14 / 32
その14
しおりを挟む
「ありがとうございました、お姉様!!!!!!」
聞き間違いでなければ、娘は確かに、私のことをお姉様と呼びました。
「ちょっと待って、私はあなたのお姉様ではないわよ??????」
「ええ、そんなことは関係ないのですわ。私を救ってくださった命の恩人……だから、無条件に私のお姉様ですわ!!!!!」
「ああ、そう言うことになるの?????まあ、どっちでもいいけど……」
「お姉様!!!!!お姉様はひょっとして……旅人ですか?????」
「ええ、まあね」
「でも、お姉様は、この国の御令嬢なのでしょう????」
「まあね」
「それでは、どうして??????」
私は仕方なく、今までの事情を説明しました。すると、娘は何故か泣き出しました。
「ああ、可哀想なお姉様!!!!!!実の妹と婚約者に裏切られてしまうだなんて!!!!!」
同情してもらって悪い気はしませんでした。でも……どうしてなのか、分かりませんでした。
「まあ、そう言うことだから。それじゃ、私は旅を続けるから……」
「お待ちください、お姉様!!!!!!」
どうやら、この娘は、私を足止めしたかったみたいなのです。
「お姉様、どうして妹を残して旅を続けるのですか??????」
「妹って……まさか、あなたのこと??????」
「私以外にいらっしゃるのですか??????」
「いや、もういないけど……」
「ならば、私も連れて行ってくださいまし!!!!!」
そう言って、娘は私に抱き着いてきました。
「ちょっと……お待ちなさい!!!!!!」
私はいまいち、この現状を受け入れることができませんでした。余りにも突然の出来事だったので。
「お待ちする必要なんかありませんわ。私は一生……お姉様の妹として、お姉様をお慕い申し上げ続ける覚悟がございますわ!!!!!!!!」
ああ、本当に分からなくなってきました。
「私の名前はベリーと申します。以後、よろしくお願いしますね!!!!!」
まあ、旅の仲間が一人増えたのだとすれば、それはそれで悪くはないと思いました。
聞き間違いでなければ、娘は確かに、私のことをお姉様と呼びました。
「ちょっと待って、私はあなたのお姉様ではないわよ??????」
「ええ、そんなことは関係ないのですわ。私を救ってくださった命の恩人……だから、無条件に私のお姉様ですわ!!!!!」
「ああ、そう言うことになるの?????まあ、どっちでもいいけど……」
「お姉様!!!!!お姉様はひょっとして……旅人ですか?????」
「ええ、まあね」
「でも、お姉様は、この国の御令嬢なのでしょう????」
「まあね」
「それでは、どうして??????」
私は仕方なく、今までの事情を説明しました。すると、娘は何故か泣き出しました。
「ああ、可哀想なお姉様!!!!!!実の妹と婚約者に裏切られてしまうだなんて!!!!!」
同情してもらって悪い気はしませんでした。でも……どうしてなのか、分かりませんでした。
「まあ、そう言うことだから。それじゃ、私は旅を続けるから……」
「お待ちください、お姉様!!!!!!」
どうやら、この娘は、私を足止めしたかったみたいなのです。
「お姉様、どうして妹を残して旅を続けるのですか??????」
「妹って……まさか、あなたのこと??????」
「私以外にいらっしゃるのですか??????」
「いや、もういないけど……」
「ならば、私も連れて行ってくださいまし!!!!!」
そう言って、娘は私に抱き着いてきました。
「ちょっと……お待ちなさい!!!!!!」
私はいまいち、この現状を受け入れることができませんでした。余りにも突然の出来事だったので。
「お待ちする必要なんかありませんわ。私は一生……お姉様の妹として、お姉様をお慕い申し上げ続ける覚悟がございますわ!!!!!!!!」
ああ、本当に分からなくなってきました。
「私の名前はベリーと申します。以後、よろしくお願いしますね!!!!!」
まあ、旅の仲間が一人増えたのだとすれば、それはそれで悪くはないと思いました。
0
お気に入りに追加
356
あなたにおすすめの小説
姉の厄介さは叔母譲りでしたが、嘘のようにあっさりと私の人生からいなくなりました
珠宮さくら
恋愛
イヴォンヌ・ロカンクールは、自分宛てに届いたものを勝手に開けてしまう姉に悩まされていた。
それも、イヴォンヌの婚約者からの贈り物で、それを阻止しようとする使用人たちが悪戦苦闘しているのを心配して、諦めるしかなくなっていた。
それが日常となってしまい、イヴォンヌの心が疲弊していく一方となっていたところで、そこから目まぐるしく変化していくとは思いもしなかった。
婚約破棄してたった今処刑した悪役令嬢が前世の幼馴染兼恋人だと気づいてしまった。
風和ふわ
恋愛
タイトル通り。連載の気分転換に執筆しました。
※なろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ、pixivに投稿しています。
【完結】溺愛婚約者の裏の顔 ~そろそろ婚約破棄してくれませんか~
瀬里
恋愛
(なろうの異世界恋愛ジャンルで日刊7位頂きました)
ニナには、幼い頃からの婚約者がいる。
3歳年下のティーノ様だ。
本人に「お前が行き遅れになった頃に終わりだ」と宣言されるような、典型的な「婚約破棄前提の格差婚約」だ。
行き遅れになる前に何とか婚約破棄できないかと頑張ってはみるが、うまくいかず、最近ではもうそれもいいか、と半ばあきらめている。
なぜなら、現在16歳のティーノ様は、匂いたつような色香と初々しさとを併せ持つ、美青年へと成長してしまったのだ。おまけに人前では、誰もがうらやむような溺愛ぶりだ。それが偽物だったとしても、こんな風に夢を見させてもらえる体験なんて、そうそうできやしない。
もちろん人前でだけで、裏ではひどいものだけど。
そんな中、第三王女殿下が、ティーノ様をお気に召したらしいという噂が飛び込んできて、あきらめかけていた婚約破棄がかなうかもしれないと、ニナは行動を起こすことにするのだが――。
全7話の短編です 完結確約です。
【掌編集】今までお世話になりました旦那様もお元気で〜妻の残していった離婚受理証明書を握りしめイケメン公爵は涙と鼻水を垂らす
まほりろ
恋愛
新婚初夜に「君を愛してないし、これからも愛するつもりはない」と言ってしまった公爵。
彼は今まで、天才、美男子、完璧な貴公子、ポーカーフェイスが似合う氷の公爵などと言われもてはやされてきた。
しかし新婚初夜に暴言を吐いた女性が、初恋の人で、命の恩人で、伝説の聖女で、妖精の愛し子であったことを知り意気消沈している。
彼の手には元妻が置いていった「離婚受理証明書」が握られていた……。
他掌編七作品収録。
※無断転載を禁止します。
※朗読動画の無断配信も禁止します
「Copyright(C)2023-まほりろ/若松咲良」
某小説サイトに投稿した掌編八作品をこちらに転載しました。
【収録作品】
①「今までお世話になりました旦那様もお元気で〜ポーカーフェイスの似合う天才貴公子と称された公爵は、妻の残していった離婚受理証明書を握りしめ涙と鼻水を垂らす」
②「何をされてもやり返せない臆病な公爵令嬢は、王太子に竜の生贄にされ壊れる。能ある鷹と天才美少女は爪を隠す」
③「運命的な出会いからの即日プロポーズ。婚約破棄された天才錬金術師は新しい恋に生きる!」
④「4月1日10時30分喫茶店ルナ、婚約者は遅れてやってきた〜新聞は星座占いを見る為だけにある訳ではない」
⑤「『お姉様はズルい!』が口癖の双子の弟が現世の婚約者! 前世では弟を立てる事を親に強要され馬鹿の振りをしていましたが、現世では奴とは他人なので天才として実力を充分に発揮したいと思います!」
⑥「婚約破棄をしたいと彼は言った。契約書とおふだにご用心」
⑦「伯爵家に半世紀仕えた老メイドは伯爵親子の罠にハマり無一文で追放される。老メイドを助けたのはポーカーフェイスの美女でした」
⑧「お客様の中に褒め褒めの感想を書ける方はいらっしゃいませんか? 天才美文感想書きVS普通の少女がえんぴつで書いた感想!」
婚約破棄直前に倒れた悪役令嬢は、愛を抱いたまま退場したい
矢口愛留
恋愛
【全11話】
学園の卒業パーティーで、公爵令嬢クロエは、第一王子スティーブに婚約破棄をされそうになっていた。
しかし、婚約破棄を宣言される前に、クロエは倒れてしまう。
クロエの余命があと一年ということがわかり、スティーブは、自身の感じていた違和感の元を探り始める。
スティーブは真実にたどり着き、クロエに一つの約束を残して、ある選択をするのだった。
※一話あたり短めです。
※ベリーズカフェにも投稿しております。
婚約者が消えるんだけど私が悪いらしい
神々廻
恋愛
あらすじ
しとしとと雨の降る中、私は"元"婚約者のお墓の前で花を手向けている。
先日までは私と共にお茶や乗馬を楽しんでいたと言うのに..........
"今回は"池で溺れて死んでいたそう。前の婚約者は毒殺、前の前の婚約者は銃殺、前の前の前は............と、私には"元"婚約者が何人も居て、そして何人もの人が亡くなっている。
ある人は王子、ある人はただの貴族........
私の婚約者は他殺で亡くなっているけれど.....余りにも意味の無い人だって亡くなっている。流石に可笑しいと思うんだが......
好きな人と友人が付き合い始め、しかも嫌われたのですが
月(ユエ)/久瀬まりか
恋愛
ナターシャは以前から恋の相談をしていた友人が、自分の想い人ディーンと秘かに付き合うようになっていてショックを受ける。しかし諦めて二人の恋を応援しようと決める。だがディーンから「二度と僕達に話しかけないでくれ」とまで言われ、嫌われていたことにまたまたショック。どうしてこんなに嫌われてしまったのか?卒業パーティーのパートナーも決まっていないし、どうしたらいいの?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる