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その9

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逃げろ……現実逃避をしろ!!!!!!

誰かがこのように叫ぶとすれば、それは非常に立派なことだと思いました。

いや、正確に言えば、私は全てを投げ出す勇気がまだなかったのです。公爵令嬢と言う地位を全て捨てて……また最初から人生を歩み出すといっても、現実問題、どうすればいいのか、分からないでしょう。

それでも、とにかく私は逃げることだけを考えておりました。どこか、世界とはまた別の世界に旅立っていけば、そこでまた新しい人生を始めることができると思っていたわけでございました。違う国でも構いません。

とにかく、今までの人生をいちどリセットする必要があると考えているわけでございました。

現実を変える手段……私は幼い頃から色々な想像をするのが得意でした。

伝説上の生き物かもしれませんが、例えば私が神様から聖女に認定されて、それで、自分の生まれた国からは逃げることになりますが、隣国にたどり着いたら、そこでは重宝されて……なんてバラ色な人生を思い描いてみたり、まあそこまで行かないまでも、ひょんなことから、隣国の王子と道端で出くわし、そのまま婚約……なんちゃって、そんなラッキーなストーリーは私には用意されていませんよね……?????


「ああ、もしや、そこのお嬢さん…………」

まあ、こんな夜中だと言うのに、旅をしている人々は変わり者なのです。ですから、私に声をかけてきた、道端に寝っ転がっている毛むくじゃらな老人の存在に、私は何も驚かないわけでございました。

「おいおい……どこにお行きなさる?????年寄りを見捨てるのか??????????」

知らない人とは関わらない……これが基本なのですが……まあ、呼び止められたら仕方がないですね。


私は仕方なく老人のところまで戻りました。
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