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3章 続く日常と続かない平穏
12話 実験に失敗はつきものなのです…
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「ここはこの文法を使ってこうなると思いますわ。」
「じゃあこっちはこうか。」
「そうなるとこっちの組成式が少し変わってくるな。」
訳し初めて3日目。わたくし達は最後の輪の訳しに入っていた。わたくしは合間合間に淑女レッスンをはさみながら参加していたが、イリスくんとオーリが優秀なためもうすぐ終わりそうだ。イリスくんはこのために1週間のお休みをとってくれたらしい。息抜きも入っているとは言っていたけどほとんどオーリの課題に使っている。
「おわ、った…。」
「完璧だと思うわ。」
「いい感じだな。」
3日目のお昼前。そろそろ昼食に呼びに来るだろうギリギリの時間。ようやく現代魔法陣への翻訳が終わった。
「ありがとう、エル様、イリス。」
「まだ終わってませんわよ。お礼を言うのはまだ早いわ。」
「そうだな。」
「さっそく午後にこの魔法陣でどれだけの威力で、どれくらい魔力を使うのか調べてみましょう。訓練場の使用許可とるわ。」
「お願いします。」
午後の予定が決まったすぐあと、侍女がお昼に呼びに来たのでお昼ご飯を食べに食堂に向かった。
「お待たせしましたわ、マシュー、ブランシュ。」
ここ数日のお決まりのごとくマシューとブランシュが席について待っていた。
「お疲れ様です!調子はどうですか?」
「マシューもお疲れ様です。今さっき翻訳が終わりましたわ。」
「本当ですか!?良かったです。」
にこにこと笑顔を浮かべる我が弟は今日も今日とて可愛らしい。
「午後は少し実験してきます。訓練場は空いていますかしら?」
配膳をしてくれるのを待つ間、1人の執事に声をかける。
「はいお嬢様。問題ありません。」
「ありがとう。使わせていただきますわ。」
そして誰が魔法を打つかなどの相談をしながらいつも通り、昼食を終えた。
ところかわってイルファス家訓練場。わたくしとイリスくん、オーリの3人でだだっ広いそこに立つ。
「それじゃあ、わたくしがやるわね。」
魔力量や細かい魔力の使い方など、相談した結果わたくしが魔法を試すことになったので、事前にオーリから受け取っていた魔法陣がかかれた紙に目を落とす。
「空中に魔力でこの陣を描けばいいのよね?」
「そうだね。ほんとうは魔道具みたいな感じで特別な紙に特別なインクで描いて、そこに魔力を流すのが一般的なんだけど、高いからね。手に入れられないこともないんだけど、ね。エル様、お願いします。」
「分かったわ。イリスくんとオーリは離れて結界でもはっていてちょうだい。」
素直に従ってくれる2人を横目に魔力を魔道具を作るときみたいに操る。慎重に描いて、最後に紙と見比べ間違いがないかを確認する。
「できたわ。やるわよ!」
遠くで見ている2人に合図を送り、ゆっくり魔法陣に魔力を流し込んでいく。改良前だからかずいぶんと魔力を持っていかれてしまった。魔力が安定する大人の平均以上の魔力を持っているわたくしでこれなのだから、他の生徒は大丈夫なのかしら、と関係ないことが頭をよぎる。
『発動』
ちょっとふらつくのを気のせいだと頭のすみに追いやり、声に魔力をのせる。その瞬間。
ズドーーーーーンッ!!!!!!!
ものすごい音と共に湯気が視界を奪う。衝撃波がうまれ風に吹き飛ばされてしまう。
「きゃあっ!」
思わず悲鳴をあげてしまう。
「エル様!!!!」
「シア!!!!」
すぐに風の魔法で霧が晴らされ2人が駆け寄ってくる。
「大丈夫か!?」
「ったた…。大丈夫、ですわ。」
イリスくんが差し出してくれた手をとり立ち上がる。右足首に痛みが走る。吹き飛ばされた時に捻ってしまったのだろう。最近怪我ばかりだな、と思う。
「とっとと。一気に魔力を使いすぎたわ。たぶん、1000くらいかしら。この爆発力をさらに上げないといけないの?」
魔力を一気に使ったことによる立ちくらみも合わさり、ふらつきながらも感想を言う。
「大丈夫?屋敷に1回戻ろう。感想は休んでからでいいから。すみません。少し、失礼するよ。我慢してね。」
「え?きゃあ!?」
オーリにいわゆるお姫様抱っこをされてしまう。
「大人しくしとけ、シア。足も怪我したんだろ。これなら俺がやればよかったな。」
「え、ええ…。でもわたくしはイリスくんがやらなくて良かったと思っているわよ。大切なお客様に怪我なんてさせられないわ。」
「はぁ…。」
「あっはは。エル様も酷だねぇ。」
「どういうことですの?」
「まぁ、そのうち分かると思うよ。ねぇ、イリス?」
「うっせ。…いいのかよ。」
「まぁ、イリスならいいかなぁ、と。」
「何の話ですの?」
「何でもない。気にするな。」
「え?ええ?」
