27 / 68
27.読書に逃避しよう
しおりを挟む
(さすがにチョロ過ぎないか、私……)
寝不足ながらも図書室へ足を運んだ私は、続きの本を引っ張り出しながら、自己嫌悪に陥っていた。
(ライの好意は偽物じゃないと思う。ただ、ちょっと、いや、かなり、仕事とか暗示とかで一歩引く内容があっただけで)
それでも、好意の圧力と美少年補正に負けた自覚はあるので、後悔があるのは否めない。
(まぁ、一旦、読書でリセットして、それからまた考えよう、うん……)
前巻の終わりで、将来王妃となる女性と無事再会を果たしたので、この後は手を取り合って、ひとまずの目的である精霊樹への旅を再開するはず。うん、何事もなく旅が進むわけもないから、今度は何が起こるのか楽しみ!
――――そんなふうに考えていたときもありました。
(ああぁぁぁぁぁ~~~~)
自分に課した制限2冊を読み終えたところで、私は部屋のソファに沈んでいた。
(確かに平坦な道じゃないと分かってたけど! だからと言って茨の道が過ぎるんじゃないの?)
鬱展開という程でもないけれど、最終的に建国王となる主人公の傍に、正妃が寄り添っていた描写もあったから、最終的に大団円になるとは分かっているけれど!
(まさかの精霊王が恋敵とか聞いてない!)
ヒロインが精霊王に一目惚れされ、強引に彼らの世界に引きずりこまれたところで以下次巻。どうしてこういう美味しいところで次の巻を待たなければならないのか、と私は悶々としていた。それでも、一日二冊まで、という制約は破りたくないので歯を食いしばって耐えている。
(いや、ちょっと冒頭だけ……だめ。それは絶対に止まらなくなるやつ!)
図書室で葛藤しながら本を返し、そういえばそろそろ昼食の時間だろうか、と思考を切り替えた。
「……そういえば、食事を作っている人って、どんな人なんだろう」
食事に文句はない。それどころか、毎日美味しくて感謝しかない。
「気分転換に、芋の皮むきでもいいから、させてもらえないかな……」
「お嬢様、それはわたくしの仕事ですので」
「っ!」
歩いているところに斜め後ろから声を掛けられ、心臓が跳ね上がった。
「ジェイン?」
「昼食の時間ですので、お呼びにあがりました」
「あ、ありがとう。……それで、今、芋の皮むきが仕事って言っていた?」
「はい。手が足りないところは、できる限り手伝うように命じられておりますので」
「そうなの?」
「庭仕事をすることもありますし、書類の整理もさせていただくこともございます」
それはメイドの仕事なのだろうか、と思ったけれど、そもそもジェインがメイドなのかどうかも知らない。ただ、服装から私がそう判断しているだけだ。そう今更ながらに気が付いた。
「ジェインはここに勤め始めて長いの?」
「勤め……いえ、わたくしはこのお邸の備品ですので」
「……え?」
耳を疑った。およそ人に対して使わない単語が出てきたせいだ。
「び、ひん?」
「はい。お嬢様、すぐに運んでまいりますので、座ってお待ちください」
食堂へ到着するなり、混乱したままの私を置いてジェインが去っていく。
(詳しいことを、ジェインに問いただすべき? それとも、これもライに確認した方がいいこと?)
衝撃にふらつきながら席につくと、カラカラと食事の乗ったワゴンを押してジェインがやってくる。
「お待たせいたしました」
まだ湯気の立つショートパスタと飴色のスープ、彩り鮮やかなピクルスが目の前に並べられていく。
現金なもので、人間、どれほど悩んだりしていてもお腹は空くものらしい。今日の糧と作ってくれた見知らぬ料理人に感謝してからフォークを手に取る。
口に広がるトマトソースの絶妙な酸味に舌鼓を打ち、しばらく食事に没頭した。
「アイリちゃん、食事終わったら、オレっちに付き合ってくんない?」
「……リュコスさんは、もう食事は終わったんですか?」
私が食事に夢中になっていたせいかもしれないけれど、いつの間にか食堂の壁を背に立っていたリュコスさんには驚かされた。自己主張の強い人というイメージがあるのに、こんなふうに気配を消されると落差が激しくて戸惑わされる。
「オレっち? あぁ、こういうちゃんとした食事は好きじゃないから、簡単な食事にしてもらってんの」
「そうなんですか」
人によって食事メニューが違うのなら、料理人はかなり面倒なことをやらされているんじゃないだろうか。私だったら、手間がかかって嫌になると思うのだけど。
「昼食の後であれば、別に構いませんけど」
ジェインが私の目の前にハーブティーを置いてくれる。寝不足なこともあって、その落ち着く香りにお昼寝の誘惑を感じたけれど、何とかそれに抗った。
今朝、ライから聞いたことはまだ消化不良のままだ。現実離れしたことの数々をそのまま受け入れることは難しい。でも、別の人から同じことを違う言葉で説明されたのなら、きっと消化の手助けになると思ったのだ。それがたとえ軽い調子のリュコスさんであっても。
「付き合う、と言っても、何かしたいことがあるんですか?」
「うん? あぁ、裏庭を案内したげようと思ってね。表しか見てないでしょ」
「裏庭は実用的な菜園、でしたっけ」
「そうそう。昨晩は見られちゃったってご主人様に聞いたからさ。それなら表じゃ落ち着かないよね?」
「それは……まぁ、確かに」
あれだけ咲き誇るバラがすべて元は……と考えると、確かにぞわぞわする。軽く、いやかなりホラーだ。
「じゃ、お茶飲み終えたら、ちょっと散歩しよっか?」
「そうですね」
腹ごなしにちょっと歩くぐらい、何も問題はないはず。リュコスさんに誘いに頷いたのは、軽い気持ちでのことだった。
寝不足ながらも図書室へ足を運んだ私は、続きの本を引っ張り出しながら、自己嫌悪に陥っていた。
(ライの好意は偽物じゃないと思う。ただ、ちょっと、いや、かなり、仕事とか暗示とかで一歩引く内容があっただけで)
それでも、好意の圧力と美少年補正に負けた自覚はあるので、後悔があるのは否めない。
(まぁ、一旦、読書でリセットして、それからまた考えよう、うん……)
前巻の終わりで、将来王妃となる女性と無事再会を果たしたので、この後は手を取り合って、ひとまずの目的である精霊樹への旅を再開するはず。うん、何事もなく旅が進むわけもないから、今度は何が起こるのか楽しみ!
――――そんなふうに考えていたときもありました。
(ああぁぁぁぁぁ~~~~)
自分に課した制限2冊を読み終えたところで、私は部屋のソファに沈んでいた。
(確かに平坦な道じゃないと分かってたけど! だからと言って茨の道が過ぎるんじゃないの?)
鬱展開という程でもないけれど、最終的に建国王となる主人公の傍に、正妃が寄り添っていた描写もあったから、最終的に大団円になるとは分かっているけれど!
(まさかの精霊王が恋敵とか聞いてない!)
ヒロインが精霊王に一目惚れされ、強引に彼らの世界に引きずりこまれたところで以下次巻。どうしてこういう美味しいところで次の巻を待たなければならないのか、と私は悶々としていた。それでも、一日二冊まで、という制約は破りたくないので歯を食いしばって耐えている。
(いや、ちょっと冒頭だけ……だめ。それは絶対に止まらなくなるやつ!)
図書室で葛藤しながら本を返し、そういえばそろそろ昼食の時間だろうか、と思考を切り替えた。
「……そういえば、食事を作っている人って、どんな人なんだろう」
食事に文句はない。それどころか、毎日美味しくて感謝しかない。
「気分転換に、芋の皮むきでもいいから、させてもらえないかな……」
「お嬢様、それはわたくしの仕事ですので」
「っ!」
歩いているところに斜め後ろから声を掛けられ、心臓が跳ね上がった。
「ジェイン?」
「昼食の時間ですので、お呼びにあがりました」
「あ、ありがとう。……それで、今、芋の皮むきが仕事って言っていた?」
「はい。手が足りないところは、できる限り手伝うように命じられておりますので」
「そうなの?」
「庭仕事をすることもありますし、書類の整理もさせていただくこともございます」
それはメイドの仕事なのだろうか、と思ったけれど、そもそもジェインがメイドなのかどうかも知らない。ただ、服装から私がそう判断しているだけだ。そう今更ながらに気が付いた。
「ジェインはここに勤め始めて長いの?」
「勤め……いえ、わたくしはこのお邸の備品ですので」
「……え?」
耳を疑った。およそ人に対して使わない単語が出てきたせいだ。
「び、ひん?」
「はい。お嬢様、すぐに運んでまいりますので、座ってお待ちください」
食堂へ到着するなり、混乱したままの私を置いてジェインが去っていく。
(詳しいことを、ジェインに問いただすべき? それとも、これもライに確認した方がいいこと?)
衝撃にふらつきながら席につくと、カラカラと食事の乗ったワゴンを押してジェインがやってくる。
「お待たせいたしました」
まだ湯気の立つショートパスタと飴色のスープ、彩り鮮やかなピクルスが目の前に並べられていく。
現金なもので、人間、どれほど悩んだりしていてもお腹は空くものらしい。今日の糧と作ってくれた見知らぬ料理人に感謝してからフォークを手に取る。
口に広がるトマトソースの絶妙な酸味に舌鼓を打ち、しばらく食事に没頭した。
「アイリちゃん、食事終わったら、オレっちに付き合ってくんない?」
「……リュコスさんは、もう食事は終わったんですか?」
私が食事に夢中になっていたせいかもしれないけれど、いつの間にか食堂の壁を背に立っていたリュコスさんには驚かされた。自己主張の強い人というイメージがあるのに、こんなふうに気配を消されると落差が激しくて戸惑わされる。
「オレっち? あぁ、こういうちゃんとした食事は好きじゃないから、簡単な食事にしてもらってんの」
「そうなんですか」
人によって食事メニューが違うのなら、料理人はかなり面倒なことをやらされているんじゃないだろうか。私だったら、手間がかかって嫌になると思うのだけど。
「昼食の後であれば、別に構いませんけど」
ジェインが私の目の前にハーブティーを置いてくれる。寝不足なこともあって、その落ち着く香りにお昼寝の誘惑を感じたけれど、何とかそれに抗った。
今朝、ライから聞いたことはまだ消化不良のままだ。現実離れしたことの数々をそのまま受け入れることは難しい。でも、別の人から同じことを違う言葉で説明されたのなら、きっと消化の手助けになると思ったのだ。それがたとえ軽い調子のリュコスさんであっても。
「付き合う、と言っても、何かしたいことがあるんですか?」
「うん? あぁ、裏庭を案内したげようと思ってね。表しか見てないでしょ」
「裏庭は実用的な菜園、でしたっけ」
「そうそう。昨晩は見られちゃったってご主人様に聞いたからさ。それなら表じゃ落ち着かないよね?」
「それは……まぁ、確かに」
あれだけ咲き誇るバラがすべて元は……と考えると、確かにぞわぞわする。軽く、いやかなりホラーだ。
「じゃ、お茶飲み終えたら、ちょっと散歩しよっか?」
「そうですね」
腹ごなしにちょっと歩くぐらい、何も問題はないはず。リュコスさんに誘いに頷いたのは、軽い気持ちでのことだった。
1
お気に入りに追加
89
あなたにおすすめの小説
余命宣告を受けたので私を顧みない家族と婚約者に執着するのをやめることにしました
結城芙由奈
恋愛
【余命半年―未練を残さず生きようと決めた。】
私には血の繋がらない父と母に妹、そして婚約者がいる。しかしあの人達は私の存在を無視し、空気の様に扱う。唯一の希望であるはずの婚約者も愛らしい妹と恋愛関係にあった。皆に気に入られる為に努力し続けたが、誰も私を気に掛けてはくれない。そんな時、突然下された余命宣告。全てを諦めた私は穏やかな死を迎える為に、家族と婚約者に執着するのをやめる事にした―。
2021年9月26日:小説部門、HOTランキング部門1位になりました。ありがとうございます
*「カクヨム」「小説家になろう」にも投稿しています
※2023年8月 書籍化
愛する貴方の愛する彼女の愛する人から愛されています
秘密 (秘翠ミツキ)
恋愛
「ユスティーナ様、ごめんなさい。今日はレナードとお茶をしたい気分だからお借りしますね」
先に彼とお茶の約束していたのは私なのに……。
「ジュディットがどうしても二人きりが良いと聞かなくてな」「すまない」貴方はそう言って、婚約者の私ではなく、何時も彼女を優先させる。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
公爵令嬢のユスティーナには愛する婚約者の第二王子であるレナードがいる。
だがレナードには、恋慕する女性がいた。その女性は侯爵令嬢のジュディット。絶世の美女と呼ばれている彼女は、彼の兄である王太子のヴォルフラムの婚約者だった。
そんなジュディットは、事ある事にレナードの元を訪れてはユスティーナとレナードとの仲を邪魔してくる。だがレナードは彼女を諌めるどころか、彼女を庇い彼女を何時も優先させる。例えユスティーナがレナードと先に約束をしていたとしても、ジュディットが一言言えば彼は彼女の言いなりだ。だがそんなジュディットは、実は自分の婚約者のヴォルフラムにぞっこんだった。だがしかし、ヴォルフラムはジュディットに全く関心がないようで、相手にされていない。どうやらヴォルフラムにも別に想う女性がいるようで……。
公爵様、契約通り、跡継ぎを身籠りました!-もう契約は満了ですわよ・・・ね?ちょっと待って、どうして契約が終わらないんでしょうかぁぁ?!-
猫まんじゅう
恋愛
そう、没落寸前の実家を助けて頂く代わりに、跡継ぎを産む事を条件にした契約結婚だったのです。
無事跡継ぎを妊娠したフィリス。夫であるバルモント公爵との契約達成は出産までの約9か月となった。
筈だったのです······が?
◆◇◆
「この結婚は契約結婚だ。貴女の実家の財の工面はする。代わりに、貴女には私の跡継ぎを産んでもらおう」
拝啓、公爵様。財政に悩んでいた私の家を助ける代わりに、跡継ぎを産むという一時的な契約結婚でございましたよね・・・?ええ、跡継ぎは産みました。なぜ、まだ契約が完了しないんでしょうか?
「ちょ、ちょ、ちょっと待ってくださいませええ!この契約!あと・・・、一体あと、何人子供を産めば契約が満了になるのですッ!!?」
溺愛と、悪阻(ツワリ)ルートは二人がお互いに想いを通じ合わせても終わらない?
◆◇◆
安心保障のR15設定。
描写の直接的な表現はありませんが、”匂わせ”も気になる吐き悪阻体質の方はご注意ください。
ゆるゆる設定のコメディ要素あり。
つわりに付随する嘔吐表現などが多く含まれます。
※妊娠に関する内容を含みます。
【2023/07/15/9:00〜07/17/15:00, HOTランキング1位ありがとうございます!】
こちらは小説家になろうでも完結掲載しております(詳細はあとがきにて、)
国王陛下、私のことは忘れて幸せになって下さい。
ひかり芽衣
恋愛
同じ年で幼馴染のシュイルツとアンウェイは、小さい頃から将来は国王・王妃となり国を治め、国民の幸せを守り続ける誓いを立て教育を受けて来た。
即位後、穏やかな生活を送っていた2人だったが、婚姻5年が経っても子宝に恵まれなかった。
そこで、跡継ぎを作る為に側室を迎え入れることとなるが、この側室ができた人間だったのだ。
国の未来と皆の幸せを願い、王妃は身を引くことを決意する。
⭐︎2人の恋の行く末をどうぞ一緒に見守って下さいませ⭐︎
※初執筆&投稿で拙い点があるとは思いますが頑張ります!
最愛の側妃だけを愛する旦那様、あなたの愛は要りません
abang
恋愛
私の旦那様は七人の側妃を持つ、巷でも噂の好色王。
後宮はいつでも女の戦いが絶えない。
安心して眠ることもできない後宮に、他の妃の所にばかり通う皇帝である夫。
「どうして、この人を愛していたのかしら?」
ずっと静観していた皇后の心は冷めてしまいう。
それなのに皇帝は急に皇后に興味を向けて……!?
「あの人に興味はありません。勝手になさい!」
挙式後すぐに離婚届を手渡された私は、この結婚は予め捨てられることが確定していた事実を知らされました
結城芙由奈
恋愛
【結婚した日に、「君にこれを預けておく」と離婚届を手渡されました】
今日、私は子供の頃からずっと大好きだった人と結婚した。しかし、式の後に絶望的な事を彼に言われた。
「ごめん、本当は君とは結婚したくなかったんだ。これを預けておくから、その気になったら提出してくれ」
そう言って手渡されたのは何と離婚届けだった。
そしてどこまでも冷たい態度の夫の行動に傷つけられていく私。
けれどその裏には私の知らない、ある深い事情が隠されていた。
その真意を知った時、私は―。
※暫く鬱展開が続きます
※他サイトでも投稿中
婚約者が他の女性に興味がある様なので旅に出たら彼が豹変しました
Karamimi
恋愛
9歳の時お互いの両親が仲良しという理由から、幼馴染で同じ年の侯爵令息、オスカーと婚約した伯爵令嬢のアメリア。容姿端麗、強くて優しいオスカーが大好きなアメリアは、この婚約を心から喜んだ。
順風満帆に見えた2人だったが、婚約から5年後、貴族学院に入学してから状況は少しずつ変化する。元々容姿端麗、騎士団でも一目置かれ勉学にも優れたオスカーを他の令嬢たちが放っておく訳もなく、毎日たくさんの令嬢に囲まれるオスカー。
特に最近は、侯爵令嬢のミアと一緒に居る事も多くなった。自分より身分が高く美しいミアと幸せそうに微笑むオスカーの姿を見たアメリアは、ある決意をする。
そんなアメリアに対し、オスカーは…
とても残念なヒーローと、行動派だが周りに流されやすいヒロインのお話です。
多産を見込まれて嫁いだ辺境伯家でしたが旦那様が閨に来ません。どうしたらいいのでしょう?
あとさん♪
恋愛
「俺の愛は、期待しないでくれ」
結婚式当日の晩、つまり初夜に、旦那様は私にそう言いました。
それはそれは苦渋に満ち満ちたお顔で。そして呆然とする私を残して、部屋を出て行った旦那様は、私が寝た後に私の上に伸し掛かって来まして。
不器用な年上旦那さまと割と飄々とした年下妻のじれじれラブ(を、目指しました)
※序盤、主人公が大切にされていない表現が続きます。ご気分を害された場合、速やかにブラウザバックして下さい。ご自分のメンタルはご自分で守って下さい。
※小説家になろうにも掲載しております
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる