84 / 269
そんなに笑わなくっても、いいじゃん。
しおりを挟む
「もー‼︎あんなに笑わなくても、いいじゃん‼︎」
バーからの帰り、優斗は可愛くプリプリ怒っていた。
「ごめんって。だってあれは優斗が悪い」
その時のことを思い出したように、卓が笑いを堪える。
「悪くないよ‼︎俺は真剣なのに!」
「わかってるって。そこが可愛いんだろ?」
「可愛くない‼︎俺、可愛いって言われるの嫌だって、卓知ってるのに」
「わざと。俺、好きな子に気付いて欲しくて、意地悪したくなるタイプだから」
好きな子に気付いて欲しくて?
誰だろう…
あ、もしかして…
「⁇あそこに卓の好きな人いたの?言ってくれたら協力したのに」
「‼︎俺の好きな人って…」
「南田くん、河野くん」
卓が何か言いかけた時、2人は背後から呼び止められた。
「た………じゃなかった。マネージャー、お疲れ様です」
ふぅ~危ない。
危うく『健』って言いそうになった。
「お疲れ様です。マネージャーは今お帰りですか?」
卓は一気に仕事モードに切り替わる。
「ああ、山下チーフマネージャーと新作の件で打ち合わせがあってね。2人は?」
相談事…って言いたいけど、料理の件はサプライズにしたし……
「飲みに行っていました」
うん。
嘘じゃ無いしね。
「そうなんだ…。じゃあ、あまり飲みすぎないようにね。お疲れ」
そういうと、健は2人の前から去っていった。
健、何か言いたそうなんだけどな~。
「俺たちも、そろそろ帰りますか?」
健が去ったあと、卓が切り出す。
「もう帰るの?」
「帰るよ。明日優斗早出って言ってたろ?」
あー…
最近早出が多いって、卓に愚痴った事あった……
「立花さんからレシピ預かったら、すぐに渡すから」
「わ~、ありがとう‼︎」
楽しみ‼︎
優斗が満面の笑みを浮かべると、
「なぁ優斗…」
「ん?」
「俺も優斗の胃袋掴みに行くから、だからちゃんと掴まれてくれよな」
ん⁇
それは卓も料理の勉強するって事で…
あ、どちらが早く美味しいもの作れるのか競争って事?
「俺も卓に負けないぐらい勉強して、卓よりも先に胃袋掴みに行くから‼︎」
「‼︎そーいうことじゃないけど…そーいうことにかしておく……。じゃあ駅まで送るよ」
「うん」
2人して駅まで歩いて行った。
バーからの帰り、優斗は可愛くプリプリ怒っていた。
「ごめんって。だってあれは優斗が悪い」
その時のことを思い出したように、卓が笑いを堪える。
「悪くないよ‼︎俺は真剣なのに!」
「わかってるって。そこが可愛いんだろ?」
「可愛くない‼︎俺、可愛いって言われるの嫌だって、卓知ってるのに」
「わざと。俺、好きな子に気付いて欲しくて、意地悪したくなるタイプだから」
好きな子に気付いて欲しくて?
誰だろう…
あ、もしかして…
「⁇あそこに卓の好きな人いたの?言ってくれたら協力したのに」
「‼︎俺の好きな人って…」
「南田くん、河野くん」
卓が何か言いかけた時、2人は背後から呼び止められた。
「た………じゃなかった。マネージャー、お疲れ様です」
ふぅ~危ない。
危うく『健』って言いそうになった。
「お疲れ様です。マネージャーは今お帰りですか?」
卓は一気に仕事モードに切り替わる。
「ああ、山下チーフマネージャーと新作の件で打ち合わせがあってね。2人は?」
相談事…って言いたいけど、料理の件はサプライズにしたし……
「飲みに行っていました」
うん。
嘘じゃ無いしね。
「そうなんだ…。じゃあ、あまり飲みすぎないようにね。お疲れ」
そういうと、健は2人の前から去っていった。
健、何か言いたそうなんだけどな~。
「俺たちも、そろそろ帰りますか?」
健が去ったあと、卓が切り出す。
「もう帰るの?」
「帰るよ。明日優斗早出って言ってたろ?」
あー…
最近早出が多いって、卓に愚痴った事あった……
「立花さんからレシピ預かったら、すぐに渡すから」
「わ~、ありがとう‼︎」
楽しみ‼︎
優斗が満面の笑みを浮かべると、
「なぁ優斗…」
「ん?」
「俺も優斗の胃袋掴みに行くから、だからちゃんと掴まれてくれよな」
ん⁇
それは卓も料理の勉強するって事で…
あ、どちらが早く美味しいもの作れるのか競争って事?
「俺も卓に負けないぐらい勉強して、卓よりも先に胃袋掴みに行くから‼︎」
「‼︎そーいうことじゃないけど…そーいうことにかしておく……。じゃあ駅まで送るよ」
「うん」
2人して駅まで歩いて行った。
0
お気に入りに追加
390
あなたにおすすめの小説
壁穴奴隷No.19 麻袋の男
猫丸
BL
壁穴奴隷シリーズ・第二弾、壁穴奴隷No.19の男の話。
麻袋で顔を隠して働いていた壁穴奴隷19番、レオが誘拐されてしまった。彼の正体は、実は新王国の第二王子。変態的な性癖を持つ王子を連れ去った犯人の目的は?
