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「こういうふざけた議論はやめてもらいたい!!!」

他の貴族たちの反感を買いながらも、お父様は話を強引に進めました。

「もうよろしいですね???皇帝陛下???」

皇帝陛下は頷きました。

「そんな……どうしてですか……」

人々が戸惑うのは当然でした。噂には聞いていたかもしれませんが、これほどまで、王家とランドン家に深いつながりがあることを知っている者はいなかったのでしょう。

「ランドン家に王位継承の権利を与える……」

皇帝陛下はあっさりと認めてしまいました。これで、話がどんどん進んでいきます。

家に帰って来たお父様は盛り上がっておりました。

「これで、全てが達成されたわけだ。我が家にとっての悲願がいよいよ叶うというわけだ……」

「ええ、本当に長い時間がかかりました。ですが……結局のところ誰も逆らうことはできないんですね」

次の皇帝陛下はお兄様……そして、妃となるのは???

やめましょう、私はこの議論から逃げたかったのです。私が少しずつ距離をとりはじめたのに気が付いた二人は、

「どこに行くんだ???」

と私に質問をしました。

「いやあ、あの、その……」

「逃げる必要はないだろう。これから重大な話があるんだ。心して聞いてくれ……」

お父様が再び話し始めました。

「知っての通り、マリアを王家に嫁がせたのは、次期皇帝の妃にマリアがなることで、我がランドン家と王家の繋がりをより強固なものにし、この世界の安寧を保つ、ということだった。だがな……その関係が崩れてしまった以上、この議論はもはや意味がないと思うんだ。分かるかね???王家は間もなく滅び、我がランドン家の時代がやって来る。パイプとか、そう言うめんどくさいしがらみはもはや不要なんだ。言い方は悪いが、君がこの家に生まれた瞬間、君の運命は決まっていた。だが、いい意味でも悪い意味でも、両方の考え方ができると思うけど……その運命はまた変わってしまった……さあ、君が婚約する相手と言うのは……」

「お兄様、ということですか???」

「なんだ、分かっているならそれでよろしい」

「お父様……あの、お兄様にも一応確認しますけど、本気でおっしゃっているんですよね???」

「本気に決まっているだろう。嘘をつく必要があるのか???これは非常に重要な話だからな……」

重要な話ということは分かっておりましたが……うーん、私は本当にお兄様と婚約することになってしまうのでしょうか???
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