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「どいつもこいつも同じような考えをしているんだ」

彼は1人で笑っていた。

「あの女も、案外付き合ってみると面白いかもしれないな……」



「お客様がいらっしゃいましたよ」

「こちらに案内してくれるかな」

「かしこまりました」


「それにしても、今回は随分と大胆だったじゃないですか」

「これくらいしないと分かりませんよ。世の中には馬鹿な連中が多すぎるから。世界を変えようと思うんだったら、まずはこの腐りきった世界を壊さないと。そして、最終的にはあの女を滅ぼさないといけませんね」

「あなたをそこまでかきたてるものはなんなんですか?」

「正直なところ、今は申し上げることができません。まずは、あのお方を救出しないと」

「どこにいるか、見当はついているんですか」

「もちろんですとも。私は一応、そういう情報を知る立場におりますから」

「それはそれは、頼もしいことですな……」

彼は再び活動を始めようとしていた。
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