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高校の同級生の日月椋は、不思議な男だった。
気まぐれで、突然居なくなったかと思えば、なにもなかったような顔をしてふらりと戻ってきて、また居なくなる。椋はそんな奴だ。
色素の薄い蜂蜜色の虹彩、真っ黒な髪の毛は大きな黒猫のように見えた。
僕は椋と話したことはあったが、友人と呼ぶには距離があった。
それなのに、僕はいつも椋を目で追っていた。
話しかけられたことはちゃんと話したことがあったのは数回だけなのに、僕はそれを鮮明に覚えている。
椋は特別な友人のように思わせるような口ぶりで、いつも声をかけてきた。
椋は、いつまでも僕にとって忘れられない特別な存在だった。
「付き合ってからじゃないと嫌とか重たすぎ」
いつものように「お付き合い」には至らず僕の「恋未満」は終わった。
気になる相手から遊ぼうと誘われて行くと、連れて行かれたのがホテルだった。
ホテルに入る前に「付き合ってからだ」と言うと、目の前の男は吐き捨てるようにそう言った。
襲ってこないだけ誠実だと思えるのは感覚が麻痺しているせいかもしれない。
「お付き合い」に至らないから、僕はいまだに誰かと体を重ねた事すらない。
同性しか愛せないと気がついたのは高校を卒業してからだ。
「やっぱり出会い系はダメか」
呟きと共に顔を上げると男はすでにいなくなっていた。
寂しさや悲しさはなかった。もうすでに慣れたから。
ただ、誰でもいいから特別な存在になりたくて、その誰かを僕の特別な存在にしたい。ただそれだけの事なのに。
そんな当たり前のことがとても難しかった。
来た道を引き返してアパートに戻ると、郵便受けに一通の手紙が届いていた。
それは、高校の同窓会を知らせる手紙だった。
もしかしたら、という、淡い期待と共に僕はすぐさま参加と返事をした。
クラスの中で、僕は所謂「陰キャ」で友達も少ない。
もしかしたら、知っている人は一人も来ないかもしれない。
それでも、居心地の悪さを感じてでも、どうしても顔が見たい男がいた。
日月椋だ。
気まぐれな椋は、同窓会に来ないかもしれない。
でも、少しでも可能性があるのなら椋の顔が見たかった。
来ないかもしれない。不安と、逢えるかもしれない。という、期待にら眠れない夜を何度か過ごして同窓会の日を迎えた。
同窓会会場に行くとかつてのクラスメイトたちはとても驚いた顔をしていた。
僕に声をかけてきてのは、いつもクラスの中心だった人たちだ。
クラスでも中心だった奴らは変わらずキラキラとしていて、人生を楽しんでいるように見える。
「嘘、水森くん来たのか?」
「え、嘘、来ないと思ってた」
あまりな驚き様に、来なくても良かったのにと言われているような気分に少しだけなる。
ただ、それは気のせいだった。
「久しぶり!!」
「会いたかったよ!」
当然のように受け入れてくれる元クラスメイトたちに、歪な人間関係に少しだけ毒されていたようだと気付かされる。
「あ、はは、久しぶり」
苦笑い混じりに答えると、「元気かな」ってずっと気になってたんだよ。と、彼らは話してくれた。
高校生の時は、底抜けに明るくて人のいい彼らのことが、少しだけ苦手だったが嫌いではなかった。
クラスの居心地も悪くなかったし、楽しく過ごすことができたのは間違いなく彼らのおかげだったのだと思う。
「日月くんは?」
自然さを装って質問すると、みんなが顔を見合わせて苦笑いした。
「不参加だって」
「そうなんだ」
「気まぐれだからふらっと来るかもね。実はこっそり会費払ってあるんだ」
悪戯っぽく笑うのは、下村といい日月と一番仲の良かったクラスメイトだ。
他のクラスメイトは、別の人に話しかけに行っているが、僕は下村としばらく話し込んでいた。
そこに突然懐かしい声がした。
「久しぶり!」
少し低い日月の声は、不思議とよく通る。
真っ先に反応したのは下村だ。
「おい、お前、参加するなら参加するってちゃんと言えよ!気まぐれにされると幹事は困るんだぞ!」
「悪い悪い」
下村の注意に、日月は軽く謝る。
たぶん、響いていないし、同じことを繰り返しそうな気がする。
「本当に……、少し大人になれよ」
「次から気をつけるよ」
日月は、ははは。と、笑うが。次回も同じことをするだろう。そんな気がした。
「あ、聖!久しぶりじゃん」
日月は、話を逸らすように僕に声をかけてきた。
「ひ、久しぶり。元気だった?」
「元気だよ。あんまり飲むなよ。コイツもアイツらも限度ってものを知らないから」
日月は、親指で下村を示しながら「無理ならはっきりと断われよ」と言ってきた。
「き、気をつける」
それだけ話すと日月は、さっさと別の人の所へと向かっていった。
それは、まるで住む場所を決めない気まぐれな猫のようだった。
日月の顔を見たらすぐに帰ろうと思っていたが、同窓会は思いの外居心地が良く。結局お開きまで居てしまった。
というのも、下村や他の人たちがかなり気を使ってくれたおかげだ。
「今日は来てくれてありがとう。またな」
また来いよ。と、暗に言われて、僕は久しぶりに心の底から微笑むことができた気がした。
みんなと別れて一人になり駅に向かおうとした所で、日月がなぜか声をかけてきた。
「なあ、来いよ」
変わらない日月の声。
ずっと続くと思っていた高校生の夏の思い出が蘇る。
あの時の当たり前にやってくる明日がとても懐かしい。
日月は用もないのに僕を呼び出した事が何度かあった。呼び出されて行くと「何も無い」と言って帰される。
日月の猫のような気まぐれな行動。
「来ないの?」
日月の伺うような声に、僕は慌てて考え事をやめる。
「行く」
僕は日月に呼び出されるままついて行った。
あの時、なぜ僕を意味もなく呼び出したのか理由も聞きたかった。
「飲み直そうぜ」
言われるままに連れて行かれた居酒屋。
記憶がちゃんとあったのはそこまでだった。
……ふわふわとする。
擬似的な多幸感からゆっくりと冷めていく。
ゆっくりと自分を取り戻していく感覚。
まず最初に、視界に映ったのは真っ黒な髪の毛だ。
次に、自分は誰かにのしかかられているのだと気がつく。
「え、何?」
そして、すぐに自分が服を身につけていない事にも気がついた。
何が起こっているんだ。
冷や水を浴びせられたように、一気に僕の頭は冴えた。
「……嫌だ?」
覗き込む日月の額には、うっすらと汗が滲んでいた。
蕩けた目は、酒のせいだろうか。
「ここは、嫌がってないみたいだけど」
日月は言いながら、僕の陰茎を撫でた。
そこは、痛みすら感じるほどに硬くなり濡れていた。
「気持ちいいでしょう?」
言いながら、日月は僕の陰茎を口の中に入れた。
初めて経験する温かくて濡れた感触に、気が付けば自ら腰を突き上げていた。
「あ、あ」
自分の口から出た甘やかな声に眩暈がする。
「本当に嫌だ?嫌ならやめるけど」
日月の笑い混じりの声。
絶頂はすぐに迎えた。
「あ、あ」
事切れるような小さな声を上げて、日月の口の中に熱を吐き出す。
薄目を開けて日月を見ると、喉仏がゆっくりと上下したのが見えた。
あまりの状況なのに、変に冷静なのはまだ酔いから覚めていないからかもしれない。
「水森は変わらないな」
高校生の時と変わらない日月の声。
僕は絶頂を迎えた高揚感から、一気に絶望へと叩き落とされる。
それは、同性しか愛せないことに気がついた時と同じだ。
僕は「誰でもいい。誰か」の特別になりたかったわけじゃない。
僕は日月の特別になりたかったのだ。
「嫌だ?」
優しい日月の声。
もしも、断ったとしても彼は今まで出会ってきた男たちとは違い怒ることはないだろう。
猫のように気にした素振りもなく僕から離れていくだけだ。
諦めを知り、覚えたはずなのに。
「嫌じゃないよ……」
また、諦めることの絶望を僕は突きつけられる。
日月は、僕を絶対に特別にはしてくれない。
それなのに、僕にとって日月は特別な存在で、拒絶することはできなかった。
気まぐれで、突然居なくなったかと思えば、なにもなかったような顔をしてふらりと戻ってきて、また居なくなる。椋はそんな奴だ。
色素の薄い蜂蜜色の虹彩、真っ黒な髪の毛は大きな黒猫のように見えた。
僕は椋と話したことはあったが、友人と呼ぶには距離があった。
それなのに、僕はいつも椋を目で追っていた。
話しかけられたことはちゃんと話したことがあったのは数回だけなのに、僕はそれを鮮明に覚えている。
椋は特別な友人のように思わせるような口ぶりで、いつも声をかけてきた。
椋は、いつまでも僕にとって忘れられない特別な存在だった。
「付き合ってからじゃないと嫌とか重たすぎ」
いつものように「お付き合い」には至らず僕の「恋未満」は終わった。
気になる相手から遊ぼうと誘われて行くと、連れて行かれたのがホテルだった。
ホテルに入る前に「付き合ってからだ」と言うと、目の前の男は吐き捨てるようにそう言った。
襲ってこないだけ誠実だと思えるのは感覚が麻痺しているせいかもしれない。
「お付き合い」に至らないから、僕はいまだに誰かと体を重ねた事すらない。
同性しか愛せないと気がついたのは高校を卒業してからだ。
「やっぱり出会い系はダメか」
呟きと共に顔を上げると男はすでにいなくなっていた。
寂しさや悲しさはなかった。もうすでに慣れたから。
ただ、誰でもいいから特別な存在になりたくて、その誰かを僕の特別な存在にしたい。ただそれだけの事なのに。
そんな当たり前のことがとても難しかった。
来た道を引き返してアパートに戻ると、郵便受けに一通の手紙が届いていた。
それは、高校の同窓会を知らせる手紙だった。
もしかしたら、という、淡い期待と共に僕はすぐさま参加と返事をした。
クラスの中で、僕は所謂「陰キャ」で友達も少ない。
もしかしたら、知っている人は一人も来ないかもしれない。
それでも、居心地の悪さを感じてでも、どうしても顔が見たい男がいた。
日月椋だ。
気まぐれな椋は、同窓会に来ないかもしれない。
でも、少しでも可能性があるのなら椋の顔が見たかった。
来ないかもしれない。不安と、逢えるかもしれない。という、期待にら眠れない夜を何度か過ごして同窓会の日を迎えた。
同窓会会場に行くとかつてのクラスメイトたちはとても驚いた顔をしていた。
僕に声をかけてきてのは、いつもクラスの中心だった人たちだ。
クラスでも中心だった奴らは変わらずキラキラとしていて、人生を楽しんでいるように見える。
「嘘、水森くん来たのか?」
「え、嘘、来ないと思ってた」
あまりな驚き様に、来なくても良かったのにと言われているような気分に少しだけなる。
ただ、それは気のせいだった。
「久しぶり!!」
「会いたかったよ!」
当然のように受け入れてくれる元クラスメイトたちに、歪な人間関係に少しだけ毒されていたようだと気付かされる。
「あ、はは、久しぶり」
苦笑い混じりに答えると、「元気かな」ってずっと気になってたんだよ。と、彼らは話してくれた。
高校生の時は、底抜けに明るくて人のいい彼らのことが、少しだけ苦手だったが嫌いではなかった。
クラスの居心地も悪くなかったし、楽しく過ごすことができたのは間違いなく彼らのおかげだったのだと思う。
「日月くんは?」
自然さを装って質問すると、みんなが顔を見合わせて苦笑いした。
「不参加だって」
「そうなんだ」
「気まぐれだからふらっと来るかもね。実はこっそり会費払ってあるんだ」
悪戯っぽく笑うのは、下村といい日月と一番仲の良かったクラスメイトだ。
他のクラスメイトは、別の人に話しかけに行っているが、僕は下村としばらく話し込んでいた。
そこに突然懐かしい声がした。
「久しぶり!」
少し低い日月の声は、不思議とよく通る。
真っ先に反応したのは下村だ。
「おい、お前、参加するなら参加するってちゃんと言えよ!気まぐれにされると幹事は困るんだぞ!」
「悪い悪い」
下村の注意に、日月は軽く謝る。
たぶん、響いていないし、同じことを繰り返しそうな気がする。
「本当に……、少し大人になれよ」
「次から気をつけるよ」
日月は、ははは。と、笑うが。次回も同じことをするだろう。そんな気がした。
「あ、聖!久しぶりじゃん」
日月は、話を逸らすように僕に声をかけてきた。
「ひ、久しぶり。元気だった?」
「元気だよ。あんまり飲むなよ。コイツもアイツらも限度ってものを知らないから」
日月は、親指で下村を示しながら「無理ならはっきりと断われよ」と言ってきた。
「き、気をつける」
それだけ話すと日月は、さっさと別の人の所へと向かっていった。
それは、まるで住む場所を決めない気まぐれな猫のようだった。
日月の顔を見たらすぐに帰ろうと思っていたが、同窓会は思いの外居心地が良く。結局お開きまで居てしまった。
というのも、下村や他の人たちがかなり気を使ってくれたおかげだ。
「今日は来てくれてありがとう。またな」
また来いよ。と、暗に言われて、僕は久しぶりに心の底から微笑むことができた気がした。
みんなと別れて一人になり駅に向かおうとした所で、日月がなぜか声をかけてきた。
「なあ、来いよ」
変わらない日月の声。
ずっと続くと思っていた高校生の夏の思い出が蘇る。
あの時の当たり前にやってくる明日がとても懐かしい。
日月は用もないのに僕を呼び出した事が何度かあった。呼び出されて行くと「何も無い」と言って帰される。
日月の猫のような気まぐれな行動。
「来ないの?」
日月の伺うような声に、僕は慌てて考え事をやめる。
「行く」
僕は日月に呼び出されるままついて行った。
あの時、なぜ僕を意味もなく呼び出したのか理由も聞きたかった。
「飲み直そうぜ」
言われるままに連れて行かれた居酒屋。
記憶がちゃんとあったのはそこまでだった。
……ふわふわとする。
擬似的な多幸感からゆっくりと冷めていく。
ゆっくりと自分を取り戻していく感覚。
まず最初に、視界に映ったのは真っ黒な髪の毛だ。
次に、自分は誰かにのしかかられているのだと気がつく。
「え、何?」
そして、すぐに自分が服を身につけていない事にも気がついた。
何が起こっているんだ。
冷や水を浴びせられたように、一気に僕の頭は冴えた。
「……嫌だ?」
覗き込む日月の額には、うっすらと汗が滲んでいた。
蕩けた目は、酒のせいだろうか。
「ここは、嫌がってないみたいだけど」
日月は言いながら、僕の陰茎を撫でた。
そこは、痛みすら感じるほどに硬くなり濡れていた。
「気持ちいいでしょう?」
言いながら、日月は僕の陰茎を口の中に入れた。
初めて経験する温かくて濡れた感触に、気が付けば自ら腰を突き上げていた。
「あ、あ」
自分の口から出た甘やかな声に眩暈がする。
「本当に嫌だ?嫌ならやめるけど」
日月の笑い混じりの声。
絶頂はすぐに迎えた。
「あ、あ」
事切れるような小さな声を上げて、日月の口の中に熱を吐き出す。
薄目を開けて日月を見ると、喉仏がゆっくりと上下したのが見えた。
あまりの状況なのに、変に冷静なのはまだ酔いから覚めていないからかもしれない。
「水森は変わらないな」
高校生の時と変わらない日月の声。
僕は絶頂を迎えた高揚感から、一気に絶望へと叩き落とされる。
それは、同性しか愛せないことに気がついた時と同じだ。
僕は「誰でもいい。誰か」の特別になりたかったわけじゃない。
僕は日月の特別になりたかったのだ。
「嫌だ?」
優しい日月の声。
もしも、断ったとしても彼は今まで出会ってきた男たちとは違い怒ることはないだろう。
猫のように気にした素振りもなく僕から離れていくだけだ。
諦めを知り、覚えたはずなのに。
「嫌じゃないよ……」
また、諦めることの絶望を僕は突きつけられる。
日月は、僕を絶対に特別にはしてくれない。
それなのに、僕にとって日月は特別な存在で、拒絶することはできなかった。
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