シンプルにドS(攻)✕ドM(受※ちょっとビッチ気味)の組合せ。
前編・後編+後日談の全3話
SM系で鞭多めです。ハッピーエンド。
※壁穴奴隷シリーズのNo.18で使えなかった特殊性癖を含む内容です。地雷のある方はキーワードを確認してからお読みください。
※No.18の話と世界観(設定)は一緒で、一部にNo.18の登場人物がでてきますが、No.19からお読みいただいても問題ありません。
潜入した僕、専属メイドとしてラブラブセックスしまくる話
ずー子
BL
敵陣にスパイ潜入した美少年がそのままボスに気に入られて女装でラブラブセックスしまくる話です。冒頭とエピローグだけ載せました。
悪のイケオジ×スパイ美少年。魔王×勇者がお好きな方は多分好きだと思います。女装シーン書くのとっても楽しかったです。可愛い男の娘、最強。
本編気になる方はPixivのページをチェックしてみてくださいませ!
https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=21381209
次男は愛される
那野ユーリ
BL
ゴージャス美形の長男×自称平凡な次男
佐奈が小学三年の時に父親の再婚で出来た二人の兄弟。美しすぎる兄弟に挟まれながらも、佐奈は家族に愛され育つ。そんな佐奈が禁断の恋に悩む。
素敵すぎる表紙は〝fum☆様〟から頂きました♡
無断転載は厳禁です。
【タイトル横の※印は性描写が入ります。18歳未満の方の閲覧はご遠慮下さい。】
【完結・BL】DT騎士団員は、騎士団長様に告白したい!【騎士団員×騎士団長】
彩華
BL
とある平和な国。「ある日」を境に、この国を守る騎士団へ入団することを夢見ていたトーマは、無事にその夢を叶えた。それもこれも、あの日の初恋。騎士団長・アランに一目惚れしたため。年若いトーマの恋心は、日々募っていくばかり。自身の気持ちを、アランに伝えるべきか? そんな悶々とする騎士団員の話。
「好きだって言えるなら、言いたい。いや、でもやっぱ、言わなくても良いな……。ああ゛―!でも、アラン様が好きだって言いてぇよー!!」
少年ペット契約
眠りん
BL
※少年売買契約のスピンオフ作品です。
↑上記作品を知らなくても読めます。
小山内文和は貧乏な家庭に育ち、教育上よろしくない環境にいながらも、幸せな生活を送っていた。
趣味は布団でゴロゴロする事。
ある日学校から帰ってくると、部屋はもぬけの殻、両親はいなくなっており、借金取りにやってきたヤクザの組員に人身売買で売られる事になってしまった。
文和を購入したのは堂島雪夜。四十二歳の優しい雰囲気のおじさんだ。
文和は雪夜の養子となり、学校に通ったり、本当の子供のように愛された。
文和同様人身売買で買われて、堂島の元で育ったアラサー家政婦の金井栞も、サバサバした性格だが、文和に親切だ。
三年程を堂島の家で、呑気に雪夜や栞とゴロゴロした生活を送っていたのだが、ある日雪夜が人身売買の罪で逮捕されてしまった。
文和はゴロゴロ生活を守る為、雪夜が出所するまでの間、ペットにしてくれる人を探す事にした。
※前作と違い、エロは最初の頃少しだけで、あとはほぼないです。
※前作がシリアスで暗かったので、今回は明るめでやってます。
一宿一飯の恩義で竜伯爵様に抱かれたら、なぜか監禁されちゃいました!
当麻月菜
恋愛
宮坂 朱音(みやさか あかね)は、電車に跳ねられる寸前に異世界転移した。そして異世界人を保護する役目を担う竜伯爵の元でお世話になることになった。
しかしある日の晩、竜伯爵当主であり、朱音の保護者であり、ひそかに恋心を抱いているデュアロスが瀕死の状態で屋敷に戻ってきた。
彼は強い媚薬を盛られて苦しんでいたのだ。
このまま一晩ナニをしなければ、死んでしまうと知って、朱音は一宿一飯の恩義と、淡い恋心からデュアロスにその身を捧げた。
しかしそこから、なぜだかわからないけれど監禁生活が始まってしまい……。
好きだからこそ身を捧げた異世界女性と、強い覚悟を持って異世界女性を抱いた男が異世界婚をするまでの、しょーもないアレコレですれ違う二人の恋のおはなし。
※いつもコメントありがとうございます!現在、返信が遅れて申し訳ありません(o*。_。)oペコッ 甘口も辛口もどれもありがたく読ませていただいてます(*´ω`*)
※他のサイトにも重複投稿しています。
ハイスペックストーカーに追われています
たかつきよしき
BL
祐樹は美少女顔負けの美貌で、朝の通勤ラッシュアワーを、女性専用車両に乗ることで回避していた。しかし、そんなことをしたバチなのか、ハイスペック男子の昌磨に一目惚れされて求愛をうける。男に告白されるなんて、冗談じゃねぇ!!と思ったが、この昌磨という男なかなかのハイスペック。利用できる!と、判断して、近づいたのが失敗の始まり。とある切っ掛けで、男だとバラしても昌磨の愛は諦めることを知らず、ハイスペックぶりをフルに活用して迫ってくる!!
と言うタイトル通りの内容。前半は笑ってもらえたらなぁと言う気持ちで、後半はシリアスにBLらしく萌えると感じて頂けるように書きました。
完結しました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる