婚約破棄の原因は婚約者が妹を気に入ったから ~偽聖女と認定するのは結構ですが、どうなっても知りませんよ?~

聖女エランは生まれながらに聖女であった。

聖女の役割は、この広い世界を魔物から守ること……聖女のみがこの世界を守る力を持っていた。確かに王家の戦人は強いが、魔物とまともに戦える者は少なかった。ほとんどの戦人は魔物が現れると、逃げるしかなかったのだ。仕方のないことだ。魔物の力は恐ろしく、いくら束になって戦っても負けるわけだ。

そんな聖女エランの婚約者でもある王子コートリルはひそかに妹のメプチンに恋心を寄せていた。

プライドの高いメプチンは王子コートリルとの婚約を承諾し、ともすれば自分が聖女であると名乗るようになって……。

聖女エランの運命、人間世界の運命は???

第一部となります。今後、増やしていく予定です。
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