40 / 53
40:ダークなエルフさん
しおりを挟む
酔っ払いのごとく樹を枕にしているダークエルフさん。
近づいて声を掛けるが反応は無し。やはり意識を失っているようだ。
こんな場所でよく無事だったなとは思うが、ダークエルフさんを護る様に淡く光る薄い膜がその答え。
推測するに魔物から身を護る結界のような、……魔道具?
魔法ではない。魔法には制御が必要で、術者が意識を失ってなお残る魔法なんてない。唯一術者がこの人以外という可能性が残るが、わたしの感知魔法やセリィの索敵能力に何の反応もないので、状況により否定が濃厚だ。
結界も気になるが、それよりも……
なんで和服なん?
細部まで一緒というほどの知識は無いが、時代劇から出てきた武士にしか見えない。ただしダークエルフで、暫定女性。
「まだ呼吸がございますの。もしや行き倒れでしょうか?」
「いやいや見てよ。この子エルフだよ。エルフが森で迷うわけないじゃん」
たとえここが自然ダンジョンの中だろうが、森の中でエルフは迷わない。どう見ても眠ってるんじゃなく、衰弱して気を失っているし、和服着てて怪しいんだけど、迷わないったら迷わないよ!
「ご主人、何事にも例外はあります。中には方向音痴のエルフも居るんじゃないですかねー」
「やめて夢が壊れるようなこと言わないで!」
もう和服で半分夢破れてっけどさぁ。
いいか、エルフってのはな、華奢だけど優雅で、森の番人や守護者って種族なんだよ。間違ってもこんなところで行き倒れたりしないんだよ!
「兎に角。放っておくとこのまま野たれ死にそうですし、とりあえず助けます。事情はその後に聞くってことで良いですね」
人命救助最優先、もちろん異論はない。
魔物含めわたしたちの接近を阻んでいた結界は、ほいやとわたしが消し去った。改めてセリィが近づき、ダークなエルフさんを樹から剥がして仰向けに、そこで性別判明、どうやら彼女だったようだ。
彼女の頬はこけ、唇は乾燥しひび割れてと見た目の衰弱が激しい。だがそんな状態にも拘らず綺麗なのはさすがエルフというべきだろうか。
仰向けに支えて確信。
反りのある黒い鞘はきっと刀で、やっぱこれ武士だ。
おいエルフよ、弓と矢はどうした? なんで袴と刀やねん?
セリィは疲労回復薬を取り出して意識のないエルフの口に入れた。
飲む意思が無ければ危険なのでもちろん少しだけ。
最初の一口を嚥下したのを確認し、セリィが再び瓶を傾けるとダークなエルフさんがパチリと目を開いた。次の瞬間、よほど乾いていたのだろう、瓶を奪い一気飲み。
もちろんむせた。
げっほごっほと優雅さの欠片もない音が、あーあーわたしには聞こえないぞっと。
疲労回復薬を飲んで少し顔色が良くなったようだが、今度は唇のひび割れが気になりだし小ポーションを提供した。
学習したのか嚥下はゆっくり、しかし口は一度も瓶から外さず一気に飲み干した。
彼女がそれを飲んでいる間に火を熾して湯を沸かす。
水と割ったさ湯は彼女用に。二本目のポーションも一息に飲み干したってのに、さ湯も同じく一気ですよ。
どんなけ乾いてんの、この子。
多少は落ち着いたのだろうか、アメジストを思わせる紫の瞳は、最初こそうつろだったが、今ははっきりとした意思の光をみせている。
何がって、ちょっと早いけど食事の準備中でしてね、彼女の目はフリーズドライを戻したスープのカップに釘付けなんですよ。
あんたの分もあるから、ちょっと落ち着こう。な?
人数分フリーズドライのスープと白パンを準備した。再び一気しそうな彼女のスープだけは水を足して少し温めにしておく。
さあどうぞと渡すやいなや、誰も盗ったりしないのに、慌ててむさぼりだすダークエルフっ子。
もはや予定調和なのか、案の定「うぐっ」と短い唸り声を漏らし、顔を赤く染めながらどんどんと心臓の上あたりを叩き始めた。
やわらかい白パンだしスープもあるしと、パンをそのまま渡したのは失敗だった。喉を詰まらせて苦しそう。
このまま放っておくと青色に変わるのだが、近くに座っていたマーシャが自分の分のスープを手渡し救助。
そして一気飲み、そして「ギャア」と悲鳴が上がった。
だって彼女に渡したスープ以外、熱々でしたもん。
優雅さの欠片も無いエルフ。そろそろわたしも現実を見るべきだろうか?
「この度は危ういところを助けていただき、誠にありがとう存じます」
真正面に刀を横置き。
地べたに正座からの流れるような土下座を見せてくれた和装エルフさん。
流れるような動作はある意味、優雅ではあったけれども、土下座の文化がこっちにもあったことに気を取られて言葉が上手く頭に入ってこない。
「私はセリィ。そしてこちらは私のご主人のリュー様です」
「あややっ重ね重ねご無礼を! 私めはトウカと申します。不肖の身でございますが、この恩義には必ず報います」
……時代劇かな?
ファンタジー要素満点のダークエルフっ娘が、武士道っぽい仕草や口調で話すことにわたしの心が全力で拒否している感じがするわー
「わたくしはリュー先生の一番弟子のマーシャですわ。
ところでトウカさん、どのような事情でああなったのか聞いてもよろしいですか?」
おおっとマーシャが威嚇しているのか?
厳密に言えば一番弟子じゃないんだけど、今世では最初にして唯一の弟子だ。あえて指摘はすまい。
「実は恥ずかしながら道に迷いまして、手持ちの食料が尽き、水も尽き、いよいよ動く力もなくなり残っていた符で身を護りつつあのような無様を晒しておりました」
「それは大変でしたわね。
でもトウカさんは見たところエルフのようですが、森の迷うのですの?」
「確かに私めはエルフでございます。しかし私めは都育ち、どうにも森には疎いのでございます」
「くふふっご主人、聞きましたかにゃー?
道に迷ったそうですよー」
セリィが煽ってくるがダメだ。武士道とエルフがどうしても線で繋がらないわ。
「あー憂さ晴らしに敵でも出ないかなー」
「むむっ敵でござるか!?」
刀を手に勢いよく立ち上がったトウカは、貧血を起こして膝立ちに。
半身を刀に預けて「無念……」じゃねーよ!?
近づいて声を掛けるが反応は無し。やはり意識を失っているようだ。
こんな場所でよく無事だったなとは思うが、ダークエルフさんを護る様に淡く光る薄い膜がその答え。
推測するに魔物から身を護る結界のような、……魔道具?
魔法ではない。魔法には制御が必要で、術者が意識を失ってなお残る魔法なんてない。唯一術者がこの人以外という可能性が残るが、わたしの感知魔法やセリィの索敵能力に何の反応もないので、状況により否定が濃厚だ。
結界も気になるが、それよりも……
なんで和服なん?
細部まで一緒というほどの知識は無いが、時代劇から出てきた武士にしか見えない。ただしダークエルフで、暫定女性。
「まだ呼吸がございますの。もしや行き倒れでしょうか?」
「いやいや見てよ。この子エルフだよ。エルフが森で迷うわけないじゃん」
たとえここが自然ダンジョンの中だろうが、森の中でエルフは迷わない。どう見ても眠ってるんじゃなく、衰弱して気を失っているし、和服着てて怪しいんだけど、迷わないったら迷わないよ!
「ご主人、何事にも例外はあります。中には方向音痴のエルフも居るんじゃないですかねー」
「やめて夢が壊れるようなこと言わないで!」
もう和服で半分夢破れてっけどさぁ。
いいか、エルフってのはな、華奢だけど優雅で、森の番人や守護者って種族なんだよ。間違ってもこんなところで行き倒れたりしないんだよ!
「兎に角。放っておくとこのまま野たれ死にそうですし、とりあえず助けます。事情はその後に聞くってことで良いですね」
人命救助最優先、もちろん異論はない。
魔物含めわたしたちの接近を阻んでいた結界は、ほいやとわたしが消し去った。改めてセリィが近づき、ダークなエルフさんを樹から剥がして仰向けに、そこで性別判明、どうやら彼女だったようだ。
彼女の頬はこけ、唇は乾燥しひび割れてと見た目の衰弱が激しい。だがそんな状態にも拘らず綺麗なのはさすがエルフというべきだろうか。
仰向けに支えて確信。
反りのある黒い鞘はきっと刀で、やっぱこれ武士だ。
おいエルフよ、弓と矢はどうした? なんで袴と刀やねん?
セリィは疲労回復薬を取り出して意識のないエルフの口に入れた。
飲む意思が無ければ危険なのでもちろん少しだけ。
最初の一口を嚥下したのを確認し、セリィが再び瓶を傾けるとダークなエルフさんがパチリと目を開いた。次の瞬間、よほど乾いていたのだろう、瓶を奪い一気飲み。
もちろんむせた。
げっほごっほと優雅さの欠片もない音が、あーあーわたしには聞こえないぞっと。
疲労回復薬を飲んで少し顔色が良くなったようだが、今度は唇のひび割れが気になりだし小ポーションを提供した。
学習したのか嚥下はゆっくり、しかし口は一度も瓶から外さず一気に飲み干した。
彼女がそれを飲んでいる間に火を熾して湯を沸かす。
水と割ったさ湯は彼女用に。二本目のポーションも一息に飲み干したってのに、さ湯も同じく一気ですよ。
どんなけ乾いてんの、この子。
多少は落ち着いたのだろうか、アメジストを思わせる紫の瞳は、最初こそうつろだったが、今ははっきりとした意思の光をみせている。
何がって、ちょっと早いけど食事の準備中でしてね、彼女の目はフリーズドライを戻したスープのカップに釘付けなんですよ。
あんたの分もあるから、ちょっと落ち着こう。な?
