まり、活発な経済活動が始まる……はずだった。
ところが、遺跡からはなんら価値ある物が発見されず、探索隊は早々に解散。町の経済は活性化することもなく、後にその遺跡は期待外れの遺跡と呼ばれるようになった。
とはいえ、魔物が棲みつく可能性が否定できないため定期的に討伐体が組まれたりもしたものだが、棲みつく魔物は極めて弱い個体ばかりで脅威度も低く、いつしか駆け出し冒険者が度胸試しに挑戦するだけになってしまった。
「だけど、度胸試しにもならなかったんだろう、冒険者も行かなくなっちまったよ。最後にあそこに向かったのは……五、六年前になるか、教会の関係者が行ったきりだな」
「教会が?」
「お祓いだとか、浄化だとか、そんなことを言ってた気がするが、詳しくは聞いてないよ」
「そっか。ありがとう、美味しかったよ」
残った蜂蜜酒を飲み干し、会計を済ませてルーチェは酒場を出た。通りを歩きながら荷物から古い日記帳を取り出してページをめくる。
『クーシウィシュ遺跡の隠し部屋』
十年ほど前に、どうやら自分は遺跡に用があったらしい。それがなんなのか、どうやら誰にも邪魔されることもなく探せそうだった。
翌日、ルーチェは森に入った。むせかえるような緑の匂いを胸いっぱいに吸い込む。
「落ち着くなあ。……私も森に馴染んだのかしら」
いくらか自地鵜気味にルーチェは笑った。
かつてエルフも都市を築き、人間や他の亜人と共存していたと言われている。しかし金属加工技術の発展が人間に力を与えた。
戦争をしたわけではない。ただ、生き延びる確率が上がったのだ。もとより繁殖力ではエルフや亜人に勝る人間の生存率が上がり、その勢力図は簡単に塗り替えられてしまった。
人間とエルフは時間の感覚が違い過ぎる。人間の価値観が支配する都市部では、エルフは過ごしにくくなった。だから少しずつ、少しずつ、数百年という年月をかけて、エルフや亜人は森や山岳部へと移住していったのだ。
ルーチェはまだ、町で過ごすのにも抵抗は少ない方なのだが、町よりは田舎の方が過ごしやすかった。
ちちち、と鳴いて、小鳥がルーチェの肩にとまった。
「慰めてくれるの? いい子だね、君は」
優しく小鳥をなでながら、ルーチェは遺跡を目指した。
人が通らなくなって久しい森の中には、探索隊が切り拓いた道はもはや陰もない。膝まである下生えが侵入者を阻止せんとしているが、エルフであるルーチェにはなんの障害にもならない。下生えを乱さず、枝を払わず、若芽を踏まないように歩くルーチェだからこそ、わずかな下生えの乱れに気づいた。
「……まだ新しいわね」
森から外に向かって足跡があった。おそらく走ったのだろう、歩幅が広い。こんな下生えが茂る場所を走ったりしたら……やはり転んだ跡がある。
なにかに怯えて逃げたのだろうか。いや、そもそも、木こりや猟師すら入らない奥地にまで、この足跡の主はなにをしに行ったのだろうか。
しばらく進むと、足跡の主が走った理由であろうものを見つけた。
「……嘘でしょ」
それは巨大な足跡。四足歩行の大型肉食動物のそれを見つけて、ルーチェは警戒を強めた。少なくとも駆け出し冒険者が挑んでよい相手ではない。
風の魔法で匂いを遮断し、気配も消して進むルーチェ。やがてたどり着いた遺跡の入り口にも、その足跡はあった。
「遺跡に棲みついてるとか、勘弁してよ」
ボヤきつつ考える。遺跡に入るか、戻るか。
遺跡に入るということは、大型肉食獣の棲み処に踏み込むということだ。獣ならばいいが、魔物であったならば危険度は格段に跳ね上がる。しかも一匹とは限らないのだ。
ならば、用事は後回しにして町に戻るのか。
日記に記した手がかりは、別に急いで探す必要があるものでもない。数年先延ばしにしても問題はない。ただ、棲みついているのが魔物であった場合、町が襲われる可能性が捨てきれない。どんな魔物が何匹いるのか、それがわかれば適切な対処もできるはずだ。
別に依頼を受けたわけでもない。ここで戻っても誰もルーチェを責めないだろう。
