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金曜日の夜。私のスマートフォンに水津からの連絡があった。
今から行きます。と、そこにはあり。私は驚いて目を見開いた。
「あれだけ、嫌な思いをしたのにまだそんな事をしたいの!?」
あまり、そういった欲求の少ない私には彼の考えが理解できない。
よほど暇なのか、色々と持て余しているのか、彼なら引く手数多だろう。それなのに、よりによって私のようなつまらない女となんて……。
「何しても心の痛まない女を抱きたいだけなのかもね」
私は誰からも愛されない女だと自分の事をよく知っている。水津に多くを期待なんてしていない。
だから、彼は私を選んだのだろう。
水津から着信があり「部屋の前にいます」と言われて、私は慌てて玄関のドアを開けた。
「お邪魔します」
水津は挨拶をしつつ、すでに足は部屋の中に入っていた。
「待ち遠しかった?」
水津の意地悪そうに上がる口角を見ていると、今から私を痛めつける事を楽しみにしているのが伝わってくる。
会社での穏和そうな仮面を被った笑顔が嘘のようだ。この裏の顔を知ってるのは私だけだ。
自分が特別だなんて思わない。ただ、都合のいい存在なだけだ。
彼は自分を偽るのがとても上手なのだろう。
「別に」
前回と同じようにそこそにシャワーを済ませて、私たちはベッドに横になった。
前回と同じように痛めつけられるだけの行為を想像して、私の身体は氷のように冷えていくような気がした。
これは、納得してしている事なんだ。と、自分に言い聞かせて水津を見ると、彼も何か言いたげな顔をしてこちらを見ていた。
不意に、四つん這いの姿勢をとらされる。
「あのさ、身体の向き変えるの面倒だからこれからは自分でこうしてくれる?」
また強引に入れられて痛みを伴うのだろう。私は枕をギュッと握りしめながら覚悟を決めた。
歯を食いしばりながら痛みが来るのを待つがそれは襲ってはこなかった。
「醜いな」
水津は私を見下ろしてそう呟いた。
確かに私はあの時と同じで、芋虫のように無様に地面を這っているように見えるのかもしれない。
こんな格好嫌だ。と、水津に訴えようと思った。
「好きに利用してやるよ」
その言葉で、私は現実に引き戻される。この行為は、お互いの合意があってやっている事なんだ。利害があってやっている。私には断る権限すらない。それくらいのことを彼にしてしまったのだ。
これは、彼が満足するまで繰り返される罰なのだと思えば、痛みはいくらでも受け入れられる。
「っう……!」
前回と同じように、激痛を伴って私の身体は引き裂かれた。
「ごめんなさい」
水津が私を許してくれるはずなんてないのに、私はうわごとのように何度も謝っていた。
尊厳を踏み躙る様な行為で彼の気が少しでも晴れるならそれでいい。
痛みが痺れに変わりだした頃、ようやく水津は満足したようで私から身体を離してくれた。
今から行きます。と、そこにはあり。私は驚いて目を見開いた。
「あれだけ、嫌な思いをしたのにまだそんな事をしたいの!?」
あまり、そういった欲求の少ない私には彼の考えが理解できない。
よほど暇なのか、色々と持て余しているのか、彼なら引く手数多だろう。それなのに、よりによって私のようなつまらない女となんて……。
「何しても心の痛まない女を抱きたいだけなのかもね」
私は誰からも愛されない女だと自分の事をよく知っている。水津に多くを期待なんてしていない。
だから、彼は私を選んだのだろう。
水津から着信があり「部屋の前にいます」と言われて、私は慌てて玄関のドアを開けた。
「お邪魔します」
水津は挨拶をしつつ、すでに足は部屋の中に入っていた。
「待ち遠しかった?」
水津の意地悪そうに上がる口角を見ていると、今から私を痛めつける事を楽しみにしているのが伝わってくる。
会社での穏和そうな仮面を被った笑顔が嘘のようだ。この裏の顔を知ってるのは私だけだ。
自分が特別だなんて思わない。ただ、都合のいい存在なだけだ。
彼は自分を偽るのがとても上手なのだろう。
「別に」
前回と同じようにそこそにシャワーを済ませて、私たちはベッドに横になった。
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これは、納得してしている事なんだ。と、自分に言い聞かせて水津を見ると、彼も何か言いたげな顔をしてこちらを見ていた。
不意に、四つん這いの姿勢をとらされる。
「あのさ、身体の向き変えるの面倒だからこれからは自分でこうしてくれる?」
また強引に入れられて痛みを伴うのだろう。私は枕をギュッと握りしめながら覚悟を決めた。
歯を食いしばりながら痛みが来るのを待つがそれは襲ってはこなかった。
「醜いな」
水津は私を見下ろしてそう呟いた。
確かに私はあの時と同じで、芋虫のように無様に地面を這っているように見えるのかもしれない。
こんな格好嫌だ。と、水津に訴えようと思った。
「好きに利用してやるよ」
その言葉で、私は現実に引き戻される。この行為は、お互いの合意があってやっている事なんだ。利害があってやっている。私には断る権限すらない。それくらいのことを彼にしてしまったのだ。
これは、彼が満足するまで繰り返される罰なのだと思えば、痛みはいくらでも受け入れられる。
「っう……!」
前回と同じように、激痛を伴って私の身体は引き裂かれた。
「ごめんなさい」
水津が私を許してくれるはずなんてないのに、私はうわごとのように何度も謝っていた。
尊厳を踏み躙る様な行為で彼の気が少しでも晴れるならそれでいい。
痛みが痺れに変わりだした頃、ようやく水津は満足したようで私から身体を離してくれた。
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