最愛の旦那様に先立たれて～もう誰も愛せない～

細やかな幸せ

　私を愛してくれた旦那様……神様は何を考えているのでしょうか。私から細やかな幸せを奪って……いつか復讐をしないと。そんな突拍子もないことを考えています。

　懐には元伴侶を殺したナイフ……そこにはまだ彼の汚い血が付いていました。でも、やはり私には彼と同じ汚い血が付いているんだと思いました。

　それならば……もう愛してくれる人がいないのだから、これで終わりにしてもいいんじゃないか、と思い付いてしまいました。だから……最後の行いは……このナイフで自殺することでした。

　握り続けて……そのうち、神様にでも復讐するための準備として……今も私は握り続けているそうです。


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　こんにちは。私はいつまでも笑っていますか。あちらの世界でも楽しくやっています。最愛の旦那様がどこかにいると信じて……暗闇を旅し続けています。

＜完＞