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その5

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「よくぞ見抜かれました!」

声の主は、そう言って、私の元へ飛び降りてきました。お約束のように、かっこよく降り立つのではなく、そのままゴロンと倒れました。

「いたたたたっ……ああ、どうも初めまして!」

「あなた、随分と小さいんですね?」

小動物、とでも言えばいいのでしょうか?思わず抱きしめたくなるほど可愛いかったのです。

「どうも!じゃなかった、あなたを冒険の世界に連れていくのが、私の仕事なのです!」

「冒険の世界ですって?」

「はい!どうやら、あなた様は全てのスキルが異常なほど高いのです。ですから、冒険者として適切だと思うのです!!!」

冒険者……私はその言葉に魅力を感じました。

「その話、もう少し詳しく聞かせてもらえるかしら?」

「その前にですね、冒険に是非とも参加して頂きたいのですが……よろしいでしょうか?」

どうやら、断るわけにもいかなそうだったので、

「いいわ」

と答えました。

「ありがとうございます!嬉しいです!では早速……」

紙を取り出して、私の名前を書くように要求してきました。

「ここにあなた様のお名前を書けば、登録完了ということになります!」

私は大きく、自分の名前を書き記しました。
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