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その6

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「この場をもって……アンナ。私は君との婚約を正式に破棄したいと思う」

「ああ、どうぞどうぞ。私はもう、何も気にしませんから」

「それで……婚約破棄の理由なんだが……君が不貞を働いたってことでいいか?????」

「!!!!!!!!!!!ちょっとお待ちください!!!!!!!!」

「どうしたんだ????????」

「あの、どうして私が悪いことになるんですか????」


「いや、だって、婚約破棄するには、相応の理由が必要だろう??????だって……私が悪いことにはならないから、そしたら、君に理由があることにしなければけないだろう??????その理由ってやつは……つまり、君が悪いことにしないといけないんじゃないか??????」

まあ、結果的にはそうなんですが……。私には一切弁明の余地はなしですか??????

「いいですわ。私がなんとか作文しますから。お姉様をとことん悪役にすればよろしいのでしょう????」

「ああ、頼むよ。そうだな、君の方がアンナのことはよく分かっているからな!!!!!!!!!」

そんなことで意気投合されるのを見ていると、なんだかこっちはイライラするのですが……まあ、こっちのことなんて、何も考えていないのですからね。

「それで……お姉様は追放処分ですか?????????」

アリシアがこんなことを言い出しました。まあ、確かに、私が婚約破棄されるほどの罪を犯したってことになれば、追放は免れないでしょうからね。

「まあ、そうだな。だが、そのまま修道院送りって言うのも、そこまですると、私が極端な悪役になってしまう気がするから……ことは穏便に運びたいと考える。だから……アンナ。君はこれから好きなことをすればいい。ああ、もちろん、私たちの周りをうろつかれては困るが、それ以外だったらなんでもいいぞ。金もある程度はくれてやるさ!!!!!!!!!!!」

「まあ、素敵ですわ!!!!!!!!お姉様、良かったですわね!!!!!!!」

アリシアが感激する理由が分かりませんでしたが……どちらにしても、私はこの新しい運命を受け入れる必要があるのだと思いました。
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