「……蜂蜜酒、甘くて美味しかったなぁ」
町に被害がでれば、あの蜂蜜酒は飲めなくなるかもしれない。
やれやれ、と。苦笑しながら、ルーチェは気配を消したまま遺跡に踏み込んだ。
遺跡に入ってしばらく。ルーチェの警戒心は一気に跳ね上がった。
理由は二つ。
一つは、足跡が複数種類あること。森で見つけた大型肉食獣のものだけでなく、二足歩行の亜人と思われる足跡や、鳥のような鉤爪の跡まで見つかった。
二つ目は、所々に設置された松明の存在だ。市販品ではなく手作りの粗末な物だが、少なくとも「物を作るだけの知恵と技術」を持つ存在が遺跡にいるということだ。
「なにげにヤバイことになってない?」
探索が行われなくなってから五年ほど。その間にこの遺跡を拠点とする魔物の軍勢ができあがった可能性が否定できない。
慎重に慎重を重ねて進み、いくつかの角を曲がったところでルーチェはそれを発見した。肥大した頭部をもつ、脳猿と呼ばれる魔物だ。単体の強さはそれほどでもないが、集団戦を得意とする魔物で、連携をとった攻撃は彼我の戦力差を軽くひっくり返すことがある。しかもこの脳猿、自分より弱い相手を狙うという特徴があるため被害は大きい。
「単体でいるのは珍しいわね。さて、どうしようかな」
いくら匂いを消しての隠密行動とはいえ、狭い通路で気づかれずに通り過ぎるのは不可能だ。ならば選択肢は一つ。
「気づかれる前に殺る」
背負っていた弓を手にし、矢をつがえてタイミングを計る。
様子を伺うルーチェの視線の先で、脳猿は呑気にアクビをした。
(今っ!)
通路に飛び出し、必殺の一撃を見舞おうとした時、不意に足音が聞えた。ルーチェのやってきた方向────入り口から。
とっさに弓をそちらに向けたルーチェだが、姿を現した人物を見て動きを止めた。
入ってきたのは薄汚れた神官服を着た女性だった。両手に果物を抱え、背には数羽の兎を背負っている。弓を向けるルーチェにも動じた風もなく声をかけてきた。
「どうか、その物騒なものを下ろしてくださいませんか、エルフの方」
その女性の足元にはブレイド・ウルフの子供がいた。ルーチェを見て呻り声をあげるが、女性が頭を撫でると唸るのをやめ、その場にお座りしてしまう。
まるで子犬のように女性に懐いている様子に、ルーチェの警戒心はわずかだが薄れた。警戒は解かないまま、しかし弓は下ろした。
「あなたは一体……」
「自己紹介が遅れましたね。私はシエラ、女神聖教の元神官で、今はここで生活しています」
「ここで?」
ルーチェの視線は足元のブレイド・ウルフ(子供)と、通路の先にいるであろう脳猿とを行き来した。
そんなルーチェの内心を察して、シエラは優しく微笑んだ。
「この遺跡にいる子たちは、みな大人しい子ばかりですよ。だから貴女も、その弓をしまってくれませんか?」
ルーチェはしばし悩んだが、やがて弓を背負い直した。
ルーチェは今、混乱の極みにいた。
シエラに案内されて遺跡の奥へと向かえば、十体ほどの魔物がシエラを出迎えた。
ブレイド・ウルフの成体、脳猿、ハーピー、リザードマン、オーク、etcetc……。
どれも人間に対する危険度から討伐対象にされている魔物ばかりだ。だが彼らはシエラから果物をもらって喜び、兎を仲良く分け合って食べている。
不意に袖を引かれてそちらを見ると、脳猿がルーチェに果物を差し出していた。
「……くれるの?」
「キキッ」
ルーチェに果物を渡すと、脳猿は踊るように仲間のところへ戻っていく。あまりにあり得ない光景に、ルーチェは自分の中の常識が音を立てて崩れるような気がした。
「一体、なにがどうなって……」
「そうですね。どこから話しましょうか……」
ブレイド・ウルフの子供を撫でながら、シエラは言葉を探す。やがて、
「貴女は、先祖還りを知ってますか?」
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