【完結】それでも僕は貴方だけを愛してる 〜大手企業副社長秘書α×不憫訳あり美人子持ちΩの純愛ー

愛おしいということは、愛しているということは 〜内藤昴 スピンオフ〜

重なる ⑤

「圭太、感じすぎ……」

　圭太がイクたびに中の楔を絡めつけられ、中からの蜜で滑りを良くする。
　愛する人の中がこんなに熱くて、締まっていて、こんなに気持ちいいものだと知らなかった。
　圭太だけじゃなくて、俺のこの感情や感覚も初めてだ。

「も、っう…、出な…い…、ひやぁぁ…、だめ…また、イク……、イッちゃ……あぁぁ、——！」

「ッつ」

　ぎゅーっと美肉で締め上げられ、声が出てしまった。
　俺も、もう限界だ。

「昴、さん……すばる……さん…っ」

　何度も俺の名前を呼びながら、圭太はイク。

「もう…もう、だっめ……こわ…いぃぃ……」

　圭太の啜り泣きながら振り返る。

「イキすぎて、怖い？」
　そう聞くと、返事の代わりになかが一段と締まった。

「大丈夫、俺もイキそうだから、一緒にイこう……」

　腰を下から上に突き上げるように、楔の律動を早くする。

「あ———ッ、う、んんッ……！」
　
　2人同時に極め、圭太は大量の潮を吹き、俺は圭太の最奥の壁に精をぶち当てた。


　その瞬間から、フェロモンがブワッと大量に放たれた。
　これは完全にヒートだ。
　俺は歓喜に震えた。
　ヒートの時に番になれば、より強い絆で結ばれる。

　俺の楔を抜かないまま圭太の身体をぐるりとうつ伏せにして、背中から覆い被さる。
　
「やだッ……待っ、て…、イって、る…から…、まだ、だめ…ぇぇっ」
　
　俺のピストンに合わせて圭太の身体が前後し、ベッドが揺れる。

「圭太…圭太…圭太……」

　自分でもわかるぐらい、ラットになっている。
　傷つけたくない。
　でも律動は止まらない。
　パンパンと圭太の双丘と俺の楔の付け根が当たる音と、圭太の中から溢れ出る蜜とさっき放った精が圭太の中でかき混ぜられ、ぐぽぐぽと言う音が部屋に響く。
　甘いく俺を狂わせる圭太の香り。
　喘ぎ声。
　圭太の最奥を突いても突いても物足りない。
　圭太をぐちゃぐちゃにしてしまいたい。
　快楽漬けにして壊してしまいたい。
　ああ、この艶かしい圭太をどうしてやろうか……。
　後ろを責めつつ、片方の手で楔を扱き上げる。
　圭太から悲鳴が上がる。

「噛んで…昴、さん…噛んで……ッ！番に、してッ！」
　
　圭太がそう叫び、ハッと我に返った。
　そうだ俺は圭太を抱き潰すんじゃなくて、一生を共にする番となりたいんだった。

「愛しい圭太。愛してる」

　しっとりと汗ばみ、まだ傷一つない圭太の頸に本能のまま噛み付いた。
　そこからは血が滲み出る。
　その血をペロリとなめとると、

「ふっ、ああ———………～～ッ！」」

　圭太は双丘を高く上げ、全身を痙攣させ悶えながら白蜜を放ち、

「っく…ッ！」

　俺は降りてきていた圭太の子宮の中に精を放った。