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叛逆者
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それから少女飛鳥を探すのに、それほど時間はかからなかった。誰かがやって来るのを察したのか、飛鳥は奥に隠れようとしていた。
「逃げても無駄だ・・・君の行動パターンは概ね分かっている・・・」
普段あまり大きな声で喋らないのだが、密閉された空間であるため声はよく響いた。
「あれっ・・・もしかして私、見つかってます?」
そう言って、飛鳥は顔を見せた。
「ああ、さっきの・・・」
思い出したようだ。記憶は確かなようだ。
「どうして脱走したんだ?」
僕は質問した。飛鳥はしばらく黙っていた。そして、不意にこう切り出した。
「あなたは・・・私を叱るためにやって来たのですか?」
この際だから本心を打ち明けても構わないと思った。
「そう言うわけではない・・・僕は君の助けになりたいと思ってね」
「助けに?私を助けてくれる人なんて、この世界には存在しませんよ」
「ああ、なんとでも言ってくれ・・・」
左前腕末梢ルートのロックを解除した。
「・・・なにをしているんですか?素人が点滴をいじっちゃダメでしょ?」
「素人だって?冗談じゃない。こう見えても僕はプロフェッショナルだ。君を救うためにやって来たね」
「どうやって救ってくれるんですか?」
僕はアンプルの蓋を割って、シリンジにカリウムを吸い込んだ。そして、シリンジごとルートに接続した。
「さあ、シリンジを持って・・・」
僕は飛鳥にシリンジを握らせた。
「最終決定は君に任せるよ。このシリンジの中には一瞬で君を死に至らしめる薬が入っている。勢いよく注射してしまえば、直ちにこの場で死ぬことになる・・・君は要するに死に方が分からないのだろう?色々模索しているようだが、まだ死んでいない。こうして、僕と会話をしている。残念ながら生き続けているんだ。どんなに努力しても、全てが無駄ということ・・・そんな可哀想な君にプレゼントだ・・・」
飛鳥は少し震えていた。
「この注射をすれば・・・私はこのまま死ぬんですか?」
「ああ、そう言うことになるな・・・」
殺人教唆・・・彼女がここで自殺を遂げてしまえば、順調に築き上げたキャリアは全て崩壊してしまう。ああ、なんて滑稽なのか。今日出会った少女のためにここまでするとは。僕は神様なんかじゃない。人を救う生業でありながら、いまこの瞬間、人を殺そうとしている。
でも、仕方がない。少女には少女なりの重い十字架が伸し掛かる。僕には僕なりの重い十字架が伸し掛かる。このまま叛逆者として生き続ける・・・別に悪い話ではない。
「どうした・・・死なないのか?それとも、死ぬのが怖いのか?」
思わず煽ってしまう。飛鳥は不意に笑った。
「おかしいのか?まあそうだよな・・・自分から死を選ぶ人間なんてやはり・・・」
「人殺し!!!」
突如として飛鳥は叫んだ。僕は慌てた。どうして叫ぶ必要がある?彼女は死にたがっていた・・・チャンスじゃないか。どうして大声を出す・・・僕には理解出来なかった。
「人の力がなくたって、私は簡単に死ねるんだ!」
「どうやって死ぬんだ?人はやはり、簡単に死ぬことはできないんだ」
「あなた・・・周りから神様ってもてはやされているみたいだけど・・・それってただ勉強が出来るだけの人生計画なんて何もないおバカさんなんでしょう?」
「おバカさんって・・・」
この発言はさすがに許容出来なかった。というより、彼女は僕の何を知っているというのか。一体僕の何を知っているというのか・・・ああ、彼女の言う通り酷い人生だった・・・それを変えるのは努力して世界を掴むしかない、新しい世界にたどり着くため必死にあがなうしか方法がなかったのだ。最初から人生を終えるというこれほどスペシャルで簡素な結論にたどり着くことが出来る人間・・・それこそが究極のおバカさんってものだ!!!
「直接死んでもらってもいいか?このままだと、僕が悪者になってしまうから・・・」
「あなたは既に叛逆者じゃないの?」
飛鳥は笑った。
「そんなあなたが生き続ける限り・・・この世界はきっと不幸になるだろうから。私とは違った意味でこの世界を不幸に導く人間。だからね、私たちは早いうちにこの世界から消えてしまったほうがいいのかもね・・・」
次の瞬間、密室がオープンになった。人々が雪崩のように押し寄せてきた。飛鳥がステージの中心で熱弁した。
「怖かったです!」
彼女はこう言いだした。
「そこにいる・・・名前知らないけど、お兄さんに無理やり部屋から連れ出されて、君は生きている価値がないって・・・決めつけられてしまったんですよ!」
「そんなこと、お兄さんが決める権利なんてありませんよね!でもね、お兄さんはひどくてこんな薬を持ち出して、私に注射しようとしたんですよ!」
カリウムのアンプルがその場のたくさんの聴衆の目に入る・・・これは非常にまずいことだった。僕の隣で成り行きを見守っていた同僚は、軽蔑したような目で僕を見た。
「神様・・・それはさすがにアウトでしょう・・・」
この同僚以外にも、チラチラと多くの視線を浴びるようになっていった。
「私は怖くなってしまい、思わず叫んでしまいました。死にたくない・・・そう、そこのお兄さんの手で私は殺されそうになったんです・・・本当にひどい話・・・ねえ、皆さんもそう思いますよね?」
僕はたちまち犯罪者に転がり落ちていくのだった。まあ、自分が蒔いた種であったので仕方がないといえばそれまでだった。でも・・・やっぱり僕は神様ではないのかな。神様だったらこんなミスはしないよね。
「飛鳥!!!」
もう一人の脇役が最高のタイミングで現れた。架空の悲劇を全身身に纏い颯爽と姿を見せた母親らしき女。彼女は飛鳥の元に駆け寄って抱きしめた。
「お母さん!!!」
飛鳥は叫んだ。やはり僕の予想は正しかった。傑作だよ、本当に。お膳立てしてあげたのはこの僕なのに。まあ、いいや。ここで終わってしまうのは残念だけど、所詮はその程度の人間だった、ということか。思い上がりもたいがいに、という神様からの忠告だったのかな。
「ここじゃ寒いから、病室に帰ろう。もう何も言わなくていいから・・・」
これ以上の説明は確かに不要・・・彼女の立派な演説の効果で、ここに不名誉な叛逆者が誕生したのだ。飛鳥が演説を終えて姿を消してからおおよそ十分後のこと、機関の上層部連中と警察がやって来た。
「残念というか、なんというか・・・」
上層部の一人が呟いた。監督責任として自分たちの威信もこのまま崩れ去っていくのだろう。要するに巻き沿いってことだ。こんな下らない大それたことをしてしまった僕のせいで。
ああ、両親は今頃どんな顔をしているのだろう。刑務所に収監されたら一度くらい様子を見に来てくれるのだろうか。いや、来ないか。不名誉に不名誉が重なってしまったから。今回の不名誉は自らの行動の結果だから責任を取るのは、まあ当たり前のことだから。
「行きましょうか・・・」
警察の対応はおもいのほか丁重だった。犯罪者に厳しいのが当たり前のはずだが、そういった感情をむき出しにしているわけではなかった。それがプロフェッショナルということなのか、それとも・・・。
こうして、僕は呆気なく国立医療振興センターを後にすることとなった。同僚や先輩・・・短い間だったが、僕のことを神様と崇めた人間たちはみな、ほっと一息ついたように見えた。結局は神様なんかじゃなくて、架空の舞台で意味もなく踊り続ける人間に過ぎなかったということだった。
新しい12月25日の後半戦が終わりの鐘を告げた。僕にとっては、再度人生終了のお知らせを突き付けられる結果となった。もういい、諦めた。諦めがついたんだよ。知っている。このまま神様を演じ続けることはできない。僕は所詮、人間なのだから。
「逃げても無駄だ・・・君の行動パターンは概ね分かっている・・・」
普段あまり大きな声で喋らないのだが、密閉された空間であるため声はよく響いた。
「あれっ・・・もしかして私、見つかってます?」
そう言って、飛鳥は顔を見せた。
「ああ、さっきの・・・」
思い出したようだ。記憶は確かなようだ。
「どうして脱走したんだ?」
僕は質問した。飛鳥はしばらく黙っていた。そして、不意にこう切り出した。
「あなたは・・・私を叱るためにやって来たのですか?」
この際だから本心を打ち明けても構わないと思った。
「そう言うわけではない・・・僕は君の助けになりたいと思ってね」
「助けに?私を助けてくれる人なんて、この世界には存在しませんよ」
「ああ、なんとでも言ってくれ・・・」
左前腕末梢ルートのロックを解除した。
「・・・なにをしているんですか?素人が点滴をいじっちゃダメでしょ?」
「素人だって?冗談じゃない。こう見えても僕はプロフェッショナルだ。君を救うためにやって来たね」
「どうやって救ってくれるんですか?」
僕はアンプルの蓋を割って、シリンジにカリウムを吸い込んだ。そして、シリンジごとルートに接続した。
「さあ、シリンジを持って・・・」
僕は飛鳥にシリンジを握らせた。
「最終決定は君に任せるよ。このシリンジの中には一瞬で君を死に至らしめる薬が入っている。勢いよく注射してしまえば、直ちにこの場で死ぬことになる・・・君は要するに死に方が分からないのだろう?色々模索しているようだが、まだ死んでいない。こうして、僕と会話をしている。残念ながら生き続けているんだ。どんなに努力しても、全てが無駄ということ・・・そんな可哀想な君にプレゼントだ・・・」
飛鳥は少し震えていた。
「この注射をすれば・・・私はこのまま死ぬんですか?」
「ああ、そう言うことになるな・・・」
殺人教唆・・・彼女がここで自殺を遂げてしまえば、順調に築き上げたキャリアは全て崩壊してしまう。ああ、なんて滑稽なのか。今日出会った少女のためにここまでするとは。僕は神様なんかじゃない。人を救う生業でありながら、いまこの瞬間、人を殺そうとしている。
でも、仕方がない。少女には少女なりの重い十字架が伸し掛かる。僕には僕なりの重い十字架が伸し掛かる。このまま叛逆者として生き続ける・・・別に悪い話ではない。
「どうした・・・死なないのか?それとも、死ぬのが怖いのか?」
思わず煽ってしまう。飛鳥は不意に笑った。
「おかしいのか?まあそうだよな・・・自分から死を選ぶ人間なんてやはり・・・」
「人殺し!!!」
突如として飛鳥は叫んだ。僕は慌てた。どうして叫ぶ必要がある?彼女は死にたがっていた・・・チャンスじゃないか。どうして大声を出す・・・僕には理解出来なかった。
「人の力がなくたって、私は簡単に死ねるんだ!」
「どうやって死ぬんだ?人はやはり、簡単に死ぬことはできないんだ」
「あなた・・・周りから神様ってもてはやされているみたいだけど・・・それってただ勉強が出来るだけの人生計画なんて何もないおバカさんなんでしょう?」
「おバカさんって・・・」
この発言はさすがに許容出来なかった。というより、彼女は僕の何を知っているというのか。一体僕の何を知っているというのか・・・ああ、彼女の言う通り酷い人生だった・・・それを変えるのは努力して世界を掴むしかない、新しい世界にたどり着くため必死にあがなうしか方法がなかったのだ。最初から人生を終えるというこれほどスペシャルで簡素な結論にたどり着くことが出来る人間・・・それこそが究極のおバカさんってものだ!!!
「直接死んでもらってもいいか?このままだと、僕が悪者になってしまうから・・・」
「あなたは既に叛逆者じゃないの?」
飛鳥は笑った。
「そんなあなたが生き続ける限り・・・この世界はきっと不幸になるだろうから。私とは違った意味でこの世界を不幸に導く人間。だからね、私たちは早いうちにこの世界から消えてしまったほうがいいのかもね・・・」
次の瞬間、密室がオープンになった。人々が雪崩のように押し寄せてきた。飛鳥がステージの中心で熱弁した。
「怖かったです!」
彼女はこう言いだした。
「そこにいる・・・名前知らないけど、お兄さんに無理やり部屋から連れ出されて、君は生きている価値がないって・・・決めつけられてしまったんですよ!」
「そんなこと、お兄さんが決める権利なんてありませんよね!でもね、お兄さんはひどくてこんな薬を持ち出して、私に注射しようとしたんですよ!」
カリウムのアンプルがその場のたくさんの聴衆の目に入る・・・これは非常にまずいことだった。僕の隣で成り行きを見守っていた同僚は、軽蔑したような目で僕を見た。
「神様・・・それはさすがにアウトでしょう・・・」
この同僚以外にも、チラチラと多くの視線を浴びるようになっていった。
「私は怖くなってしまい、思わず叫んでしまいました。死にたくない・・・そう、そこのお兄さんの手で私は殺されそうになったんです・・・本当にひどい話・・・ねえ、皆さんもそう思いますよね?」
僕はたちまち犯罪者に転がり落ちていくのだった。まあ、自分が蒔いた種であったので仕方がないといえばそれまでだった。でも・・・やっぱり僕は神様ではないのかな。神様だったらこんなミスはしないよね。
「飛鳥!!!」
もう一人の脇役が最高のタイミングで現れた。架空の悲劇を全身身に纏い颯爽と姿を見せた母親らしき女。彼女は飛鳥の元に駆け寄って抱きしめた。
「お母さん!!!」
飛鳥は叫んだ。やはり僕の予想は正しかった。傑作だよ、本当に。お膳立てしてあげたのはこの僕なのに。まあ、いいや。ここで終わってしまうのは残念だけど、所詮はその程度の人間だった、ということか。思い上がりもたいがいに、という神様からの忠告だったのかな。
「ここじゃ寒いから、病室に帰ろう。もう何も言わなくていいから・・・」
これ以上の説明は確かに不要・・・彼女の立派な演説の効果で、ここに不名誉な叛逆者が誕生したのだ。飛鳥が演説を終えて姿を消してからおおよそ十分後のこと、機関の上層部連中と警察がやって来た。
「残念というか、なんというか・・・」
上層部の一人が呟いた。監督責任として自分たちの威信もこのまま崩れ去っていくのだろう。要するに巻き沿いってことだ。こんな下らない大それたことをしてしまった僕のせいで。
ああ、両親は今頃どんな顔をしているのだろう。刑務所に収監されたら一度くらい様子を見に来てくれるのだろうか。いや、来ないか。不名誉に不名誉が重なってしまったから。今回の不名誉は自らの行動の結果だから責任を取るのは、まあ当たり前のことだから。
「行きましょうか・・・」
警察の対応はおもいのほか丁重だった。犯罪者に厳しいのが当たり前のはずだが、そういった感情をむき出しにしているわけではなかった。それがプロフェッショナルということなのか、それとも・・・。
こうして、僕は呆気なく国立医療振興センターを後にすることとなった。同僚や先輩・・・短い間だったが、僕のことを神様と崇めた人間たちはみな、ほっと一息ついたように見えた。結局は神様なんかじゃなくて、架空の舞台で意味もなく踊り続ける人間に過ぎなかったということだった。
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