6 / 15
6
しおりを挟む
交尾要因であるステイシーとキャサリン。2人の面識はあまりなかったのでしょう。
ポワソン様がステイシーを求めている間、キャサリンは隣の部屋にいて、二人の営みをそれとなく見守っているようでした。
(こうして相手をして下さるだけで嬉しいけど……あの女と交わる時間の方が長いのはどうして???)
キャサリンは疑問を感じているようでした。容姿はほぼ同じくらいですが、魅力的には自分の方がステイシーよりも勝っていると感じていたのです。
「君は従順な猫だ……さあ、もっと私のことを求めてくれ!!!!!」
ポワソン様はステイシーを求めました。すると、ステイシーも求めに応じておりました。
「ああああんっ……ポワソン様!!!!!」
「君は本当に純粋だな……ここまで頭が弱いから騙されるんだ……まあ、女はこのくらいのほうが可愛いってものかな……」
(私は可愛くないって言いたいのかしら???別にポワソン様に歯向かったことはなかったはずだけど……)
「あの女は……なんだか私のことを睨んでくるからな。そう言う女は許せない……と言うよりも、ふざけすぎなんだよな……」
(ふざけてる???そんなことはないと思うんだけど……)
「ああああっ、王子様。もっと私のことを認めてくださいね。そうじゃないと、死んでしまいますわ!!!」
「いいぞ、死んでしまいたいと思うんだったら、そのまま死んでしまいなさい!!!!!」
「分かりましたわ、あああんっ、王子様!!!!!」
そんな感じで時間が過ぎ……ステイシーは果ててしまいました。
「ステイシー……なかなかよかったぞ。さあ、交代だ……」
(やっと私の番が回って来る……!!!!!)
キャサリンは随分と長く待たされたのでしょう。
「おい、ステイシー???寝てしまったのかな???」
ポワソン様はステイシーに声をかけますが、ステイシーの反応はありませんでした。
「おいおい、ステイシー???どうしたんだ???疲れ切ったのか???」
幾ら声をかけても、全く反応しませんでした。
「ステイシー……どうしたんだ???」
気になってしまったキャサリンも部屋から出て、2人のいる部屋に入りました。
「ポワソン様???いかがなさいましたか???」
「ああ、ステイシーの反応がなくてね……困っているんだ……」
「ステイシーの反応がない???」
キャサリンもステイシーの元に駆けよって声をかけました。
「寝てしまったのかしら???」
幾ら声をかけても、揺さぶっても、目を覚ますことはありませんでした。
「ステイシー???」
「……………………………………………………」
「ひょっとして……死んでいる???」
「なんですって???」
驚くのも無理はありませんでした。だって、交尾するだけで死んでしまうなんて、そんな話はどこにもなかったのですから。
「おいおい、大変だ!!!!死んでるぞ!!!!」
「そんなバカな……」
「おおい、医者はいるか!!!!!」
ポワソン様は必死でした。もちろん、キャサリンはあまり慌てていませんでした。
(ポワソン様はやっぱり、この女の方がよかったのかしら???私のことなんて興味がない???まあ、仕方ないか。でも、どうしてだかわからないけど、こうして死んでくれたのだから、ライバルが一人減ったってことかな……)
貴族と言うのは、常にライバル意識を張り巡らせる生き物ですから、最終的にはこう言った考え方しか出来なくなるのでした。まあ、仕方のないことなのですけれどもね。
ポワソン様がステイシーを求めている間、キャサリンは隣の部屋にいて、二人の営みをそれとなく見守っているようでした。
(こうして相手をして下さるだけで嬉しいけど……あの女と交わる時間の方が長いのはどうして???)
キャサリンは疑問を感じているようでした。容姿はほぼ同じくらいですが、魅力的には自分の方がステイシーよりも勝っていると感じていたのです。
「君は従順な猫だ……さあ、もっと私のことを求めてくれ!!!!!」
ポワソン様はステイシーを求めました。すると、ステイシーも求めに応じておりました。
「ああああんっ……ポワソン様!!!!!」
「君は本当に純粋だな……ここまで頭が弱いから騙されるんだ……まあ、女はこのくらいのほうが可愛いってものかな……」
(私は可愛くないって言いたいのかしら???別にポワソン様に歯向かったことはなかったはずだけど……)
「あの女は……なんだか私のことを睨んでくるからな。そう言う女は許せない……と言うよりも、ふざけすぎなんだよな……」
(ふざけてる???そんなことはないと思うんだけど……)
「ああああっ、王子様。もっと私のことを認めてくださいね。そうじゃないと、死んでしまいますわ!!!」
「いいぞ、死んでしまいたいと思うんだったら、そのまま死んでしまいなさい!!!!!」
「分かりましたわ、あああんっ、王子様!!!!!」
そんな感じで時間が過ぎ……ステイシーは果ててしまいました。
「ステイシー……なかなかよかったぞ。さあ、交代だ……」
(やっと私の番が回って来る……!!!!!)
キャサリンは随分と長く待たされたのでしょう。
「おい、ステイシー???寝てしまったのかな???」
ポワソン様はステイシーに声をかけますが、ステイシーの反応はありませんでした。
「おいおい、ステイシー???どうしたんだ???疲れ切ったのか???」
幾ら声をかけても、全く反応しませんでした。
「ステイシー……どうしたんだ???」
気になってしまったキャサリンも部屋から出て、2人のいる部屋に入りました。
「ポワソン様???いかがなさいましたか???」
「ああ、ステイシーの反応がなくてね……困っているんだ……」
「ステイシーの反応がない???」
キャサリンもステイシーの元に駆けよって声をかけました。
「寝てしまったのかしら???」
幾ら声をかけても、揺さぶっても、目を覚ますことはありませんでした。
「ステイシー???」
「……………………………………………………」
「ひょっとして……死んでいる???」
「なんですって???」
驚くのも無理はありませんでした。だって、交尾するだけで死んでしまうなんて、そんな話はどこにもなかったのですから。
「おいおい、大変だ!!!!死んでるぞ!!!!」
「そんなバカな……」
「おおい、医者はいるか!!!!!」
ポワソン様は必死でした。もちろん、キャサリンはあまり慌てていませんでした。
(ポワソン様はやっぱり、この女の方がよかったのかしら???私のことなんて興味がない???まあ、仕方ないか。でも、どうしてだかわからないけど、こうして死んでくれたのだから、ライバルが一人減ったってことかな……)
貴族と言うのは、常にライバル意識を張り巡らせる生き物ですから、最終的にはこう言った考え方しか出来なくなるのでした。まあ、仕方のないことなのですけれどもね。
0
お気に入りに追加
341
あなたにおすすめの小説
死んで巻き戻りましたが、婚約者の王太子が追いかけて来ます。
拓海のり
恋愛
侯爵令嬢のアリゼは夜会の時に血を吐いて死んだ。しかし、朝起きると時間が巻き戻っていた。二度目は自分に冷たかった婚約者の王太子フランソワや、王太子にべったりだった侯爵令嬢ジャニーヌのいない隣国に留学したが──。
一万字ちょいの短編です。他サイトにも投稿しています。
残酷表現がありますのでR15にいたしました。タイトル変更しました。
貴方の子どもじゃありません
初瀬 叶
恋愛
あぁ……どうしてこんなことになってしまったんだろう。
私は眠っている男性を起こさない様に、そっと寝台を降りた。
私が着ていたお仕着せは、乱暴に脱がされたせいでボタンは千切れ、エプロンも破れていた。
私は仕方なくそのお仕着せに袖を通すと、止められなくなったシャツの前を握りしめる様にした。
そして、部屋の扉にそっと手を掛ける。
ドアノブは回る。いつの間にか
鍵は開いていたみたいだ。
私は最後に後ろを振り返った。そこには裸で眠っている男性の胸が上下している事が確認出来る。深い眠りについている様だ。
外はまだ夜中。月明かりだけが差し込むこの部屋は薄暗い。男性の顔ははっきりとは確認出来なかった。
※ 私の頭の中の異世界のお話です
※相変わらずのゆるゆるふわふわ設定です。ご了承下さい
※直接的な性描写等はありませんが、その行為を匂わせる言葉を使う場合があります。苦手な方はそっと閉じて下さると、自衛になるかと思います
※誤字脱字がちりばめられている可能性を否定出来ません。広い心で読んでいただけるとありがたいです
【完結】元悪役令嬢の劣化コピーは白銀の竜とひっそり静かに暮らしたい
豆田 ✿ 麦
恋愛
才色兼備の公爵令嬢は、幼き頃から王太子の婚約者。
才に溺れず、分け隔てなく、慈愛に満ちて臣民問わず慕われて。
奇抜に思える発想は公爵領のみならず、王国の経済を潤し民の生活を豊かにさせて。
―――今では押しも押されもせぬ王妃殿下。そんな王妃殿下を伯母にもつ私は、王妃殿下の模倣品(劣化コピー)。偉大な王妃殿下に倣えと、王太子の婚約者として日々切磋琢磨させられています。
ほら、本日もこのように……
「シャルロット・マクドゥエル公爵令嬢!身分を笠にきた所業の数々、もはや王太子たる私、エドワード・サザンランドの婚約者としてふさわしいものではない。今この時をもってこの婚約を破棄とする!」
……課題が与えられました。
■■■
本編全8話完結済み。番外編公開中。
乙女ゲームも悪役令嬢要素もちょっとだけ。花をそえる程度です。
小説家になろうにも掲載しています。
「お前を愛するつもりはない」な仮面の騎士様と結婚しました~でも白い結婚のはずなのに溺愛してきます!~
卯月ミント
恋愛
「お前を愛するつもりはない」
絵を描くのが趣味の侯爵令嬢ソールーナは、仮面の英雄騎士リュクレスと結婚した。
だが初夜で「お前を愛するつもりはない」なんて言われてしまい……。
ソールーナだって好きでもないのにした結婚である。二人はお互いカタチだけの夫婦となろう、とその夜は取り決めたのだが。
なのに「キスしないと出られない部屋」に閉じ込められて!?
「目を閉じてくれるか?」「えっ?」「仮面とるから……」
書き溜めがある内は、1日1~話更新します
それ以降の更新は、ある程度書き溜めてからの投稿となります
*仮面の俺様ナルシスト騎士×絵描き熱中令嬢の溺愛ラブコメです。
*ゆるふわ異世界ファンタジー設定です。
*コメディ強めです。
*hotランキング14位行きました!お読みいただき&お気に入り登録していただきまして、本当にありがとうございます!
10日後に婚約破棄される公爵令嬢
雨野六月(旧アカウント)
恋愛
公爵令嬢ミシェル・ローレンは、婚約者である第三王子が「卒業パーティでミシェルとの婚約を破棄するつもりだ」と話しているのを聞いてしまう。
「そんな目に遭わされてたまるもんですか。なんとかパーティまでに手を打って、婚約破棄を阻止してみせるわ!」「まあ頑張れよ。それはそれとして、課題はちゃんとやってきたんだろうな? ミシェル・ローレン」「先生ったら、今それどころじゃないって分からないの? どうしても提出してほしいなら先生も協力してちょうだい」
これは公爵令嬢ミシェル・ローレンが婚約破棄を阻止するために(なぜか学院教師エドガーを巻き込みながら)奮闘した10日間の備忘録である。
「離婚しても構いませんけど、あなたはその人に殺されますよ」
夜風
恋愛
ロクティア王国の騎士団長アリウスの妻タリアは、突然夫から離婚を突き付けられた。
女性の影があったとはいえ、まさか離婚まで考えているとは思っていなかった
タリアは混乱する。
するといきなり大量の記憶が流れ込んできた。
――と同時に思い出す。
タリアのこの人生が2回目のものであると。
完全に思い出したタリアは、夫の使者に向かって言う。
「離婚しても構いませんけど、あなたはその人に殺されますよ」
※不定期更新。
※短編の予定でしたが、10万文字を超えてしまったので長編にタグを変えました。
【完結】嫌われ令嬢、部屋着姿を見せてから、王子に溺愛されてます。
airria
恋愛
グロース王国王太子妃、リリアナ。勝ち気そうなライラックの瞳、濡羽色の豪奢な巻き髪、スレンダーな姿形、知性溢れる社交術。見た目も中身も次期王妃として完璧な令嬢であるが、夫である王太子のセイラムからは忌み嫌われていた。
どうやら、セイラムの美しい乳兄妹、フリージアへのリリアナの態度が気に食わないらしい。
2ヶ月前に婚姻を結びはしたが、初夜もなく冷え切った夫婦関係。結婚も仕事の一環としか思えないリリアナは、セイラムと心が通じ合わなくても仕方ないし、必要ないと思い、王妃の仕事に邁進していた。
ある日、リリアナからのいじめを訴えるフリージアに泣きつかれたセイラムは、リリアナの自室を電撃訪問。
あまりの剣幕に仕方なく、部屋着のままで対応すると、なんだかセイラムの様子がおかしくて…
あの、私、自分の時間は大好きな部屋着姿でだらけて過ごしたいのですが、なぜそんな時に限って頻繁に私の部屋にいらっしゃるの?
悪役令嬢と言われ冤罪で追放されたけど、実力でざまぁしてしまった。
三谷朱花
恋愛
レナ・フルサールは元公爵令嬢。何もしていないはずなのに、気が付けば悪役令嬢と呼ばれ、公爵家を追放されるはめに。それまで高スペックと魔力の強さから王太子妃として望まれたはずなのに、スペックも低い魔力もほとんどないマリアンヌ・ゴッセ男爵令嬢が、王太子妃になることに。
何度も断罪を回避しようとしたのに!
では、こんな国など出ていきます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる