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第二話 シャッフル・カット・ドロー。シールドセット、そして挨拶。

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【燐光のブルーフェニックス】/フェニックス
 パワー・3/ストレングス・2/シールド・2
アクセル(このカードは場に出たターンに攻撃に参加したり、能力を使用したりできる)
フライング(このカードはF(フライング)を持たないクリーチャーにはブロックされない)
 このカードが【幻の卵】から孵化しているなら、このゲームの間、このカードは裏向きのまま墓地に置かれる。
 戦闘開始時に、ターン終了時まで、あなたがこのターンに唱えたスペルの回数と同じ数だけ、燐光のブルーフェニックスのパワーとストレングスに+4の修正を与える。
 あなたがこのターンに四回スペルを唱えていたなら、戦闘開始時にこのカードを墓地から場に置く。

「やっぱり強いよねえ。ブルーフェニックス」

 蘇我さんはしげしげと盤面を眺めながら言った。

「そっか。やっぱり強いんだ、これ」
「これも制限カードだからね。でもどうしてお姉さんは本千葉さんにこのカードを渡したんだろう? フェニックス好きとか?」
「う、うーん。特別好きとかそういう感じでも……」
「それじゃあ……とり年とか」
年だね……」

 まあ、とにかくゲームを進めよう。

【女神の選択】で再びカードを引く。二枚目の【流浪の魔術師】を手札に加える。
「さらに【炎雷破ブラスト】!」

炎雷破ブラスト】 炎
 クイック/シールド・1
 好きな対象に三点のダメージを与える。
 あなたが対戦相手を対象とした場合、対戦相手がシールドを持っているなら、一番上のシールドにダメージを与える。
 このスペルによりシールドが破壊された場合、このスペルのコピーを生成し、新たな対象を選ぶ。

「対象は蘇我さんのシールド!」

 シールドチェック。蘇我さんが一番上のシールドをめくる。
 シールドは【暗黒砦のバリスタ】。シールド値は5。三点のダメージでは破壊できなかったが、シールド値はマイナスされる。

「残りシールド値は2」

 蘇我さんが残りのシールド値を宣言。

「戦闘に入ります!」

 ここまで、わたしは四回スペルを唱えた。場のクリーチャーのパワーとストレングスは次のように変化している。

【流浪の魔術師】 パワー・15/ストレングス・15
【燐光のブルーフェニックス】 パワー・19/ストレングス・18

「二体で攻撃!」

 二体ともフライングを持っているので、F持ちでない蘇我さんのクリーチャーではブロックできない。ダメージは三枚残るシールドに対して、順番に与えられる。

「フェニックスで一番目のシールドを、魔術師で二番目のシールドを攻撃します」
「オーケー」

 シールドチェック。ダメージを受けていた【暗黒砦のバリスタ】が破壊される。ライフへのダメージは十七点。
 二枚目のシールドがめくられ【鉄鋼てっこう大蛇おろち】が公開される。シールド値は10。破壊。ライフへのダメージは五点。
 合計二十二点のダメージ!

「あと十五」

 蘇我さんが残りライフを宣言。
 わたしのライフは残り三十七。残りのシールドは一枚。
 ゲームが一気に動いた。

「ターンを終了します!」
 
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