効き精子

毛蟹葵葉

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狂った遊び

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僕の恋人の誠也は優しくてとても性格がいい。
大好きだからこそ、知りたいことがたくさんある。

「誠也、僕は君の全てを知り尽くしたい」

僕はある日そんな事をついぽろりとこぼしてしまった。

「嬉しい。協力するよ」

誠也は、気持ち悪がる事なく嬉しそうに微笑んだ。

数ヶ月後、誠也は極上の笑みを浮かべて唐突にこんな事を言い出した。

「正孝、準備が整ったよ」

「何の準備?」

前に言ったことをすっかりと忘れていた僕の頭の中は疑問符でいっぱいになった。

「僕の事を知ってくれる準備さ、前に話していただろう?僕の全てを知り尽くしたいって」

「え?」

そういえばそんな事を言ったような気がする。

「互いの全てをし尽くすことが愛なんだ」

誠也はうっとりと微笑んでいて少し怖かった。

「知ってるかい?精子って冷凍保存できるんだよ。それに、味もその日の体調によって違う」

「それは、知ってるけど、それがどうしたの?」

嫌な予感がする。
逃げようと思った時には全て遅かった。
誠也の手が僕の手をがっちりと掴んで離さなかった。

「だからね。僕は、正孝に僕の精子の味を見分けて欲しい」

「へっ?」

「間違えたら罰ゲームだからね」

こうして僕は効き精子をする事になった。

僕はいつのまにか服は脱がされて、一人がけのソファーの上に座らされていた。

「まず最初に、色や濃度でいつのものかある程度把握できる可能性があるから、目隠しをしよう」

誠也は、言うなり僕の目隠しをした。
そして、ちゃっかり両手を縛られてしまう。
両足は肘掛けの上に乗せられて、括り付けるように縛られた。
つまり、肛門を日光浴させるかのような格好で、いわゆるおっ広げの状態だ。
そういえば、肛門日光浴という健康法があったな。と僕は思い出した。

「ふふふ、可愛いアナルが丸見えだ」

ツンツンと誠也は、僕のアナルに指先で触れた。

「んっ、ふぅ」

指を入れられる事を想像して僕はそこに力を入れてしまう。

「何?入れられる事を想像しちゃったの?いやらしい」

誠也は今度は僕のアナルを指先で円を描くように撫でた。

目隠しをされた事で僕そこはとても敏感になっていて、少しの刺激すら快楽になってしまう。

「ああっ!」

僕が身を捩ると誠也は、「お楽しみはこれからだよ」と言って、僕のアナルにアナルビーズを差し込んだ。

「ん、あっ」

ゲームが始まる前から僕はすでに楽しい。

「じゃあ、ゲームスタートだね。この味。いつの僕の精子だと思う?」

誠也は、言うなり僕の口の中にスプーンを入れた。

スプーンにはトロリとした物があった。

トロリとしたものは精液なのだろうか。

まったりとしたコクのある仄かな塩気のある精液。飲み込むとつけ抜けるようなイカ臭さを感じた。

「これは、三日前の精液だ!」

「ブブー!」

誠也は、言うなり僕の中のアナルビーズを引き抜いた。

「おふっ!ぐほぅ!」

アナルビーズが引き抜かれる感覚に、僕は白目を剥いて汚らしい声を上げてしまう。
排泄にも似た解放感にうっとりとしていると、誠也の陰茎が一気に突き入れられた。

「おん!」

誠也の陰茎が奥まで届いた瞬間に僕はイってしまった。

「この角度で入れて出したんだよ」

誠也は言いながら三日前の行為を再現する。
それから、僕は何度も精子当てクイズをし外すたびにイかされた。

全てのクイズが終わる頃には僕の精子は出なくなった。

「またやろうね」

スッキリ顔で微笑む誠也に、僕はもっと頑張ろうと思った。

あと、新しい健康法の肛門日光浴にハマった。
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みんなの感想(1件)

歌川ピロシキ

うん……がんばれ!

解除

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