ミッドナイトの口づけ

口付け

「ジュリア……僕は君のことを愛しているんだ。だから……そろそろダメかな？？？」

「ダメです！！！私は一生処女でいたいんです！！！」

「ああ、でもそれでは、この僕が我慢できそうにないからなあ……。それっ！！！」

「うん……ぐううううっ？？？？？」

僕はジュリアの唇をおもいっきり塞いでやった。

「ちょっと！！！いきなり何をするのよ！！！」

「いや、これが僕の気持ちなんだ。分からないかい？？？それとも……もっと違うキスの味がいいのかな？？？」

「そう言う問題じゃないでしょうが！！！」


ポカンポカンポカンポカン！！！！

僕は思いっきり殴られてしまった。

でも平気なんだ。ジュリアはそれでも、僕のことを愛している……そう、分かっているんだ。

だから……。

「エイッ！！！」

「ちょっと！！！重いでしょうが！！！」

「これが僕の想いだ！！！」

「そう言うの……止めてくれない？？？」

「ああ、君が少しでも打ち解けてくれたらば、それでいいんだ。どうだい、そろそろ、僕を受け入れる準備ができたかな？？？」

「きゃああああっ！！！！まだダメだって言ってるでしょうが！！！」

ポカンポカンポカンポカンポカンポカン！！！

さっきよりも余計に殴られてしまった。このやり取りにいつか終わりは来るのだろうか？？？

それでも、僕は信じている。いつか、ジュリアが本気で僕のことを愛しているって言ってくれる日が来ることを。