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たのだろう。次の瞬間には強引に正面を向かされて再び唇を奪われてしまっていたからである。しかも今度は舌まで入れられてしまって完全に主導権を握られてしまったせいで為す術もなく蹂躙され続けてしまう羽目になってしまったわけであるがそれでも不思議と不快感を感じることはなくむしろ幸福感に包まれているような気分だったのだから不思議なものである。結局、解放された時には息も絶え絶えの状態になっておりまともに思考することもままならない状態ではあったが辛うじて意識を保っていたことだけは覚えている。そんな状態でぼーっとしていると突然、目の前に何かが差し出されたことに気づいた私は反射的に受け取ってしまったのだがそれが何なのか理解するよりも早く強烈な眠気に襲われてしまった結果、意識を手放してしまったようである。
次に目を覚ました時、最初に目に入ったのは知らない天井だった。ゆっくりと身体を起こして周囲を見渡すとどうやら寝室のようだったが何故こんなところにいるのか理解できなかった私は首を傾げていたのだが、その直後に記憶が蘇ってきたことで全てを思い出した私は頭を抱えることになった。というのも、昨日の出来事が原因だったからだ。そう、私はリリィールと一夜を共にしてしまったということになるわけでつまりはそういうことである。その事実を認識した途端、顔から火が出るんじゃないかというほど熱くなったのを感じた私は枕に顔を埋めながら悶え苦しんでいたのだが、そこでふとあることに気が付いたのである。それは私の隣で眠っているはずの人物がいないということである。まさか夢だったのかと思いかけたその時、部屋のドアが開いて誰かが入ってきた気配を感じたのでそちらに目を向けるとそこにいたのは紛れもない本物のリリィールだったのである! 彼女は何やら手に持っているものを持っている様子だったが私にはよく見えなかったので確認しようと思ったのだがその前に彼女が声をかけてきたのである。
「おはようございます!よく眠れましたか?」満面の笑みで問いかけてくるリリィールに対し、私はぎこちない笑みを浮かべながら返事をすることしかできなかったのだがその様子を不審に思ったらしい彼女が首を傾げてきたので慌てて話題を変えることにした。「えっと、その……昨日はごめんね?迷惑かけちゃったみたいで……」謝罪の言葉を口にすると一瞬きょとんとしたもののすぐに笑顔に戻った彼女が答えた。「いえいえ、気にしないでください!それより体調の方は大丈夫ですか?どこか痛いところとかありませんか?遠慮なく言ってくださいね!」心配そうに顔を覗き込んでくる彼女に大丈夫だと伝えるために頭を撫でながら微笑んでみせると安心した様子でホッと胸を撫で下ろしていたようだった。そんな彼女の様子を眺めながら昨日のことを思い出していると次第に恥ずかしくなってきてしまったのでそれを誤魔化すように咳払いをすると話を切り出した。「そういえばなんだけど、どうやってここまで運んだの?私が目を覚ます前に誰かに会ったりしたかしら?」気になったことを聞いてみると彼女は少し考える素振りを見せてから答えてくれた。「いえ、誰にも会ってませんよ?私がここに来た時は誰もいませんでしたし、鍵がかかってたから壊すわけにもいかなかったんでとりあえず魔法で鍵を開けて中に入ってみたんですけど……そしたらあなたが倒れていたのでびっくりしましたよ!」なるほど、それで合点がいった。
恐らくだが私が気を失っている間にリリィールがここへ運んでくれたということなのだろう。となると、今は何時なのだろうか?ふと気になった私は窓の外を
次に目を覚ました時、最初に目に入ったのは知らない天井だった。ゆっくりと身体を起こして周囲を見渡すとどうやら寝室のようだったが何故こんなところにいるのか理解できなかった私は首を傾げていたのだが、その直後に記憶が蘇ってきたことで全てを思い出した私は頭を抱えることになった。というのも、昨日の出来事が原因だったからだ。そう、私はリリィールと一夜を共にしてしまったということになるわけでつまりはそういうことである。その事実を認識した途端、顔から火が出るんじゃないかというほど熱くなったのを感じた私は枕に顔を埋めながら悶え苦しんでいたのだが、そこでふとあることに気が付いたのである。それは私の隣で眠っているはずの人物がいないということである。まさか夢だったのかと思いかけたその時、部屋のドアが開いて誰かが入ってきた気配を感じたのでそちらに目を向けるとそこにいたのは紛れもない本物のリリィールだったのである! 彼女は何やら手に持っているものを持っている様子だったが私にはよく見えなかったので確認しようと思ったのだがその前に彼女が声をかけてきたのである。
「おはようございます!よく眠れましたか?」満面の笑みで問いかけてくるリリィールに対し、私はぎこちない笑みを浮かべながら返事をすることしかできなかったのだがその様子を不審に思ったらしい彼女が首を傾げてきたので慌てて話題を変えることにした。「えっと、その……昨日はごめんね?迷惑かけちゃったみたいで……」謝罪の言葉を口にすると一瞬きょとんとしたもののすぐに笑顔に戻った彼女が答えた。「いえいえ、気にしないでください!それより体調の方は大丈夫ですか?どこか痛いところとかありませんか?遠慮なく言ってくださいね!」心配そうに顔を覗き込んでくる彼女に大丈夫だと伝えるために頭を撫でながら微笑んでみせると安心した様子でホッと胸を撫で下ろしていたようだった。そんな彼女の様子を眺めながら昨日のことを思い出していると次第に恥ずかしくなってきてしまったのでそれを誤魔化すように咳払いをすると話を切り出した。「そういえばなんだけど、どうやってここまで運んだの?私が目を覚ます前に誰かに会ったりしたかしら?」気になったことを聞いてみると彼女は少し考える素振りを見せてから答えてくれた。「いえ、誰にも会ってませんよ?私がここに来た時は誰もいませんでしたし、鍵がかかってたから壊すわけにもいかなかったんでとりあえず魔法で鍵を開けて中に入ってみたんですけど……そしたらあなたが倒れていたのでびっくりしましたよ!」なるほど、それで合点がいった。
恐らくだが私が気を失っている間にリリィールがここへ運んでくれたということなのだろう。となると、今は何時なのだろうか?ふと気になった私は窓の外を
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