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第三夜 【亜紀の場合】
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…この人、私と同じだ・・・…
サイトの小説を読み、涙を拭いた。
…ただのSM官能小説だと思ってたのに…
薙沢 亜紀
35歳
今は、資格をとる勉強をしながら夜の仕事をしている。
…アクセスしてみようカナ。ちょっと怖いけど…
男との絡みが、忘れられないあの記憶を思い出させていた。
亜紀は、当時、あるデパートの店員をしていた。
地味目に見られるが、整った顔立ち。
スレンダーな体型の割に、大きく形のよい乳房が男達の視線を集めていた。
その日はデパートの休業日。
亜紀は、在庫管理のため、クロークにいた。
ハンガーに掛かった衣服や段ボールを一人でチェックしていると、男性がクロークを訪れた。
取り引き先の課長。
リストを届けると連絡があり、亜紀は彼を待っていたのだ。
「いやぁお待たせ。一人だけ待たせちゃってゴメンね。」
…相変わらず、優しい目…
「差し入れだよ。ちょっと休もう。」
亜紀は、彼に好意を持っていた。
…二人っきり💓
でも、あの黒いバッグはなんだ ろう…
亜紀はリストに目を通しながら、差し出されたポットのコーヒーを飲んだ。
「薙沢さんは、彼氏とかいるのかい?」
そう言いながら、男は、黒いバッグを持ってきた。
…いいえ、いませんヨ。…
「そう。私は、貴女に彼氏がいようがいまいが、関係ないんだが、一応ネ。」
…えっ?なにがですか?…
亜紀は、男がバッグから取り出したモノを見て青ざめた。
バッグの中から男は、次々と異様なモノをテーブルにしていた段ボールに並べだした。
麻縄
バイブレーター
アイマスク・・・
亜紀には理解できない、異様で卑猥なモノ。
…いったい、なにを‼………
亜紀は、ガタンと立ち上がろうとしたが、脚に力が入らない。
「もう遅い。亜紀は、戻れない世界に行くんだ。」
…そうか、コーヒーに……
朦朧(もうろう)とし、脱力し意識が薄れながらも、後ろ手に縛られる自分を覚えている・・・
・・・・・・
<つづく>
サイトの小説を読み、涙を拭いた。
…ただのSM官能小説だと思ってたのに…
薙沢 亜紀
35歳
今は、資格をとる勉強をしながら夜の仕事をしている。
…アクセスしてみようカナ。ちょっと怖いけど…
男との絡みが、忘れられないあの記憶を思い出させていた。
亜紀は、当時、あるデパートの店員をしていた。
地味目に見られるが、整った顔立ち。
スレンダーな体型の割に、大きく形のよい乳房が男達の視線を集めていた。
その日はデパートの休業日。
亜紀は、在庫管理のため、クロークにいた。
ハンガーに掛かった衣服や段ボールを一人でチェックしていると、男性がクロークを訪れた。
取り引き先の課長。
リストを届けると連絡があり、亜紀は彼を待っていたのだ。
「いやぁお待たせ。一人だけ待たせちゃってゴメンね。」
…相変わらず、優しい目…
「差し入れだよ。ちょっと休もう。」
亜紀は、彼に好意を持っていた。
…二人っきり💓
でも、あの黒いバッグはなんだ ろう…
亜紀はリストに目を通しながら、差し出されたポットのコーヒーを飲んだ。
「薙沢さんは、彼氏とかいるのかい?」
そう言いながら、男は、黒いバッグを持ってきた。
…いいえ、いませんヨ。…
「そう。私は、貴女に彼氏がいようがいまいが、関係ないんだが、一応ネ。」
…えっ?なにがですか?…
亜紀は、男がバッグから取り出したモノを見て青ざめた。
バッグの中から男は、次々と異様なモノをテーブルにしていた段ボールに並べだした。
麻縄
バイブレーター
アイマスク・・・
亜紀には理解できない、異様で卑猥なモノ。
…いったい、なにを‼………
亜紀は、ガタンと立ち上がろうとしたが、脚に力が入らない。
「もう遅い。亜紀は、戻れない世界に行くんだ。」
…そうか、コーヒーに……
朦朧(もうろう)とし、脱力し意識が薄れながらも、後ろ手に縛られる自分を覚えている・・・
・・・・・・
<つづく>
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