結局何の話しか分からず、説明してくれる気もないようなのでわたくしは渋々口を閉じた。
そのままわたくし達は屋敷の中に入った。
「じゃあこっちはこうか。」
「そうなるとこっちの組成式が少し変わってくるな。」
訳し初めて3日目。わたくし達は最後の輪の訳しに入っていた。わたくしは合間合間に淑女レッスンをはさみながら参加していたが、イリスくんとオーリが優秀なためもうすぐ終わりそうだ。イリスくんはこのために1週間のお休みをとってくれたらしい。息抜きも入っているとは言っていたけどほとんどオーリの課題に使っている。
「おわ、った…。」
「完璧だと思うわ。」
「いい感じだな。」
3日目のお昼前。そろそろ昼食に呼びに来るだろうギリギリの時間。ようやく現代魔法陣への翻訳が終わった。
「ありがとう、エル様、イリス。」
「まだ終わってませんわよ。お礼を言うのはまだ早いわ。」
「そうだな。」
「さっそく午後にこの魔法陣でどれだけの威力で、どれくらい魔力を使うのか調べてみましょう。訓練場の使用許可とるわ。」
「お願いします。」
午後の予定が決まったすぐあと、侍女がお昼に呼びに来たのでお昼ご飯を食べに食堂に向かった。
「お待たせしましたわ、マシュー、ブランシュ。」
ここ数日のお決まりのごとくマシューとブランシュが席について待っていた。
「お疲れ様です!調子はどうですか?」
「マシューもお疲れ様です。今さっき翻訳が終わりましたわ。」
「本当ですか!?良かったです。」
にこにこと笑顔を浮かべる我が弟は今日も今日とて可愛らしい。
「午後は少し実験してきます。訓練場は空いていますかしら?」
配膳をしてくれるのを待つ間、1人の執事に声をかける。
「はいお嬢様。問題ありません。」
「ありがとう。使わせていただきますわ。」
そして誰が魔法を打つかなどの相談をしながらいつも通り、昼食を終えた。
ところかわってイルファス家訓練場。わたくしとイリスくん、オーリの3人でだだっ広いそこに立つ。
「それじゃあ、わたくしがやるわね。」
魔力量や細かい魔力の使い方など、相談した結果わたくしが魔法を試すことになったので、事前にオーリから受け取っていた魔法陣がかかれた紙に目を落とす。
「空中に魔力でこの陣を描けばいいのよね?」
「そうだね。ほんとうは魔道具みたいな感じで特別な紙に特別なインクで描いて、そこに魔力を流すのが一般的なんだけど、高いからね。手に入れられないこともないんだけど、ね。エル様、お願いします。」
「分かったわ。イリスくんとオーリは離れて結界でもはっていてちょうだい。」
素直に従ってくれる2人を横目に魔力を魔道具を作るときみたいに操る。慎重に描いて、最後に紙と見比べ間違いがないかを確認する。
「できたわ。やるわよ!」
遠くで見ている2人に合図を送り、ゆっくり魔法陣に魔力を流し込んでいく。改良前だからかずいぶんと魔力を持っていかれてしまった。魔力が安定する大人の平均以上の魔力を持っているわたくしでこれなのだから、他の生徒は大丈夫なのかしら、と関係ないことが頭をよぎる。
『発動』
ちょっとふらつくのを気のせいだと頭のすみに追いやり、声に魔力をのせる。その瞬間。
ズドーーーーーンッ!!!!!!!
ものすごい音と共に湯気が視界を奪う。衝撃波がうまれ風に吹き飛ばされてしまう。
「きゃあっ!」
思わず悲鳴をあげてしまう。
「エル様!!!!」
「シア!!!!」
すぐに風の魔法で霧が晴らされ2人が駆け寄ってくる。
「大丈夫か!?」
「ったた…。大丈夫、ですわ。」
イリスくんが差し出してくれた手をとり立ち上がる。右足首に痛みが走る。吹き飛ばされた時に捻ってしまったのだろう。最近怪我ばかりだな、と思う。
「とっとと。一気に魔力を使いすぎたわ。たぶん、1000くらいかしら。この爆発力をさらに上げないといけないの?」
魔力を一気に使ったことによる立ちくらみも合わさり、ふらつきながらも感想を言う。
「大丈夫?屋敷に1回戻ろう。感想は休んでからでいいから。すみません。少し、失礼するよ。我慢してね。」
「え?きゃあ!?」
オーリにいわゆるお姫様抱っこをされてしまう。
「大人しくしとけ、シア。足も怪我したんだろ。これなら俺がやればよかったな。」
「え、ええ…。でもわたくしはイリスくんがやらなくて良かったと思っているわよ。大切なお客様に怪我なんてさせられないわ。」
「はぁ…。」
「あっはは。エル様も酷だねぇ。」
「どういうことですの?」
「まぁ、そのうち分かると思うよ。ねぇ、イリス?」
「うっせ。…いいのかよ。」
「まぁ、イリスならいいかなぁ、と。」
「何の話ですの?」
「何でもない。気にするな。」
「え?ええ?」
結局何の話しか分からず、説明してくれる気もないようなのでわたくしは渋々口を閉じた。
そのままわたくし達は屋敷の中に入った。
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