人数分フリーズドライのスープと白パンを準備した。再び一気しそうな彼女のスープだけは水を足して少し温めにしておく。
さあどうぞと渡すやいなや、誰も盗ったりしないのに、慌ててむさぼりだすダークエルフっ子。
もはや予定調和なのか、案の定「うぐっ」と短い唸り声を漏らし、顔を赤く染めながらどんどんと心臓の上あたりを叩き始めた。
やわらかい白パンだしスープもあるしと、パンをそのまま渡したのは失敗だった。喉を詰まらせて苦しそう。
このまま放っておくと青色に変わるのだが、近くに座っていたマーシャが自分の分のスープを手渡し救助。
そして一気飲み、そして「ギャア」と悲鳴が上がった。
だって彼女に渡したスープ以外、熱々でしたもん。
優雅さの欠片も無いエルフ。そろそろわたしも現実を見るべきだろうか?
「この度は危ういところを助けていただき、誠にありがとう存じます」
真正面に刀を横置き。
地べたに正座からの流れるような土下座を見せてくれた和装エルフさん。
流れるような動作はある意味、優雅ではあったけれども、土下座の文化がこっちにもあったことに気を取られて言葉が上手く頭に入ってこない。
「私はセリィ。そしてこちらは私のご主人のリュー様です」
「あややっ重ね重ねご無礼を! 私めはトウカと申します。不肖の身でございますが、この恩義には必ず報います」
……時代劇かな?
ファンタジー要素満点のダークエルフっ娘が、武士道っぽい仕草や口調で話すことにわたしの心が全力で拒否している感じがするわー
「わたくしはリュー先生の一番弟子のマーシャですわ。
ところでトウカさん、どのような事情でああなったのか聞いてもよろしいですか?」
おおっとマーシャが威嚇しているのか?
厳密に言えば一番弟子じゃないんだけど、今世では最初にして唯一の弟子だ。あえて指摘はすまい。
「実は恥ずかしながら道に迷いまして、手持ちの食料が尽き、水も尽き、いよいよ動く力もなくなり残っていた符で身を護りつつあのような無様を晒しておりました」
「それは大変でしたわね。
でもトウカさんは見たところエルフのようですが、森の迷うのですの?」
「確かに私めはエルフでございます。しかし私めは都育ち、どうにも森には疎いのでございます」
「くふふっご主人、聞きましたかにゃー?
道に迷ったそうですよー」
セリィが煽ってくるがダメだ。武士道とエルフがどうしても線で繋がらないわ。
「あー憂さ晴らしに敵でも出ないかなー」
「むむっ敵でござるか!?」
刀を手に勢いよく立ち上がったトウカは、貧血を起こして膝立ちに。
半身を刀に預けて「無念……」じゃねーよ!?
0
お気に入りに追加
38
あなたにおすすめの小説
若返ったおっさん、第2の人生は異世界無双
たまゆら
ファンタジー
事故で死んだネトゲ廃人のおっさん主人公が、ネトゲと酷似した異世界に転移。
ゲームの知識を活かして成り上がります。
圧倒的効率で金を稼ぎ、レベルを上げ、無双します。
田舎暮らしと思ったら、異世界暮らしだった。
けむし
ファンタジー
突然の異世界転移とともに魔法が使えるようになった青年の、ほぼ手に汗握らない物語。
日本と異世界を行き来する転移魔法、物を複製する魔法。
あらゆる魔法を使えるようになった主人公は異世界で、そして日本でチート能力を発揮・・・するの?
ゆる~くのんびり進む物語です。読者の皆様ものんびりお付き合いください。
感想などお待ちしております。
旦那様、どうやら御子がお出来になられたようですのね ~アラフォー妻はヤンデレ夫から逃げられない⁉
Hinaki
ファンタジー
「初めまして、私あなたの旦那様の子供を身籠りました」
華奢で可憐な若い女性が共もつけずに一人で訪れた。
彼女の名はサブリーナ。
エアルドレッド帝国四公の一角でもある由緒正しいプレイステッド公爵夫人ヴィヴィアンは余りの事に瞠目してしまうのと同時に彼女の心の奥底で何時かは……と覚悟をしていたのだ。
そうヴィヴィアンの愛する夫は艶やかな漆黒の髪に皇族だけが持つ緋色の瞳をした帝国内でも上位に入るイケメンである。
然もである。
公爵は28歳で青年と大人の色香を併せ持つ何とも微妙なお年頃。
一方妻のヴィヴィアンは取り立てて美人でもなく寧ろ家庭的でぽっちゃりさんな12歳年上の姉さん女房。
趣味は社交ではなく高位貴族にはあるまじき的なお料理だったりする。
そして十人が十人共に声を大にして言うだろう。
「まだまだ若き公爵に相応しいのは結婚をして早五年ともなるのに子も授からぬ年増な妻よりも、若くて可憐で華奢な、何より公爵の子を身籠っているサブリーナこそが相応しい」と。
ある夜遅くに帰ってきた夫の――――と言うよりも最近の夫婦だからこそわかる彼を纏う空気の変化と首筋にある赤の刻印に気づいた妻は、暫くして決意の上行動を起こすのだった。
拗らせ妻と+ヤンデレストーカー気質の夫とのあるお話です。
~前世の知識を持つ少女、サーラの料理譚~
あおいろ
ファンタジー
その少女の名前はサーラ。前世の記憶を持っている。
今から百年近くも昔の事だ。家族の様に親しい使用人達や子供達との、楽しい日々と美味しい料理の思い出だった。
月日は遥か遠く流れて過ぎさり、ー
現代も果てない困難が待ち受けるものの、ー
彼らの思い出の続きは、人知れずに紡がれていく。
死霊王は異世界を蹂躙する~転移したあと処刑された俺、アンデッドとなり全てに復讐する~
未来人A
ファンタジー
主人公、田宮シンジは妹のアカネ、弟のアオバと共に異世界に転移した。
待っていたのは皇帝の命令で即刻処刑されるという、理不尽な仕打ち。
シンジはアンデッドを自分の配下にし、従わせることの出来る『死霊王』というスキルを死後開花させる。
アンデッドとなったシンジは自分とアカネ、アオバを殺した帝国へ復讐を誓う。
死霊王のスキルを駆使して徐々に配下を増やし、アンデッドの軍団を作り上げていく。
45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
よっしぃ
ファンタジー
2月26日から29日現在まで4日間、アルファポリスのファンタジー部門1位達成!感謝です!
小説家になろうでも10位獲得しました!
そして、カクヨムでもランクイン中です!
●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
スキルを強奪する為に異世界召喚を実行した欲望まみれの権力者から逃げるおっさん。
いつものように電車通勤をしていたわけだが、気が付けばまさかの異世界召喚に巻き込まれる。
欲望者から逃げ切って反撃をするか、隠れて地味に暮らすか・・・・
●●●●●●●●●●●●●●●
小説家になろうで執筆中の作品です。
アルファポリス、、カクヨムでも公開中です。
現在見直し作業中です。
変換ミス、打ちミス等が多い作品です。申し訳ありません。
秘密の聖女(?)異世界でパティスリーを始めます!
中野莉央
ファンタジー
将来の夢はケーキ屋さん。そんな、どこにでもいるような学生は交通事故で死んだ後、異世界の子爵令嬢セリナとして生まれ変わっていた。学園卒業時に婚約者だった侯爵家の子息から婚約破棄を言い渡され、伯爵令嬢フローラに婚約者を奪われる形となったセリナはその後、諸事情で双子の猫耳メイドとパティスリー経営をはじめる事になり、不動産屋、魔道具屋、熊獣人、銀狼獣人の冒険者などと関わっていく。
※パティスリーの開店準備が始まるのが71話から。パティスリー開店が122話からになります。また、後宮、寵姫、国王などの要素も出てきます。(以前、書いた『婚約破棄された悪役令嬢は決意する「そうだ、パティシエになろう……!」』というチート系短編小説がきっかけで書きはじめた小説なので若干、かぶってる部分もありますが基本的に設定や展開は違う物になっています)※「小説家になろう」でも投稿しています。
錬金術師が不遇なのってお前らだけの常識じゃん。
いいたか
ファンタジー
小説家になろうにて130万PVを達成!
この世界『アレスディア』には天職と呼ばれる物がある。
戦闘に秀でていて他を寄せ付けない程の力を持つ剣士や戦士などの戦闘系の天職や、鑑定士や聖女など様々な助けを担ってくれる補助系の天職、様々な天職の中にはこの『アストレア王国』をはじめ、いくつもの国では不遇とされ虐げられてきた鍛冶師や錬金術師などと言った生産系天職がある。
これは、そんな『アストレア王国』で不遇な天職を賜ってしまった違う世界『地球』の前世の記憶を蘇らせてしまった一人の少年の物語である。
彼の行く先は天国か?それとも...?
誤字報告は訂正後削除させていただきます。ありがとうございます。
小説家になろう、カクヨム、アルファポリスで連載中!
現在アルファポリス版は5話まで改稿中です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる