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第一章
六話 襲来する兵器
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「これで最後です」
「うふふ、ゴーストタウンとなってしまいましたね」
「そうですね、ですがこちらとしてはこのほうが気が楽です」
バイオとアローがヘルゲートの各所の見回りをしていた。
一般人はガイアとともにシーキヨへ避難しており、町はまるでゴーストタウンのように不気味な雰囲気となっていた。
「バイオ様、一旦パレスへ戻りましょう。新しい情報が入っているやも知れません」
「うふふ、そうしましょう」
アローは翼で浮遊しバイオは浮遊魔法でパレスへ帰還する。
パレスが見えてくるとその入口に何名かが集まっている。
その格好からどうやら兵士らしい。
「ん、何かあったのでしょうか?」
「うふふ、集団でどこかへお出かけかしら」
着地したバイオたちは集まっている兵士らに事情を聞く。
「何事か?どなたか説明願う」
「はっ、これから捕虜テラーのいる監視塔へ警備に向かうとのことで…」
「監視塔へ?誰がそれを指示されたか?」
「私です」
パレスより駆け足で兵士に合流したのはマーガレットだ。
「マーガレット様でしたか…」
「空の色が戻ったのだけれど何か嫌な予感がするの。ふふふ、まあ気のせいならいいのだけれど、いちょう確認をしておきたくて」
普段は難しい顔が多いマーガレット。
だがにっこりと笑うのその様子に兵士らは安堵する。
「では、様子をみてすぐ戻りますわ、ふふふ」
去ろうとするマーガレット。
だがそれを突然バイオが止める。
「待ちなさい」
「えっ…」
「バイオ様?」
「バイオ?」
突然、何かの記憶がよみがえるマーガレット。
頭をかかえ膝をつく。
「うふふ、見回りは済ませました、皆さんは解散して下さい」
バイオは兵士を解散させようとするが、マーガレットはそれを拒否する。
「マーガレット様、まだお身体が…」
「心配ないわ、ふふふ。さあいきましょう」
「…」
無言のバイオ。
その時、なんとハザークメテオが上空を通過。
そして監視塔へ向かった。
「バイオ様、あれは…」
「…」
「私を信じる者は続きなさい、敵は監視塔へいるわ、ヘルゲートを防衛する」
マーガレットは兵士を鼓舞するとバイオたちに一礼し去っていった。
バイオは無言でピクリとも動かない。
「行ってしまった…」
アローは飛び去った方向を見ていた。
「…マーガレット……あなた…記憶が…」
するとバイオは突如気を失い倒れてしまった。
…バイオ…。
私は……バイオさんを…知って…いる?
あの人は…。
兵士を鼓舞し率いながらもマーガレットは苦悩していた。
バイオのことが気になるのだが、今はハザークメテオに集中し兵器を討たねばならない。
彼女は自分にとって大切な人物だと認識しているのだが今は…。
「テラーとハザークメテオの接触は阻止せねばならない。いくぞっ」
教団の四天王戦やアレサとの交流によって彼女は変わった、影響を受けた。
ガイアが力を捨て逃亡を選択できたのは彼女が彼の剣として覚醒したことが大きい。
「まったく…マーガレットにも話しておくべきじゃったか」
「ゼノンブール様、マーガレット様はまだ完治していないはず、すぐに救援を…」
バイオを医務室へ運ぶとゼノンブールがすぐさま様子を見にかけつけた。
アローは単騎で突撃したマーガレットへ救援に向かうべきと進言する。
「監視塔には既にダリアが伏せておる。マーガレットは重傷じゃったからの、手をうっておいたんじゃ。だがまさかこんなに早く回復するとはのう…」
最強の悪魔を討った者。
それが周囲の兵士らが知る今のマーガレットである。
その人物を慕う兵は多く、彼女は多数の人を動かせるヘルゲートのガーディアンだろう。
「それを聞いてひと安心です」
安堵するアロー。
だがゼノンブールの様子が急変、突如倒れてしまった。
「ゼノンブール様っ」
焦るアローは看護師を呼ぶ。
そしてすぐに人が現れるがそれはなんとガイアであった。
「ガイア様……シーキヨへ行かれたのかと…」
「ふむ」
微笑むガイア。
その手には麻酔銃を持っている。
「それは……まさかゼノンブール様は…」
ゆっくり銃口をアローに向ける。
「ガイア…忌々しい名だ…」
するとガイアは魔法が解けて、なんとテラーが姿を現す。
「あなたもお眠り、鳥さん」
麻酔弾はアローに命中する。
だが彼は睡眠には完全耐久があり刺さった針を破壊しテラーを攻撃する。
「既に脱獄しているとは」
「ちっ…睡眠に完全耐久があったか…」
テラーは周囲を見渡す。
「逃亡は…させん、覚悟してもらおう」
アローは剣を抜刀する。
テラーは焦ることなく彼に告げる。
「まもなくこのパレスにメテオと監視塔の囚人が攻めてくる」
「なっ…」
「お前には二択しかない。花を渡すか、ここで散るか…」
アローはその言葉に聞かず剣を払う。
風の刃がテラーに直撃し彼女は右腕を負傷する。
「ここに残っている者たちは皆、覚悟している。脅威に立ち向かうべく決意した猛者たちを簡単には破れぬぞ」
「くっくっくっ、誇り高きヘルゲートの者たち…か。ならず者のたまり場だった汚い国が、こうも浄化されるとはね」
負傷したテラーだが、額に小さな器が現れ魔力を解き放った。
その衝撃でパレスは激しく揺れる。
「私の魔力を探知しすぐにメテオが来るぞ。ここを破壊したくない、さあアローよ、ついてくるがいい」
テラーは浮遊し窓から外へ出る。
アローはゼノンブールを看護師に任せ、翼を広げてテラーを追う。
外へ出るとハザークメテオがスタンバイしていた。
だが監視塔の囚人らは見当たらない。
「ん、メテオが…損傷しているな…」
「ここで兵器と一緒にまとめて始末させてもらう」
アローはその巨体に怯むことなく剣を投げる。
装甲に刺さった剣からはバチバチ火花をあげ、傷からはエネルギーが漏れている。
「お、おのれ……いったい何が…」
消耗しているメテオにさっきとは変わり焦るテラー。
気が緩んだ一瞬にアローは短剣を飛ばしテラーの額にある器を破壊。
「しまった……このままだと制御が…」
「何?」
メテオの動きをテラーは額にある魔力の器にて制御、コントロールしていた。
メテオは制御解除を理解すると支配されていた彼女へむけてレーザーを放つ。
「うがっ」
身体を貫かれたテラーは倒れ、メテオはゆっくりと動き出す。
装甲に刺さった剣を抜きアローに投げ返す。
「くっ」
凄まじいスピードでアローは避けきれず右の翼を負傷。
その機動力を奪われてしまう。
メテオは浮遊し上空からクラスター爆弾らしきエネルギーを飛散させた攻撃を展開。
「いかん、パレスがっ」
その時、バイオとゼノンブールがパレスから飛び出し飛散したエネルギーを無力化する。
だが一部はパレスを被弾してしまう。
「なんちゅうことをするんじゃ…」
「…どうやら…私は……うふふ、戦力外ですわね」
「よかった、お二人とも無事で」
「アロー、バイオ殿を連れてシーキヨへ退くんだ」
ゼノンブールは二人の前に立つ。
そこへ上空からメテオが着地する。
「うふふ、大老ゼノンブール、アローをお願い致します。あと……マーガレットを……」
「…お主……もしや…」
「うふふ、アロー、これは命令です。大老、マーガレットとシーキヨまで退却。あなたは生存しなさい」
「……できかねます…私は」
「お、おい……お主ではこの兵器には勝てない……生物ではないこの存在には…お主は無力じゃ…」
「…」
返す言葉がないバイオ。
メテオはそんな三人に右腕を向けレーザー攻撃をする。
魔力解放しレーザーを無力化するバイオ。
攻撃は防げるのだが決め手がない彼女……戦いが長引けば敗北してしまう。
「くっ…このままじゃいかんぞ…」
困惑するゼノンブール。
「バイオ様、退くんです。このままでは…」
アローは必死にバイオを説得する。
「うふふ、人には勝ち目がなくともやらねばならないことがあるのよ」
バイオは魔力を全開にする。
だが彼女もマーガレット同様に本調子ではないようで、魔力の精度がかなり低い。
だが彼女自身それは分かっていた。
…私は復興機関としての責務を全うする。
心からそう思う。
うふふ…私の……心は……。
何かを悟ったメテオはレーザーを止め、剣を取り出しバイオに突撃。
「まずいぞ、バイオーー」
「バイオ様っ!」
魔力をまとうことすらできぬバイオ。
戦闘になる前に魔力は飛散、そして力尽きて倒れてしまった。
だが彼女を攻撃すべく突撃していたメテオも突如転倒する。
「大老、みんなを連れて後退して下さい」
ダリアとマーガレットだ。
「すまん、ここは頼む、アローよ手をかせ」
「はっ」
倒れたバイオを起こし医務室へ運ぶ二人。
「お主らに全てを託すようですまぬが……勝ってくれ…」
「はっ、必ずや」
「ふふ、巨大なオモチャのようですね…」
去りゆくバイオを見るマーガレット。
…他人のように思えないわ。
何故だろうか、前から知っているような…。
私の記憶と関係があるのかしら…。
「バイオ殿が気になるか?」
考え込むマーガレットに心配そうに話すダリア。
「すまないダリア……よそ見をしていた」
「生還して彼女と話す、さすれば迷いは晴れる。単純だが…」
「ふふ、そうね。生きて彼女に聞かねば」
巨大な兵器と対峙するダリアとマーガレット。
彼女たちはハザークメテオからヘルゲートを守れるのか。
次回へ続く。
「うふふ、ゴーストタウンとなってしまいましたね」
「そうですね、ですがこちらとしてはこのほうが気が楽です」
バイオとアローがヘルゲートの各所の見回りをしていた。
一般人はガイアとともにシーキヨへ避難しており、町はまるでゴーストタウンのように不気味な雰囲気となっていた。
「バイオ様、一旦パレスへ戻りましょう。新しい情報が入っているやも知れません」
「うふふ、そうしましょう」
アローは翼で浮遊しバイオは浮遊魔法でパレスへ帰還する。
パレスが見えてくるとその入口に何名かが集まっている。
その格好からどうやら兵士らしい。
「ん、何かあったのでしょうか?」
「うふふ、集団でどこかへお出かけかしら」
着地したバイオたちは集まっている兵士らに事情を聞く。
「何事か?どなたか説明願う」
「はっ、これから捕虜テラーのいる監視塔へ警備に向かうとのことで…」
「監視塔へ?誰がそれを指示されたか?」
「私です」
パレスより駆け足で兵士に合流したのはマーガレットだ。
「マーガレット様でしたか…」
「空の色が戻ったのだけれど何か嫌な予感がするの。ふふふ、まあ気のせいならいいのだけれど、いちょう確認をしておきたくて」
普段は難しい顔が多いマーガレット。
だがにっこりと笑うのその様子に兵士らは安堵する。
「では、様子をみてすぐ戻りますわ、ふふふ」
去ろうとするマーガレット。
だがそれを突然バイオが止める。
「待ちなさい」
「えっ…」
「バイオ様?」
「バイオ?」
突然、何かの記憶がよみがえるマーガレット。
頭をかかえ膝をつく。
「うふふ、見回りは済ませました、皆さんは解散して下さい」
バイオは兵士を解散させようとするが、マーガレットはそれを拒否する。
「マーガレット様、まだお身体が…」
「心配ないわ、ふふふ。さあいきましょう」
「…」
無言のバイオ。
その時、なんとハザークメテオが上空を通過。
そして監視塔へ向かった。
「バイオ様、あれは…」
「…」
「私を信じる者は続きなさい、敵は監視塔へいるわ、ヘルゲートを防衛する」
マーガレットは兵士を鼓舞するとバイオたちに一礼し去っていった。
バイオは無言でピクリとも動かない。
「行ってしまった…」
アローは飛び去った方向を見ていた。
「…マーガレット……あなた…記憶が…」
するとバイオは突如気を失い倒れてしまった。
…バイオ…。
私は……バイオさんを…知って…いる?
あの人は…。
兵士を鼓舞し率いながらもマーガレットは苦悩していた。
バイオのことが気になるのだが、今はハザークメテオに集中し兵器を討たねばならない。
彼女は自分にとって大切な人物だと認識しているのだが今は…。
「テラーとハザークメテオの接触は阻止せねばならない。いくぞっ」
教団の四天王戦やアレサとの交流によって彼女は変わった、影響を受けた。
ガイアが力を捨て逃亡を選択できたのは彼女が彼の剣として覚醒したことが大きい。
「まったく…マーガレットにも話しておくべきじゃったか」
「ゼノンブール様、マーガレット様はまだ完治していないはず、すぐに救援を…」
バイオを医務室へ運ぶとゼノンブールがすぐさま様子を見にかけつけた。
アローは単騎で突撃したマーガレットへ救援に向かうべきと進言する。
「監視塔には既にダリアが伏せておる。マーガレットは重傷じゃったからの、手をうっておいたんじゃ。だがまさかこんなに早く回復するとはのう…」
最強の悪魔を討った者。
それが周囲の兵士らが知る今のマーガレットである。
その人物を慕う兵は多く、彼女は多数の人を動かせるヘルゲートのガーディアンだろう。
「それを聞いてひと安心です」
安堵するアロー。
だがゼノンブールの様子が急変、突如倒れてしまった。
「ゼノンブール様っ」
焦るアローは看護師を呼ぶ。
そしてすぐに人が現れるがそれはなんとガイアであった。
「ガイア様……シーキヨへ行かれたのかと…」
「ふむ」
微笑むガイア。
その手には麻酔銃を持っている。
「それは……まさかゼノンブール様は…」
ゆっくり銃口をアローに向ける。
「ガイア…忌々しい名だ…」
するとガイアは魔法が解けて、なんとテラーが姿を現す。
「あなたもお眠り、鳥さん」
麻酔弾はアローに命中する。
だが彼は睡眠には完全耐久があり刺さった針を破壊しテラーを攻撃する。
「既に脱獄しているとは」
「ちっ…睡眠に完全耐久があったか…」
テラーは周囲を見渡す。
「逃亡は…させん、覚悟してもらおう」
アローは剣を抜刀する。
テラーは焦ることなく彼に告げる。
「まもなくこのパレスにメテオと監視塔の囚人が攻めてくる」
「なっ…」
「お前には二択しかない。花を渡すか、ここで散るか…」
アローはその言葉に聞かず剣を払う。
風の刃がテラーに直撃し彼女は右腕を負傷する。
「ここに残っている者たちは皆、覚悟している。脅威に立ち向かうべく決意した猛者たちを簡単には破れぬぞ」
「くっくっくっ、誇り高きヘルゲートの者たち…か。ならず者のたまり場だった汚い国が、こうも浄化されるとはね」
負傷したテラーだが、額に小さな器が現れ魔力を解き放った。
その衝撃でパレスは激しく揺れる。
「私の魔力を探知しすぐにメテオが来るぞ。ここを破壊したくない、さあアローよ、ついてくるがいい」
テラーは浮遊し窓から外へ出る。
アローはゼノンブールを看護師に任せ、翼を広げてテラーを追う。
外へ出るとハザークメテオがスタンバイしていた。
だが監視塔の囚人らは見当たらない。
「ん、メテオが…損傷しているな…」
「ここで兵器と一緒にまとめて始末させてもらう」
アローはその巨体に怯むことなく剣を投げる。
装甲に刺さった剣からはバチバチ火花をあげ、傷からはエネルギーが漏れている。
「お、おのれ……いったい何が…」
消耗しているメテオにさっきとは変わり焦るテラー。
気が緩んだ一瞬にアローは短剣を飛ばしテラーの額にある器を破壊。
「しまった……このままだと制御が…」
「何?」
メテオの動きをテラーは額にある魔力の器にて制御、コントロールしていた。
メテオは制御解除を理解すると支配されていた彼女へむけてレーザーを放つ。
「うがっ」
身体を貫かれたテラーは倒れ、メテオはゆっくりと動き出す。
装甲に刺さった剣を抜きアローに投げ返す。
「くっ」
凄まじいスピードでアローは避けきれず右の翼を負傷。
その機動力を奪われてしまう。
メテオは浮遊し上空からクラスター爆弾らしきエネルギーを飛散させた攻撃を展開。
「いかん、パレスがっ」
その時、バイオとゼノンブールがパレスから飛び出し飛散したエネルギーを無力化する。
だが一部はパレスを被弾してしまう。
「なんちゅうことをするんじゃ…」
「…どうやら…私は……うふふ、戦力外ですわね」
「よかった、お二人とも無事で」
「アロー、バイオ殿を連れてシーキヨへ退くんだ」
ゼノンブールは二人の前に立つ。
そこへ上空からメテオが着地する。
「うふふ、大老ゼノンブール、アローをお願い致します。あと……マーガレットを……」
「…お主……もしや…」
「うふふ、アロー、これは命令です。大老、マーガレットとシーキヨまで退却。あなたは生存しなさい」
「……できかねます…私は」
「お、おい……お主ではこの兵器には勝てない……生物ではないこの存在には…お主は無力じゃ…」
「…」
返す言葉がないバイオ。
メテオはそんな三人に右腕を向けレーザー攻撃をする。
魔力解放しレーザーを無力化するバイオ。
攻撃は防げるのだが決め手がない彼女……戦いが長引けば敗北してしまう。
「くっ…このままじゃいかんぞ…」
困惑するゼノンブール。
「バイオ様、退くんです。このままでは…」
アローは必死にバイオを説得する。
「うふふ、人には勝ち目がなくともやらねばならないことがあるのよ」
バイオは魔力を全開にする。
だが彼女もマーガレット同様に本調子ではないようで、魔力の精度がかなり低い。
だが彼女自身それは分かっていた。
…私は復興機関としての責務を全うする。
心からそう思う。
うふふ…私の……心は……。
何かを悟ったメテオはレーザーを止め、剣を取り出しバイオに突撃。
「まずいぞ、バイオーー」
「バイオ様っ!」
魔力をまとうことすらできぬバイオ。
戦闘になる前に魔力は飛散、そして力尽きて倒れてしまった。
だが彼女を攻撃すべく突撃していたメテオも突如転倒する。
「大老、みんなを連れて後退して下さい」
ダリアとマーガレットだ。
「すまん、ここは頼む、アローよ手をかせ」
「はっ」
倒れたバイオを起こし医務室へ運ぶ二人。
「お主らに全てを託すようですまぬが……勝ってくれ…」
「はっ、必ずや」
「ふふ、巨大なオモチャのようですね…」
去りゆくバイオを見るマーガレット。
…他人のように思えないわ。
何故だろうか、前から知っているような…。
私の記憶と関係があるのかしら…。
「バイオ殿が気になるか?」
考え込むマーガレットに心配そうに話すダリア。
「すまないダリア……よそ見をしていた」
「生還して彼女と話す、さすれば迷いは晴れる。単純だが…」
「ふふ、そうね。生きて彼女に聞かねば」
巨大な兵器と対峙するダリアとマーガレット。
彼女たちはハザークメテオからヘルゲートを守れるのか。
次回へ続く。
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