19 / 26
葵
しおりを挟む
昨日に引き続き、謎のお部屋に入る葵ちゃん。
を追跡しております天の声こと、私です。
「よっし、今日も沢山作っちゃりましょう!」
先に言いますけどここ、ほまれちゃんが思ってるような怪しい部屋じゃないんですよね、設備としては。
葵ちゃん=お菓子のイメージが付いていると思いますので予想通りとは思いますがここは厨房です。もちろんお菓子作りに特化した。
大量の卵やバター、牛乳、砂糖等など…卓上に収まらないくらいの材料たちの中で埋もれてる葵ちゃんが何やらブツブツと言いながらメモ用紙を確認していますね。
「今日は…クッキーを300枚と、パウンドケーキを250人前、プリンを…350個、とな?…んぁー?!流石に多くない?!」
私も聞いたことない数ですよ、仕事終わりの僅かな時間で1人で作るってのは…まぁ、それができてしまうのが葵ちゃんです。
さて、ここから彼女の物語を簡単に混じえながらお話しましょう。
彼女は元々パティシエを目指して専門学校に通う女の子でした。その子は学校帰り、意図的ではなくて事故なのですが、駅のホームから突き落とされ死んだあと…とある異世界に転生しました。
そこは菓子職人自動人形が活躍するお菓子の国でした。
なかなか特殊。
この人形ってのは1体が1個の製造工場くらいの能力を持ってる人形、個々に個性や感情を持っていて、予めプログラムされたひとつのレシピを元に菓子を完璧に作り上げる。ただこの世界、1つの国に所有できる人形の数は決まっていて、最新の人形が開発されたらコンテストを開催して順位の低い人形は廃棄処分。というなかなかハードモード。
そこに半分人間で半分機械の個体に葵ちゃんが転生。
そもそもハーフアンドハーフは禁忌なのと、転生前の記憶がある葵ちゃんは1体で何種類もの菓子を作ることができた!さらにさらに!もちろんこれだけではなくスキルも持ってます。それは、葵ちゃんが作った菓子には全てステータス向上効果や、身体に何らかの影響が…簡単に言うとバフが付いちゃうやつですね。
「よっし…同時進行出来るところはしてるからあとはプリンの卵液作ってから…バニラビーンズどこやーい?」
今はこんな感じで楽しくお菓子作りしている彼女ですが…結果的に廃棄処分されたのが結末。
全身機械であれば機能停止するのはそこまで苦じゃ無いでしょうけど…半分人間の体ですから相当痛い思いしたのではないですかね?
それでも、葵ちゃんは元々ポジティブですから?深く考えずにこの世界で転生し直したのだと思いま…
「…さてさて?クッキーは良く出来た方かな?即死効果!それにプリンは遅効性の神経毒が…河豚も真っ青だわ!パウンドケーキはマヒ効果(弱+)かぁ…少し弱いけど脳神経麻痺さして植物人間くらいはいけるか…。」
とんでもねぇの出来上がってましたね。これは俗に言う飯テロってやつ?
「まぁ何にせよ、美味しいもの食べて死ねるんならみんな幸せよね!局長に報告しなきゃ!」
何も考えていわけでは無さそう…笑顔でこんなもの作るとは。どこか心に闇があるのでしょう。
闇があるのは葵ちゃんに限らず、なんですけどね?
こんなの作ってるんだから鍵付きの部屋じゃなきゃやってられないのは分かりますが…ほまれちゃんにどう説明すべきでしょう…?
意気消沈な私ですが…帰り際にコウサカくんを見つけましたよ。こちらもまた面白いことをしてるみたいで…ほまれちゃんに追及される前に事前に偵察といきましょうか。
を追跡しております天の声こと、私です。
「よっし、今日も沢山作っちゃりましょう!」
先に言いますけどここ、ほまれちゃんが思ってるような怪しい部屋じゃないんですよね、設備としては。
葵ちゃん=お菓子のイメージが付いていると思いますので予想通りとは思いますがここは厨房です。もちろんお菓子作りに特化した。
大量の卵やバター、牛乳、砂糖等など…卓上に収まらないくらいの材料たちの中で埋もれてる葵ちゃんが何やらブツブツと言いながらメモ用紙を確認していますね。
「今日は…クッキーを300枚と、パウンドケーキを250人前、プリンを…350個、とな?…んぁー?!流石に多くない?!」
私も聞いたことない数ですよ、仕事終わりの僅かな時間で1人で作るってのは…まぁ、それができてしまうのが葵ちゃんです。
さて、ここから彼女の物語を簡単に混じえながらお話しましょう。
彼女は元々パティシエを目指して専門学校に通う女の子でした。その子は学校帰り、意図的ではなくて事故なのですが、駅のホームから突き落とされ死んだあと…とある異世界に転生しました。
そこは菓子職人自動人形が活躍するお菓子の国でした。
なかなか特殊。
この人形ってのは1体が1個の製造工場くらいの能力を持ってる人形、個々に個性や感情を持っていて、予めプログラムされたひとつのレシピを元に菓子を完璧に作り上げる。ただこの世界、1つの国に所有できる人形の数は決まっていて、最新の人形が開発されたらコンテストを開催して順位の低い人形は廃棄処分。というなかなかハードモード。
そこに半分人間で半分機械の個体に葵ちゃんが転生。
そもそもハーフアンドハーフは禁忌なのと、転生前の記憶がある葵ちゃんは1体で何種類もの菓子を作ることができた!さらにさらに!もちろんこれだけではなくスキルも持ってます。それは、葵ちゃんが作った菓子には全てステータス向上効果や、身体に何らかの影響が…簡単に言うとバフが付いちゃうやつですね。
「よっし…同時進行出来るところはしてるからあとはプリンの卵液作ってから…バニラビーンズどこやーい?」
今はこんな感じで楽しくお菓子作りしている彼女ですが…結果的に廃棄処分されたのが結末。
全身機械であれば機能停止するのはそこまで苦じゃ無いでしょうけど…半分人間の体ですから相当痛い思いしたのではないですかね?
それでも、葵ちゃんは元々ポジティブですから?深く考えずにこの世界で転生し直したのだと思いま…
「…さてさて?クッキーは良く出来た方かな?即死効果!それにプリンは遅効性の神経毒が…河豚も真っ青だわ!パウンドケーキはマヒ効果(弱+)かぁ…少し弱いけど脳神経麻痺さして植物人間くらいはいけるか…。」
とんでもねぇの出来上がってましたね。これは俗に言う飯テロってやつ?
「まぁ何にせよ、美味しいもの食べて死ねるんならみんな幸せよね!局長に報告しなきゃ!」
何も考えていわけでは無さそう…笑顔でこんなもの作るとは。どこか心に闇があるのでしょう。
闇があるのは葵ちゃんに限らず、なんですけどね?
こんなの作ってるんだから鍵付きの部屋じゃなきゃやってられないのは分かりますが…ほまれちゃんにどう説明すべきでしょう…?
意気消沈な私ですが…帰り際にコウサカくんを見つけましたよ。こちらもまた面白いことをしてるみたいで…ほまれちゃんに追及される前に事前に偵察といきましょうか。
0
お気に入りに追加
1
あなたにおすすめの小説
特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった
なるとし
ファンタジー
鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。
特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。
武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。
だけど、その母と娘二人は、
とおおおおんでもないヤンデレだった……
第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
転生テイマー、異世界生活を楽しむ
さっちさん
ファンタジー
題名変更しました。
内容がどんどんかけ離れていくので…
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
ありきたりな転生ものの予定です。
主人公は30代後半で病死した、天涯孤独の女性が幼女になって冒険する。
一応、転生特典でスキルは貰ったけど、大丈夫か。私。
まっ、なんとかなるっしょ。
システムバグで輪廻の輪から外れましたが、便利グッズ詰め合わせ付きで他の星に転生しました。
大国 鹿児
ファンタジー
輪廻転生のシステムのバグで輪廻の輪から外れちゃった!
でも神様から便利なチートグッズ(笑)の詰め合わせをもらって、
他の星に転生しました!特に使命も無いなら自由気ままに生きてみよう!
主人公はチート無双するのか!? それともハーレムか!?
はたまた、壮大なファンタジーが始まるのか!?
いえ、実は単なる趣味全開の主人公です。
色々な秘密がだんだん明らかになりますので、ゆっくりとお楽しみください。
*** 作品について ***
この作品は、真面目なチート物ではありません。
コメディーやギャグ要素やネタの多い作品となっております
重厚な世界観や派手な戦闘描写、ざまあ展開などをお求めの方は、
この作品をスルーして下さい。
*カクヨム様,小説家になろう様でも、別PNで先行して投稿しております。
男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件
美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…?
最新章の第五章も夕方18時に更新予定です!
☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。
※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます!
※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。
※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!
転生貴族のハーレムチート生活 【400万ポイント突破】
ゼクト
ファンタジー
ファンタジー大賞に応募中です。 ぜひ投票お願いします
ある日、神崎優斗は川でおぼれているおばあちゃんを助けようとして川の中にある岩にあたりおばあちゃんは助けられたが死んでしまったそれをたまたま地球を見ていた創造神が転生をさせてくれることになりいろいろな神の加護をもらい今貴族の子として転生するのであった
【不定期になると思います まだはじめたばかりなのでアドバイスなどどんどんコメントしてください。ノベルバ、小説家になろう、カクヨムにも同じ作品を投稿しているので、気が向いたら、そちらもお願いします。
累計400万ポイント突破しました。
応援ありがとうございます。】
ツイッター始めました→ゼクト @VEUu26CiB0OpjtL
【完結】悪役令息の従者に転職しました
*
BL
暗殺者なのに無様な失敗で死にそうになった俺をたすけてくれたのは、BLゲームで、どのルートでも殺されて悲惨な最期を迎える悪役令息でした。
依頼人には死んだことにして、悪役令息の従者に転職しました。
皆でしあわせになるために、あるじと一緒にがんばるよ!
本編完結しました!
時々おまけのお話を更新しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる