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59.起きたけど状況は不明
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「い……ったぁ」
痛い。ずんずんがんがん痛むのは、頭か目の奥か。
起きるなり頭を抱えてしまった私は、涙目になりながら周囲を見る。今度はちゃんと見覚えのある寝室だ。
「頭痛いし、喉カラカラだし、もう……」
手を伸ばして呼び鈴を鳴らす。呼び立てて申し訳ないとか、そんな遠慮は吹き飛んでいた。とにかく頭痛いし喉が渇いた。
(ここにいるってことは……、ライが連れて帰って来てくれた、ということよね?)
テオさんとどういう話をしたのかは分からないけれど、たぶん穏便な話になったはずだ。というか、そうなってくれていなければ、めちゃくちゃ体を張った甲斐がない。とんだ骨折り損だ。
「失礼いたします。お嬢様、お呼びのご様子でしたが」
「ジェイン、喉が渇いたから、ちょっと飲み物が欲しくて」
「かしこまりました。身だしなみも整えさせていただきます」
「え……身だしなみは別に」
そんなことより飲み物を、と思っていたら、なんかドアの向こうに人影が見えた。おかしい。この邸にはジェインしか女性の使用人はいないはずなのに、メイド姿の誰かが見える。
「お嬢様に飲み物を。レモン水がよろしいでしょう」
ジェインの指示にメイド姿の誰かが小さく頭を下げて視界から消える。
「え、どういうこと? ここって本当に最低限の人しかいなかったよね?」
「本邸より何人か来ております」
「本邸……、もしかして、王都の?」
確かにあそこには何人も人がいたけれど、わざわざ呼ぶなんて……
「お嬢様、歩けますか?」
「うーん、ゆっくりなら、なんとか」
頭痛を堪え、何とか鏡台の前に座る。相変わらず鏡に布は掛けられたままで鏡台の意味は成していないけれど、後ろに立ったジェインが髪をとかしてくれているのは分かる。
「えぇと、急いで身支度を整える理由を聞いてもいい?」
「呼び鈴の音はリュコスの耳にも届いております。そうなれば、主とご当主様が急ぎいらっしゃるかと」
私は一瞬、言葉の意味を理解できなかった。
(リュコスさんからライに話が行くのは、まぁ当然よね。でも、主がライとして、ご当主様って、まさか……?)
私の耳が近づいてくる足音を拾う。「早歩き」と「走る」のギリギリ間ぐらいの速さで近づいてくるその音は、確実に複数人のものだった。
「お着替えの時間はなさそうですね」
ジェインは緩く編んだ私の髪を放すと、ショールを肩にかけてくれた。誰が着替えさせたのか分からないけれど、私は寝間着だった。こんな薄着で男性陣の前に出せないというジェインの気遣いはありがたい。
(ここまで考えてくれるのに、心がない、なんて)
信じにくいけれど、それでも淡々と仕事をこなしているだけなのだろう。おそらくは、メイドとしてこうあるべき、という規範の元に。
(あのときみたいに、ジェインにも鎖が見えるのかしら)
目を凝らして見たいと思うけれど、まだ私を苛み続ける頭痛がそれを阻む。
「アイリ!」
声とともに入って来たのは、ライだった。焦った表情で飛び込んできたけれど、鏡台の前に座っている私を見て、ほっと安堵したように眉が下がる。
「淑女の部屋にノックもなしで飛び込むのはいかがなものかと」
「心配していたんだ、構わないだろう! 二日も目を覚まさなかったんだぞ!」
「あちらのお二方は分別がございますが」
ジェインの示した方向には、ドアの向こうからこちらを覗くリュコスさんと、その隣にいるのは――――
「え、テオさん!?」
「俺の名前よりもくそ親父の名前を先に呼ぶなんて、どういうことだ!」
「あ、ごめん、ライ。びっくりしたものだから。……えぇと、心配かけちゃったみたい?」
「心配したに決まっているだろう!」
ライはジェインの制止を振り切って私に抱き着いてくる。
「このまま目覚めないんじゃないかと怖くてたまらなかった。アイリ、顔をよく見せて?」
「別に私の顔なんて見てもつまらないでしょ?」
「そんなことない。アイリ。あぁ、本当に良かった」
両手でそっと顔を挟まれ、強制的にライの整い過ぎた顔を至近距離で拝む羽目になる。どうしても慣れなくて目が眩みそうだった。
「すごい熱だったんだ。頭だけがすごく熱くて、このまま、目覚めないのかと……」
「うん、確かにまだ頭と目の奥が痛いのだけど」
「そうなのか? それならまだ寝ていなければ」
「でも――――」
喉が渇いたのをどうにかしたい、と言おうとしたところで、ジェインが割って入った。
「お嬢様、飲み物をお持ちしましたので、どうぞそちらへお座りください。――――ご主人様は、速やかに部屋からご退室くださいませ」
「なにを――――」
「お嬢様のお支度と療養のお邪魔ですので」
淡々とライを部屋の外へ押しやろうとするジェイン。私はと言えば、やってきた他のメイドに手を引かれて、椅子に座ったところで冷たいレモン水を渡された。
(あー……、生き返る)
ライの話の通りなら、二日間も飲まず食わずだったということだ。喉を通った水分が体に行き渡るようだった。
「お嬢様、ただいまパン粥を用意させております。口にされてから、またお休みになるのがよろしいかと」
「え、でも、あれからどうなったのか、とか、どうしてテオさんがこっちにいるのか、とか」
「今のお嬢様に必要なのは、情報より休息かと」
ジェインと同じように無感情なのだけれど、その正体を知った今では、前ほど不気味には思わなくなっている。彼女たちには彼女たちなりの優先順位なり行動基準があって、それを元に動いているだけなのだから。
「……食べてから決めるわ。食べたことで、頭がすっきりするかもしれないし」
「かしこまりました。ですが、くれぐれもご無理はなさいませんよう」
おそらく、私の体調を一番に考えてくれているのだろうと思うけれど、どれくらいなら融通がきくのかな。
(今の私にとって、体調より情報が大事、なんて言ったら、絶対に断られそう)
そんなことを考えながら、私はパン粥が運ばれてくるのを待つことにした。
痛い。ずんずんがんがん痛むのは、頭か目の奥か。
起きるなり頭を抱えてしまった私は、涙目になりながら周囲を見る。今度はちゃんと見覚えのある寝室だ。
「頭痛いし、喉カラカラだし、もう……」
手を伸ばして呼び鈴を鳴らす。呼び立てて申し訳ないとか、そんな遠慮は吹き飛んでいた。とにかく頭痛いし喉が渇いた。
(ここにいるってことは……、ライが連れて帰って来てくれた、ということよね?)
テオさんとどういう話をしたのかは分からないけれど、たぶん穏便な話になったはずだ。というか、そうなってくれていなければ、めちゃくちゃ体を張った甲斐がない。とんだ骨折り損だ。
「失礼いたします。お嬢様、お呼びのご様子でしたが」
「ジェイン、喉が渇いたから、ちょっと飲み物が欲しくて」
「かしこまりました。身だしなみも整えさせていただきます」
「え……身だしなみは別に」
そんなことより飲み物を、と思っていたら、なんかドアの向こうに人影が見えた。おかしい。この邸にはジェインしか女性の使用人はいないはずなのに、メイド姿の誰かが見える。
「お嬢様に飲み物を。レモン水がよろしいでしょう」
ジェインの指示にメイド姿の誰かが小さく頭を下げて視界から消える。
「え、どういうこと? ここって本当に最低限の人しかいなかったよね?」
「本邸より何人か来ております」
「本邸……、もしかして、王都の?」
確かにあそこには何人も人がいたけれど、わざわざ呼ぶなんて……
「お嬢様、歩けますか?」
「うーん、ゆっくりなら、なんとか」
頭痛を堪え、何とか鏡台の前に座る。相変わらず鏡に布は掛けられたままで鏡台の意味は成していないけれど、後ろに立ったジェインが髪をとかしてくれているのは分かる。
「えぇと、急いで身支度を整える理由を聞いてもいい?」
「呼び鈴の音はリュコスの耳にも届いております。そうなれば、主とご当主様が急ぎいらっしゃるかと」
私は一瞬、言葉の意味を理解できなかった。
(リュコスさんからライに話が行くのは、まぁ当然よね。でも、主がライとして、ご当主様って、まさか……?)
私の耳が近づいてくる足音を拾う。「早歩き」と「走る」のギリギリ間ぐらいの速さで近づいてくるその音は、確実に複数人のものだった。
「お着替えの時間はなさそうですね」
ジェインは緩く編んだ私の髪を放すと、ショールを肩にかけてくれた。誰が着替えさせたのか分からないけれど、私は寝間着だった。こんな薄着で男性陣の前に出せないというジェインの気遣いはありがたい。
(ここまで考えてくれるのに、心がない、なんて)
信じにくいけれど、それでも淡々と仕事をこなしているだけなのだろう。おそらくは、メイドとしてこうあるべき、という規範の元に。
(あのときみたいに、ジェインにも鎖が見えるのかしら)
目を凝らして見たいと思うけれど、まだ私を苛み続ける頭痛がそれを阻む。
「アイリ!」
声とともに入って来たのは、ライだった。焦った表情で飛び込んできたけれど、鏡台の前に座っている私を見て、ほっと安堵したように眉が下がる。
「淑女の部屋にノックもなしで飛び込むのはいかがなものかと」
「心配していたんだ、構わないだろう! 二日も目を覚まさなかったんだぞ!」
「あちらのお二方は分別がございますが」
ジェインの示した方向には、ドアの向こうからこちらを覗くリュコスさんと、その隣にいるのは――――
「え、テオさん!?」
「俺の名前よりもくそ親父の名前を先に呼ぶなんて、どういうことだ!」
「あ、ごめん、ライ。びっくりしたものだから。……えぇと、心配かけちゃったみたい?」
「心配したに決まっているだろう!」
ライはジェインの制止を振り切って私に抱き着いてくる。
「このまま目覚めないんじゃないかと怖くてたまらなかった。アイリ、顔をよく見せて?」
「別に私の顔なんて見てもつまらないでしょ?」
「そんなことない。アイリ。あぁ、本当に良かった」
両手でそっと顔を挟まれ、強制的にライの整い過ぎた顔を至近距離で拝む羽目になる。どうしても慣れなくて目が眩みそうだった。
「すごい熱だったんだ。頭だけがすごく熱くて、このまま、目覚めないのかと……」
「うん、確かにまだ頭と目の奥が痛いのだけど」
「そうなのか? それならまだ寝ていなければ」
「でも――――」
喉が渇いたのをどうにかしたい、と言おうとしたところで、ジェインが割って入った。
「お嬢様、飲み物をお持ちしましたので、どうぞそちらへお座りください。――――ご主人様は、速やかに部屋からご退室くださいませ」
「なにを――――」
「お嬢様のお支度と療養のお邪魔ですので」
淡々とライを部屋の外へ押しやろうとするジェイン。私はと言えば、やってきた他のメイドに手を引かれて、椅子に座ったところで冷たいレモン水を渡された。
(あー……、生き返る)
ライの話の通りなら、二日間も飲まず食わずだったということだ。喉を通った水分が体に行き渡るようだった。
「お嬢様、ただいまパン粥を用意させております。口にされてから、またお休みになるのがよろしいかと」
「え、でも、あれからどうなったのか、とか、どうしてテオさんがこっちにいるのか、とか」
「今のお嬢様に必要なのは、情報より休息かと」
ジェインと同じように無感情なのだけれど、その正体を知った今では、前ほど不気味には思わなくなっている。彼女たちには彼女たちなりの優先順位なり行動基準があって、それを元に動いているだけなのだから。
「……食べてから決めるわ。食べたことで、頭がすっきりするかもしれないし」
「かしこまりました。ですが、くれぐれもご無理はなさいませんよう」
おそらく、私の体調を一番に考えてくれているのだろうと思うけれど、どれくらいなら融通がきくのかな。
(今の私にとって、体調より情報が大事、なんて言ったら、絶対に断られそう)
そんなことを考えながら、私はパン粥が運ばれてくるのを待つことにした。
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