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かわいい *(初えっち)
しおりを挟む「やぁっ、ちょ、ジズ。ジズぅ…」
しばらく裸で抱き合っていた。どきどきばくばくな心臓がとっくんとっくんに変わるまで翼ハグで背中ぽんぽん。はだかんぼだからね…なんかね、落ち着かせる為だろうけど抱っこでゆらゆらされてね、僕のささやかに勃ち上がってるところにジズのが擦れて…ううう、恥ずかしい。
オロオロと伝えればくすくす。あ、ジズわざとだ。これわざとだ。わざと刺激して、受けの反応をみて楽しむ攻めだ。
「だめ。ちょっとはずかしい。むり。…むりぃ…」
「あーもう、可愛い。可愛すぎて…我慢出来ません。」
「…いつまででも待つって、言ったよ!?」
「ふふふ。そんな事言いましたっけ?」
それは同じ気持ちだと思わなかったからですね?って…散々優しく待つって言ってくれたのに、詐欺ですかね。うん、詐欺だ。
「詐欺です。」
「嫌だったら、止めます。」
「…やじゃないですけどもぉ。」
そう言うんじゃなくてってもにょもにょ。もにょもにょして、ジズの胸に自分の頭をぐりぐり。ぎゅうってして、ぐりぐり。あああ、だめだ、上半身が動くと下半身もちょびっと動く。密着してるんだってぇ…自爆して、そっと下半身を…離す…はなして…
「はなしてください…」
「離すと思います?」
おも…わないよねぇ。うん大丈夫、わかってる。
「じゃあ、もう、えっちしよ?」
「リューはこういう時男らしいですよね。」
「男だもん。おちんちんあるでしょ!」
「そうですね。可愛いのがついてます。」
可愛いって…おちんちん可愛いってディスってるようにしか聞こえませんけど。それに僕のいた世界では普通だもん。他人の見たことないけど。たぶん普通だもん。漫画だと黒線が3本くらい入ってるけど…ムキッビキッでズルムケだけど。でもでも漫画だもん。受けちゃんは黒線入るまでもなく慎ましいものが多いけど…あ、ちなみに僕は白抜きよりも断然黒線派。あれ、そう言えば、僕これから完全無修正を見放題…?え、なにそれやばぁ。ムムムっと下向いて、暗くて見えないから掴む。僕のさきっぽから、ジズのさきっぽまで10センチくらい。太さも違うけど…
「ジズのに比べたらかわいいでいいです。認める。」
不毛な戦いはしない。悲しくなるだけ。それより無修正を楽しみます。
「んんっ、ふあ、そこは、やぁ…」
落ち着いてきてまたひっこみ気味になってた僕のちくびさん。それなのにジズに無理矢理引き出されて、つぶされて、くりくり。引きこもらせてあげてほしい。引きこもりたいんだよ。
「恥ずかしがり屋なリューの可愛いところもう一度舐めたいです。…そろそろ本当に限界です。押し倒しても?」
頷いただけだったけど、そっとベッドに横たえられる。でも、空いた隙間がひんやりする。
「ジズ、ぎゅうもしてください…さみしい。あ…でも、ジズのなでなでも、すき。」
どうしよう…どっちがいいかな。脳内会議を開催していると、バサリと音をたてて、後ろに畳まれていたお日様の匂いの翼で包まれる。
「何ですか、その可愛過ぎる二択は。はぁ、自分がカラスで翼を持っていて良かったと今ほど両親に感謝したことはありません。」
重みある翼でぎゅうってされているみたいだし、片手は髪を梳いてからあたまなでなで。優しく鼻ちゅう。…片手はちくびさん。
「んあ…そこばっかりぃ。」
「すみません。ここも触りますね。」
抱っこの時からふるふると健気に涙を流していたおちんちんをちゅこちゅこと上下に擦られれば…すぐだ。
「やぁぁぁぁぁぁっ!」
はぁはぁと肩で息をしながら自分の…吐き出した白濁に触れる。
「くふ、2回目もいっぱい、でたぁ。」
2回も沢山出せたのは、若い証拠。うん、そして健康な証拠だね…!うん…うん、あんまり出させないで体力ないから……
「ったあッ…!」
噛まれた…射精後の気だるさの中、肩を噛まれた?あれ甘噛み…?
「リュー、すみません。あまり本能を刺激しないでもらえると…あぁ、肩がほのかに色づいてしまって…情欲的です。」
ぺろぺろあぐあぐするジズさん。いやあなたが噛んだんですけど。もう、だめだ。いちいち反応していたら、身も心も持たない。もう、流れに身を任せよう。
そうか…これが生存本能…とよくわからない事を考えながら、くたりと力を抜いてへらりと笑いかけた。
「いっぱいやさしく…ね?」
「はい。優しく優しくしますから、沢山しましょうね?」
とろける瞳で近づいてくるジズの唇を受け入れながら、働かない頭で考える。……ぜったいなんかちがう。
じゅぷ、ぐちゅ、と漫画の効果音でしか見たことがない音がリアルに聞こえる。
「あっあっあっあっ、や、やあっ、」
「もう指が3本入りましたよ。」
「ふ、あ、さんぼ、ん?んあっ、だめ、だしたっ、いっよおッ」
「これ以上射精すると辛くなりますから我慢です。」
我慢と言いながらキュっと強めに押さえられる僕のおちんちん。かわいそう。
「やあ、やだあ、やさしくっていったぁっ、んあッ!」
「可愛い。もう、ここも戻りませんね?」
暫く放置されてるにも関わらず、ピンと色濃く立ち上がっているちくびさん。きみはこんなに主張つよくなかったのに…もっと慎ましやかだったのに……
「ひゃ、あッ、」
出しちゃだめなのに、またきゅってされたら…だめ。だめなのにぃ…
耳に響く淫らな水音が、僕のおしりからなのか、おちんちんからなのか、耳まで舐められているからかわからない。ただただ気持ちが良くて。気持ちが良くて辛いほどで。
「リュー、深呼吸してください。」
涙で霞む視界にジズの笑顔。前髪を撫で付けられて、鼻キス。ほっぺすりすり。唇にちゅう。
言われた通りに深呼吸。
「挿れますね?辛かったら言ってください。」
「…あ、や、むりぃ。はいらないぃ。」
「挿れます。大丈夫です。」
なにそれだいじょばない。
「っあああッ、」
「ック、1番太いところが通りましたよ。」
ぽた…ぽた…とジズの汗が頬に落ちる。ふあ、ックって言った。攻めの"ック"すき。堪えたような声と我慢している洩れた声。知ってる。受けのこと、大事だから突き入れないし、慣れるまで待ってくれるんだよね。沢山読んだもの。知ってる。
「辛くないですか?抜きますか?」
世の素敵な攻め様は受けの事が大切だから自分の快感よりも受けのからだを気にしてくれるんだよね。知ってる。
僕の知っているBL本の素敵で大好きな攻め様と同じ。
「ふ、ふあ、ううううごいていいよぉ。」
だからきっとこれが正解。動いていいよって言ってさ、そこからガツガツするの。知ってる。
「ふふ。もう少し馴染むまでこうしてましょうね?これだけでも十分幸せですし、気持ち良いです。」
「うあ、うん。ほんとは、きっつい。おなか、くるしい。すき。」
あはは!と笑ってほっぺすりすりのご機嫌なジズ。
「私も好きです。リュー、幸せをありがとう。」
想像してたトコロテンもあへ顔もしなかったけど、ジズの言葉に幸せ過ぎて泣けてきて、声に出して泣いちゃって、それで締まったのかジズの"ック"をまたきくことになりました。それが僕の幸せな初体験。
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