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日記と手紙 ⑤
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きっとミカは高熱でうなされながらも力を振り絞り、この日記を書いてくれていたのだと思う。
ミカはすぐに駄々をこねるけれど、本当はすごく優しくて僕のことが大好きだって一番知っていたはずなのに、どうしてこの日記を読むまで、忘れていったんだろう?気がつかなかったんだろう?
ミカが最後に僕にお別れを言いにきてくれてた時、どうしてもっとミカのことが大好きだと言ってあげられなかったんだろう?
ねぇミカ。
僕はもっとミカと話がしたい。
もっと色々なところに行きたい。
ルーカス様に会わせてあげたい。
「ルーカス様はこの手紙を読まれても、まだレオナルド様にと結婚するお気持ちは変わらないですか?ミカエル様にレオナルド様との結婚を報告できますか?」
俯き肩を振るわせるルーカス様に、サイモンが問いかける。
「……できない……。やっぱり俺が愛しているのはミカエルだ」
ミカからの手紙を手渡すと、ルーカス様は手紙を大切そうに胸にぎゅっと当てていた。
「俺はどこかでレオナルドとミカエルを重ねていたのかもしれない。でもこの手紙で目が覚めた。俺はお前と結婚すべきではない。レオナルド、今ここで婚約は破棄する。お前は何も悪くない。悪いのは全部俺だ。本当に申し訳ない」
ルーカス様が頭を下げられた。
「そんな!頭を上げてください」
慌てて僕がルーカス様に言うと、
「今日から俺に縛られることなく生きていけ。あとのことは俺がなんとかする」
ルーカス様は力強く言った。
「レオナルド、ミカエルの願い通りサイモンと幸せになれ」
そう言ってくださったルーカス様の笑みは、とても優しかった。
ミカはすぐに駄々をこねるけれど、本当はすごく優しくて僕のことが大好きだって一番知っていたはずなのに、どうしてこの日記を読むまで、忘れていったんだろう?気がつかなかったんだろう?
ミカが最後に僕にお別れを言いにきてくれてた時、どうしてもっとミカのことが大好きだと言ってあげられなかったんだろう?
ねぇミカ。
僕はもっとミカと話がしたい。
もっと色々なところに行きたい。
ルーカス様に会わせてあげたい。
「ルーカス様はこの手紙を読まれても、まだレオナルド様にと結婚するお気持ちは変わらないですか?ミカエル様にレオナルド様との結婚を報告できますか?」
俯き肩を振るわせるルーカス様に、サイモンが問いかける。
「……できない……。やっぱり俺が愛しているのはミカエルだ」
ミカからの手紙を手渡すと、ルーカス様は手紙を大切そうに胸にぎゅっと当てていた。
「俺はどこかでレオナルドとミカエルを重ねていたのかもしれない。でもこの手紙で目が覚めた。俺はお前と結婚すべきではない。レオナルド、今ここで婚約は破棄する。お前は何も悪くない。悪いのは全部俺だ。本当に申し訳ない」
ルーカス様が頭を下げられた。
「そんな!頭を上げてください」
慌てて僕がルーカス様に言うと、
「今日から俺に縛られることなく生きていけ。あとのことは俺がなんとかする」
ルーカス様は力強く言った。
「レオナルド、ミカエルの願い通りサイモンと幸せになれ」
そう言ってくださったルーカス様の笑みは、とても優しかった。
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