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「ザイツ様???お目覚めですか???」

戦場にて……ザイツ様が交わることになる女は数人いた。みんな処女だった。まあ、使い古された女を献上するなんて、失礼に当たるから。女たちは本来は敵であるが、大国の王子の相手をすることができるのだったら、喜んでその責務を全うすることを選んだのだった。

「君たちは……一体誰だ???」

「あなた様が戦争をしている相手の人間たちです!!!」

それなのに、随分と明るかった。

「君たち……何をしに来たんだ???」

ザイツ様は困惑した。

「なにって……たまったストレスを癒しに来たんですよ???普段から、お妃様としていないんでしょう???」

「どうして……そんな話を???」

「あなた様の兵士たちから話は聞いておりますわよ。だって……もう冷めきっているのでしょう、夫婦関係は???」

「そんなことはない……断じてないぞ!!!」

ザイツ様は強がった。まあ、強がる必要なんて全くなかったんだけど……。

「まあまあ、そんなことをおっしゃらずに。私たちがストレスの貯まったそのお身体を……存分に癒して差し上げますわ!!!!」

「おいおい……ちょっと待ってくれ!!!!」

「いいえ、待ちませんわ!!!!」

女たちは一斉に服を脱ぎ始めた。勿論、容姿は全て私よりも遥かに優れていた。

「町娘でこのレベルなんだから……」

本来は間違っているに決まっていた。でも、ザイツ様も男としてこれ以上我慢し続けることは無理だったようだ。覚悟を決めて飛び込む……仕方のないことだった。

「ああ……君たち……どうなっても知らないぞ????下手したら、スパイの疑いをかけられて、死刑になるかもしれないんだぞ????」

「あらあら、どのみちこのまま痩せこけた雑草になって死ぬくらいだったら……少しは危ない橋を渡ったとしても、もはや何も気にしませんわ???」

女たちは案外勇敢だったようだ。まあ、命知らずと言うか……少なくとも私には絶対に出来ないと思った。最も、私は全然美しくないから、愛されることはなかったのだが……。






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