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第三部 港街の護り手たち

飛翔する

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 集約された景色の移り変わりが再び巻き起こった。
 俺が見た夢へと繋がる、彼女(ファリー)の苦難の回想の終わり。

 化け物が変態したマグと肌を重ねた彼女はやがて人の姿を手放し、完全な竜となって静かに眠りについた。
 既に腹部には膨らみがある。次のシーンではスーをもう身籠っていたようだった。体の内側に宿った神竜の継ぎ種……否、大切な我が子を守るように体を丸めて休んでいる。

 またその次。赤い肉の化け物が消え去り一人きりで閉ざされた部屋に残ったファリーはスーを出産した。
 この世界の竜は哺乳類と同様に胎生の生き物だったらしい。爬虫類のように卵から孵るものだと思っていたが、ファリーの足元にスーと一緒に殻が転がることは無かった。

 そうして、広いだけの何もない部屋で再会を喜ぶマグとファリー。
 間に吹く穏やかな一瞬の光景と、暖かな風。
 二人の傍に寄り添う一抱え程の大きさの子供の竜は、母親から産み落とされたかつてのスー。

(ああ……これは夢でみた)

 あの景色と、血溜まりを背にした悲惨な終わりだ。



(……ファリーは俺に、これを……彼女が亡くなるまでのことを伝えたかったんだな……)

 ふわり。と、俺の体が浮き上がった。
 次第に頭痛や目眩を消し去り、体が解き放たれるような心地。景色を硝子越しにぼかしていく視界。両目を開いて見ているうちに晴れていく。
 部屋の明かりが消え絨毯の足場が無くなり、生い茂る木々の上に戻される。手指の感覚も返ってきた。

 再び目を閉じ、ファリーの呼吸に心臓の音を合わせて耳を澄ますと、俺は彼女の記憶の再生を終えて戻ってきていた。まるで時間が止まっていたかのようだ。

 俺の触れている姿のファリーは、空に浮き羽撃(はばた)く白く輝く美しい月の女神のような風貌でそこに居たのだった。

「スーが神竜の継ぐ子……? 神竜って?」

「魂を運ぶ役目を持つ竜の起源です。我々の母、キュリオフェル。人間達を管理するために治癒魔法(リペア)を造り、十字蛇竜治癒団(リントヴルム)を築いたあの方」

 キュリオフェル。何処かで聞いた名だと思っていた。ファリーの口から出たその名前は、ビアフランカの著(しる)した教科書の中の人物名だった。

 背景に十字を背負い、天使のような描かれ方をしていた顔を隠した聖女。治癒の魔法の第一人者で、治癒の魔法自体が彼女の血筋にしか扱えない特殊な物だともあの時にきいた。
 情報が繋がる。魔王に治癒魔法(リペア)を施そうとしたファリーはキュリオフェルの子孫で、そうなると彼女と謎の魔物から生まれたスーもまた血縁者の可能性がある。いや、きっとそうなるのだろう。

「会いたかったよファリー。ずっと俺も……」

「……忘れないでいてくれた?」

 自分を落ち着かせ、穏やかな彼女の手の中で囁く。夢の中のマグがしていたように、ゆっくりと互いの緊張と興奮をほどいてゆく。

 時を経て再び会い見えた大切な人を愛しげに見つめるファリーの瞳。真正面で映り混んでいる俺の姿。
 彼女の目の縁が濡れ、長い睫が下を向くと共にその映像が滲んで歪む。

「なぁ、ファリー。どうして君は人々を傷付けたりなんてしたんだ? 森で仕事をしていた騎士の皆も、街へ向かっていた荷馬車も……」

 穏やかではある。しかし、今にも泣き出しそうなファリーに問う。
 俺達が彼女を探した理由を。騎士らやシグマの話していた事を並べて。

「そんなつもりはなかったの。でも……抑えきれない。だから貴方に止めて欲しくて貴方を探したわ。マグ……」

 どこか不穏な気配を帯びる回答。嫌な予感がする。

「止めるって何を……」

 彼女から俺の想像とは異なる返事が返ってきた。途端に穏やかな空気がどよめき、ファリーは咽ぶような声で答えた。

「私の意思とは違う、衝動が……貴方を怨めしいと思ってしまう気持ちが溢れてしまうの……」

 彼女の様子がおかしい。俺を支えていた手指が震えている。大きな紫の宝石のような目の真ん中でマグの輪郭が更に滲む。どんどんいびつに歪んでいく。
 淀んだ気配が足元から上がってくる。
 まるで、ついさっき彼女の再生の中で見た魔王と謁見する時のような不気味でおぞましい気配が脳をひりつかせる。

「う……っ!? ファリー……?」


 ギュオオオオオォォ……!


「マグ、わたしの……わたしの……」

 その時、吠える竜に合わせて辺りの空気が破裂する音がした。


「私の子を奪った貴方をユルサナイ……! 殺しテヤル! 私を見捨て! 大切な子を奪バッタ貴方を赦サナイ!!!!」


 彼女が嘆き、放り出された俺の体が空を舞う。
 突如怒りを顕にしたファリーの腕から放たれ、咄嗟に持っていた剣を握り直して振り上げる。

「お、落ち着いてく、うわっ!!」

 鉄の刃が彼女の腹部の鱗に挟まり、俺は間一髪森への落下を免れた。
 だが、両足はともに下を向いたまま、運命を重力に任せっぱなしだ。
 刺さった剣が俺自身の重みで軋んだ。
 真上を見上げればファリーの長い首から俺の手がある上までを紫の電光のようなものが走り、黒い結晶達が露出する。

 先ほどまで見られなかったそれは、ファリーが再現した魔王を覆っていた結晶……俺の、マグの角と同じあの黒く穢れた塊たちだった。嫌な予感が的中した。


 予兆を感じていたのはその場にいたマグだけではなかった。

「シグマさん!」

 離れた場所でファレルファタルムを見上げていたスーが叫ぶ。
 彼女の嫌な予感もまた的中し、魔物を狩るシグマ達を草の影で見守っていたスーは不安から来る寒気に震えていた。

「先生が……!」

「どうしたんです? ストランジェット」

 スーが指し示した手の先、シグマとアプスは目を細めてファレルファタルムが浮かぶ空を見る。
 遠くではあるがその輪郭と鳴き声が夜空を割るように響いている。苦しげに羽撃く大きな美しき竜。異様な気配。彼女の胸に突き刺さる黒々とした結晶。

「なんだ? 様子がおかしいぞ……? さっきまでと雰囲気が違う……」

「お母さん……」

 アプスには何が起きているのかを視認するまでは出来なかったが、スーにははっきりとファレルファタルムの胸の下で剣一本に身を預けて吊りさがっているマグの姿が見えていた。
 両足は空中に投げ出され、自分の体重を銀の棒一つに委ねている。落下するのも時間の問題……否、その時間がもうない。

「だめ! 危ない! 先生が! 先生が落ちちゃう!」

 すかさず、

「ボクが助けなきゃ!」

「ストランジェット! 待って、一人で行くなって!」

「あっくん! いいの! ボクが、ボクが行かなきゃ!」

 アプスの制止を振りほどいて草陰からスーが飛び出す。

 走り出した体が精神と分離して、リボンの結び目を解くように一気に、緩やかにスーの姿が変わっていく。
 擬態を解いた彼女の靴は溶け、晒されたつま先の爪が灰色になり鉤状に曲がった。
 腰の両翼を大きく展開し、地上を蹴り飛び立つ頃には完全な一匹の銀竜として。少女の成りを変化させ、大切な人を助けるために彼女は飛翔した。

「今度はボクが先生を……」

 やっとの想いで再会した大切な人。大好きなマグ。
 物心がつくまで面倒を見てくれて、恋心が芽生えた頃に居なくなってしまった大事な大事な自分の中の一部。長い間スーの頭と心の中心に常にある人物。

 いない間をどう過ごしていたかなんてまるで思い出せない。失ったはずの存在が、自分の前に座って笑い掛けてくれている。
 シグマのレストランでの再会は、正直なところ何故か不審そうで落ち着かないマグの様子を気に掛けていたことと、スー自身も突然帰ってきた彼とどうやって話せばいいのか動揺で上手く表現できなかった。焦りも感激も喜びも色々なことがまぜこぜだった。
 でも、今の自分に出来ることははっきりとわかる。風を切る翼に自然と力が込められる。

「助けるんだーーーー!」

 もう離れたくない。失いたくない。必死になる体が心を飛び越していく。
 前へ突き出し尖った鼻先を目標に向け、竜の姿になったスーが叫ぶ。ただ大切な人を救いたい一心で、暴れるファレルファタルムの胸元へと飛び込んだ。

「おい! 何してる! ガキから目ェ離すなつったろ!!」

「アッチャ~。クチャクチャに速いしおアツいかんぢ? こりゃミレイちゃんでも間に合ゎナイゎ~」

 ジンガの声に我に返る一同。魔物を蹴散らしながら先を走っていたミレイはぼやきながらもスーの後を追う。
 担いだ銃剣を振り抜き、緑をはためかせながら長い尻尾を揺らして銀色に光る竜に続く。

「カナンちゃん!」

「ミレイ……!」

 マグが魔法で打ち上がった空を辿るようにして一迅の風が再び吹き抜ける。
 カナンの頭上を掠めて白銀の翼がファレルファタルムへと直線を描き向かって行く。

「あれは……?」

 突然現れたもう一頭の竜につられて空を見上げ、彼女もファレルファタルムの豹変を知れば、生真面目な顰めっ面を一層引き攣らせた。

「ファリーたゃの娘ちゃん! いいからゥチと一緒に追っ掛けて!」

「ええ?!」

 武器を構えながらカナンの腕を掴んで引っ張るミレイに、一瞬呆気にとられ強張った表情が解ける。
 の、だがすぐに、

「『豆の木は高く高く雲を突き抜け、巨人が住まう天井へと至ります』……さあ! 高い位置まで送りますよ二人とも!」

 真後ろから投げられるイレクトリアの詠唱に盛り上がった足場を見、再び真面目な顔に戻った。




 ーーーー状況は変わらない。

「く、くそ……っ」

 俺が手を離すか借りた剣が折れるか。どちらにしてもいずれ来る落下死の未来に変化はない。
 肉体が死んでしまったら俺はどうなるのだろう。マグの体が森に投げ落とされ木々にぶつかりへし折られたら、彼の体に魂としてある俺自身は無事でいられるのだろうか。
 無事でいられたとしても、負傷しひしゃげた体を動かすことが俺にはできるのだろうか。

 わからない。死ぬことを怖いと感じているのは体の主なのか俺自身なのか。
 少なくとも魔物に切りつけられた手足の傷や鼻に掛けられた魔法に痛みを感じているのは俺自身だった。そうなると、転落による死亡を恐れているのも俺なのかもしれない。

 人は死ねば暗闇。待っているのは無。
 信じているわけではないが、死んでみないことにはわからない。結果を目の当たりにするとき、結果として認識できるかも知りえないのに。妙な話だと思う。これをひっくり返せば、死んでも治らない馬鹿の考えになるのかもしれない。

 そもそも俺が死んだら俺に替わってまた新しいマグが現れこの体に入る可能性だってある。そうしたら俺は何処へ行くのだろう。消失と無とはどう違うのだろう。この中途半端な状態で託された新たなマグはどう行動するだろう。どこからかやり直しになるのだろうか。俺は新しいマグに頭痛を起こさせて助言してやれるのか。そこにも、ここにも居なくても。

 さっきから俺は使いまわしの、死んだら、かも知れないを拗らせている。よっぽど余裕があるものだ。

 ーーまるで、最初から彼女が助けに来るのを予想していたかのように。

「先生っ!」

「スー?!」

 ファリーが大きく身を捩り、マグの肢体が剣もろとも宙に投げ出された瞬間。死を悟った俺に投げ掛けられた大きな声はスーのもの。しかしそこにいたのは彼女ではなく、

「大丈夫? し、しっかり掴まっててね!」

 真っ白な鱗を敷き詰めた背中。俺が落下した先はファリーと同じように夜闇に輝きを散らす白い竜の上だった。
 衝撃に滑り落ちそうになる足を空中から引っ込め、白銀の竜の姿となったスーの長い首の後ろに手を回す。

「その格好、スー? 本当に君なのか……?」

 ファリーを大型バスほどに例えるならスーは自転車くらいの大きさ。竜の姿のスーを見たのは初めてではない。ファリーの回想の中で、片手で抱えられる赤ん坊サイズの彼女を見た。あの時よりもずっと大きく成長していたが、それでもファリーと比べればまだ小柄だ。少女だったスーを連想させるあどけなさも残っている。

「そうだよ! 言(ゆ)ったでしょ? ボクたちお強いドラゴンの本当の姿はねって……う、ううん、詳しいお話はあとで!」

 改めて背中に跨がり、乗馬するように長い首の付け根へ抱き着いて俺が身を固定すると、スーは翼を羽ばたかせて母竜の横を旋回する。

 空を分断するように真横に翔け抜けると、俺の手元でゆったりと光る魔法が彼女を空中に留める手助けをしていた。
 優しい白と水色の混ざった魔法は風の証。その光はシグマから預かった指輪から出ていた。
 呼応するように魔法事典(スペルリスト)が展開する。

「シグマさんの指輪が魔法事典(スペルリスト)に反応してる……ええと、これか……!」

 指輪から出る光が文字列の帯を一つ指し示し、俺は浮かび上がった呪文を手の中に捕らえる。
 ファリーに吹き飛ばされスーに受け止められた際手放した剣と引き替えに。

「ナイッスぅ! ストちん! あとはあーしらに任して!」

 と、同時にスーと俺の目の前に突如として緑が組み上がり、ファリーとの間に巨大な壁となって立ちはだかる。
 それは地面から急成長を遂げた樹木の一本。空に向かって伸び上がった無数の光のいばらを纏った豆の木。
 蔦を更に伸ばした太木はファリーの両足に素早く絡み付き、哭きながら暴れる竜の自由を奪った。

「とーりゃあっ! 行ッッくよカナンちゃん!」

「わかっています!」

 続けて、豆の木を足場にして飛び上がるミレイと息を合わせて駆け登っていくカナン。
 雷を帯びた軽快な銃剣と柔軟な直剣の二本が俺達の前で火花を散らし、ファリーの首元で十字を描いて交差する。


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