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同棲生活 ②
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「今日から俺も健と同じ香りがするんだよね」
「同じ?」
「うん。だって今日からシャンプーも洗剤も全部健と一緒だよ」
どんな些細なことでも嬉しい。
寝起きの無防備な顔も、後ろから抱きしめてくれる感触も暖かさも、全部俺だけ知ってる。
なんだか健を独り占めしてるみたい。
もっと健のいろんな表情、見てみたいな。
目を瞑ると、より健の体温を感じて幸せさが込み上げてくる。
暖かくて、気持ちいい。
ずっと、こうしていたいな。
「優斗」
優斗を抱きしめながら、健は優しく名前を呼ぶ。
「ん?」
「俺もずっとこうしていたいけど…、優斗今日、早出だろ?」
………。
うん。今日は早出。
チラッと時計を見ると、いつも家をでるまで、まだ少し時間がある。
「早出だけど、まだ時間大丈夫。だからもう少しこうしてたいな」
甘えるように優斗が見上げると、健は少し困ったように微笑み返し、
「俺もそうしていたいけど…、俺の部屋からだと優斗の部屋より店から遠いし、もうすぐ出ないと間に合わないぞ」
……。
ん…?
たしかに俺の部屋から健の部屋の方が、店から遠い。
と、言うことは……。
「え!?じゃあ、あと何分で出ないと間に合わない?」
「あと20分」
えーーーーーー!!
あと20分!?
朝ごはんの用意しようと思っていたのに、俺、朝起きたから、なんの準備もしてない!!
「ごめん!急いで朝ごはん作るから!」
優斗が急いで冷蔵庫の扉に手をかけようとすると、その手を健が止める。
「いいよ俺が作るから。優斗は自分の用意しておいで」
「でも…、俺…」
初めての朝は作りたかったな…。
「じゃあ晩御飯、お願いしよっかな。優斗が作ってくれてるって思ったら、俺、仕事頑張れそう」
健は優斗をひょいっと抱き上げ、頬にキスをする。
「俺が晩御飯作ったら、健、嬉しい?」
「ああ、嬉しい。仕事頑張れそう」
「本当に?」
「本当。だから優斗は俺が作った朝飯食べて、いつもの優斗で仕事頑張っておいで」
ゆっくりと降ろされた優斗は『よしっ!』と気合を入れ、
「頑張ってくる。本当はもっと健にくっついていたいけど我慢するから、晩御飯の後は、いっぱい健充電させてね」
健との時間を惜しむように、優斗はもう一度ぎゅっと健に抱きつくと、急いでシャワーに向かった。
「同じ?」
「うん。だって今日からシャンプーも洗剤も全部健と一緒だよ」
どんな些細なことでも嬉しい。
寝起きの無防備な顔も、後ろから抱きしめてくれる感触も暖かさも、全部俺だけ知ってる。
なんだか健を独り占めしてるみたい。
もっと健のいろんな表情、見てみたいな。
目を瞑ると、より健の体温を感じて幸せさが込み上げてくる。
暖かくて、気持ちいい。
ずっと、こうしていたいな。
「優斗」
優斗を抱きしめながら、健は優しく名前を呼ぶ。
「ん?」
「俺もずっとこうしていたいけど…、優斗今日、早出だろ?」
………。
うん。今日は早出。
チラッと時計を見ると、いつも家をでるまで、まだ少し時間がある。
「早出だけど、まだ時間大丈夫。だからもう少しこうしてたいな」
甘えるように優斗が見上げると、健は少し困ったように微笑み返し、
「俺もそうしていたいけど…、俺の部屋からだと優斗の部屋より店から遠いし、もうすぐ出ないと間に合わないぞ」
……。
ん…?
たしかに俺の部屋から健の部屋の方が、店から遠い。
と、言うことは……。
「え!?じゃあ、あと何分で出ないと間に合わない?」
「あと20分」
えーーーーーー!!
あと20分!?
朝ごはんの用意しようと思っていたのに、俺、朝起きたから、なんの準備もしてない!!
「ごめん!急いで朝ごはん作るから!」
優斗が急いで冷蔵庫の扉に手をかけようとすると、その手を健が止める。
「いいよ俺が作るから。優斗は自分の用意しておいで」
「でも…、俺…」
初めての朝は作りたかったな…。
「じゃあ晩御飯、お願いしよっかな。優斗が作ってくれてるって思ったら、俺、仕事頑張れそう」
健は優斗をひょいっと抱き上げ、頬にキスをする。
「俺が晩御飯作ったら、健、嬉しい?」
「ああ、嬉しい。仕事頑張れそう」
「本当に?」
「本当。だから優斗は俺が作った朝飯食べて、いつもの優斗で仕事頑張っておいで」
ゆっくりと降ろされた優斗は『よしっ!』と気合を入れ、
「頑張ってくる。本当はもっと健にくっついていたいけど我慢するから、晩御飯の後は、いっぱい健充電させてね」
健との時間を惜しむように、優斗はもう一度ぎゅっと健に抱きつくと、急いでシャワーに向かった。
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