そして悪役令嬢の計画（姉と婚約者の婚約破棄）は失敗する

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はなく代わりに返ってきたのは熱い吐息だけだった。やがて、ゆっくりと顔を近づけてきたかと思うと耳元で囁かれるようにして言われた一言を聞いて背筋が凍るような思いになった私は必死になって抵抗を試みるも無駄に終わった挙句の果てに唇を奪われてしまったことで完全に抵抗する気力を失ってしまった私はなす術もなくされるがままの状態となっていたのだがそれでも諦めずに最後まで抗おうとした結果、ようやく解放された時には息も絶え絶えになりながらぐったりと横たわっていたのだがそれでもまだ終わりではないと言わんばかりに再び覆い被さってきたことで今度こそ駄目かと思ったその時、突如として現れた人影によって救い出されることになった。
「まったく、油断も隙もないわね」
呆れたように言いながら私を抱き上げてくれた人物こそがリリィールでありどうやら助けてくれたらしいことを知った私は安堵の息を吐いた後でお礼を言うと彼女は微笑みながら返してくれた後で優しく頭を撫でてくれたおかげで安心感に包まれた私はホッと胸をなで下ろした後で改めて周囲の様子を確認してみたところそこは森の中のようで周囲には木々が生い茂っている上に月明かりに照らされているおかげで周囲は明るく照らされており視界はかなり良好のようだった。そんな中で私が気になったのはやはり目の前にいる二人の姿である。片方は当然リリィールだとしてもう片方は何なのだろうかと思っているとそれを察したのかリリィールは説明してくれた。なんでも、この方はレオンという名の吸血鬼なのだそうだ。なんでも以前、旅をしていた時に出会って以来仲良くなったそうで今では一緒に暮らす仲にまでなっているのだという話を聞いて驚いた私だったがそれ以上に気になることがあったのでそれについて尋ねてみることにしてみた。
そう、それはどうして裸なのかということである。いや、正確に言えばパンツだけは履いているのだがそれ以外は何も身に着けていない状態で歩いているのである。そんな姿を見て恥ずかしくはないのだろうかと思ってしまったわけだが当の本人は全く気にしていない様子だったしむしろ堂々としているようにさえ見えたことから気にするだけ無駄だと思い諦めた私はそれ以上考えることを止めたのだった。
そんなことを考えているうちに目的地に到着したらしくそこで降ろされた私は目の前の建物を見上げた後で呆然としてしまった。何故ならそこにあった建物はどう見ても家にしか見えない代物だったからである。しかも、どう見ても普通の民家にしか見えないのだが気のせいだろうか……？そんなことを思いながら困惑していると背後から声をかけられたことで我に返った私は慌てて振り返るとそこには笑顔を浮かべている女性が立っていた。年齢は20代半ばといったところだろうか？髪は金色で瞳の色は青色をしており顔立ちは非常に整っていて美人という言葉が相応しいと思われる容姿をしているだけでなくスタイルの方も抜群であり特に胸が大きく腰回りもかなり細いにもかかわらずお尻の方だけはしっかりと膨らんでおりそのアンバランスさが逆にエロティックな雰囲気を漂わせていたせいか思わず見惚れてしまっていた私であったがすぐに我に返ると慌てて視線を逸らしたのだがその際にあることに気づいてしまったことで驚愕することとなった。というのも、彼女の頭頂部にはぴょこんと飛び出るように生えている耳があったからだ。つまり、この人はエルフということになるわけでそうなると必然的に隣にいるリリィールもまた同じような姿形をしていることになるのではないかと考えたところでふとあることを思い出した私はまさ